コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

またやってしまった!!

またやってしまった!! 何度この失敗を繰り返せばよいのだろうか。否、今回の失敗はいままでのモノよりもかなり痛い。なにせ額が違う。焦りすぎたか、思慮が足りなかったのか、はたまた情報収集不足か。そのすべてであろう。それにしても納得がいかない。売り物として間違っている。安い買い物ではないのだから、機能に不具合があるならそれをきちんと公表すべきだ。何のことかというと、コレ↓のことである。


TOSHIBA W録 RD-XS53 320GB HDD&DVDビデオレコーダー

TOSHIBA W録 RD-XS53 320GB HDD&DVDビデオレコーダー


以前に欲しいと書いたが、ついに買ってしまったのである。HDDレコーダ。この最先端のAVアイテムをとうとう買ってしまった。しかし買ったその日に即後悔。なぜならこの機械、パソコンで焼いたDVD-Rをまともに認識してくれないのである。6,7枚ほどのDVD-Rを試してみたが、動いたのは「メメント」と、相方の実家が「どっちの料理ショー」に出たときの放映を焼いたものの2枚だけ。他は全てだめだった。3分くらい読み込みトライ&エラーを繰り返した挙句に、「このDVDを表示することはできません」だとさ。パソでも、SONYのDVDプレーヤーでもちゃんと見えるディスクだ。これはあきらかに東芝の機械がおかしいのだ。

いちおう買う前に情報収集はしていた。DVD関係に不具合がある、という話も読んでいた。問題があるといってもどうせ書き込みの方だろう、とタカをくくっていた。しかしその判断は甘すぎた。実際には、再生でさえまともにできないダメダメさ。1万や2万の安価なマシンならともかく、平均価格で10万円もする機械がそんなことでいいのだろうか。読めないものがある、ではなく、ほとんどのものが読めない、のである。ありえない。ありえない。

このマシンに対する掲示板への書き込みを読んでみると、確かに再生に関しても問題あり、ということがはっきりと書かれていた。推奨DVD-Rを使っても不具合が出る、とさえ書いてある。もっとよく読むべきだった。いままで使っていたSONYのDVDプレーヤーが調子悪くなったので、その代わりにこのマシンを使おうと思っていたのに。これでは壊れたSONYより酷いではないか。


しかしこの機械、価格.comDVDレコーダの人気アイテムランキングで堂々の1位になっているのだ。評価に関しても価格とデザイン以外は特に問題ない。否、評価の項目に「DVD再生・録画の安定性」のような項目がないから、問題が表に見えていないだけなのだ。

それでも、1位というのはどういうわけなのか。この機械を購入する人はDVDなどあまり必要とせず、HDDレコーダとして評価しているのかもしれない。確かにHDDレコーダとして見ればほとんど文句はないだろう。しかしそこは飽くまでもDVDレコーダのコーナーである。DVDの安定性が低いというのはやはり大問題だと思うのだが。


ああ、何を言っても愚痴でしかない。自分の愚かさの言い訳にしかならない。私は本当に家電製品を見極めるのがヘタクソだ。VICTORのアレや、CANNONのソレや、SONYの壊れたアレなど、とにかく買った後で後悔することが多い。デザインやネームバリュー、変な機能やランキングばかりに目が行って、必要な機能を失念していたり、おろそかにしてしまったりするのだ。だめだ。だめだめだ。

だが、他の商品を選んでいれば満足できたかと問われると、それもまたわからない。けっきょく何を買ってもそれなりの不満が出るのかもしれない。

今回のHDDレコーダを購入する際に、パナソニックのものも少し見比べてみた。パナソニックのものならDVDの再生は問題なさそうだし、番組ガイドもテレビ放送から取得できるのでラクチンだ。しかしパナソニック製品は、価格.comでの評価が東芝のモノに比べて格段に悪かったのだ。理由はよくわからないが、画質や拡張性など、録画関係の機能が弱いのかもしれない。そちらを買ったらそちらを買ったで、やはり別の後悔をしていたのかもしれない。

それでも、DVD-R見えないというのはやはり納得いかない。安い買い物ではないんだよ。私の安月給では1年に1度あるかないかの大きな買い物なんだよ。画質が悪くてもやはりDVD-Rがきちんと見える方が良かったような気がするなぁ。でも通販で買っちゃったし、いまさらどうにもならんなぁ。いまからでも、誰かパナソニックのと交換してくれないかな・・・。むりか。むりだわな。

シュールレアリスムな画家

追記:以下にあげる芸術家達はシュールレアリストとは言えないとのご指摘を頂いた。ので「変な絵を描く画家」くらいのニュアンスで読んでいただきたい。また、シュールレアリスムに関する記述はまったくデタラメらしいので、読み流してほしい。


私好みのシュールレアリスム系の画家について。といってもあんまり知ってるわけじゃないし勉強したわけでもないので単に好き嫌いの話。すべてをシュールレアリスムと括ってよいのかどうかわからないが、超現実という意味ではどれもそうだと思うので。ちなみに選んでる本は持っているわけではなくて、イメージ用に適当に拾ってきたものなので悪しからず。


フランシス・ベイコン 対談
Francis Bacon
Francis Bacon and the Tradition of Art (Art Catalogue)
フランシス・ベーコン (Francis Bacon)
はじめて「教皇イノケンティウスX世の肖像」(左端・画像)を見たときは衝撃だった。悲鳴を上げる頭の半分無い教皇の肖像。同じ「叫び」がテーマでも、ムンクの熱く激しい叫びと違い、冷たく暗く静かで重い。狂気をカンバスに塗りつけたような迫力。まるで椅子に縛り付けられ何かに拷問を受けているような印象を受ける。まるでホラーだ。いやホラーというよりも、絶望という言葉の方がよく似合うだろうか。それにしても教皇をこのように描く感性と度胸がすごい。一度目にするととてもではないが忘れられない。部屋には飾りたくない絵の筆頭だが。
また彼は、歪んだ顔の肖像をよく描いている。同じように歪んだ顔を描いていても、ピカソのような明るさはない。それまはるで「黒いピカソ」のようだ。


Edvard Munch (World of Art)
Munch and Women: Image and Myth
Munch Notebook (Decorative Notebooks)
エドヴァルド・ムンク (Edvard Munch)
言うまでもなく「叫び(The Scream)」(左端・画像)で有名な北欧の画家。だが「叫び」があまりに有名になりすぎて、まるでギャグのように扱われているのは少々残念だ。
この人はシュールレアリスムというよりは印象派の人だ。しかし「叫び」に関してはシュールレアリスムに片足を突っ込んでいると見てもよいと思う。「叫び」はこの人の作品の中では突出した異色作ではあるが、しかし「叫び」以外の作品もなかなかに濃い。「マドンナ(Madonna)」(中央・画像)や「思春期(Puberty)」(右端・画像)など、一見普通に見える裸体画、肖像がなどでも、どことなく骸骨を思わせるようなデザインであったり、影が別の生き物のように伸びていたりと、微妙な非現実感を漂わせている。この人の絵も、見ていると精神が不安定になりそうなので部屋には飾りたくはない。


Giorgio De Chirico and the Myth of Ariadne
Giorgio De Chirico: Endless Voyage (Pegasus Library)
De Chirico & The Mediterranean
ジョルジュ・デ・キリコ (Giorgio de Chirico)
典型的なシュールレアリスム画家のひとり。車輪を押している少女のシルエットがある絵「通りの神秘の憂愁」(画像)や、たまご型の頭をした静物のような人物画「THE DISTURBING MUSES」(画像)などが有名どころだろう。前者の絵は先日のルパン三世のマモーの話にも出てきていた。あの絵をアニメで使うといこと自体がシュールで面白い。キリコの絵はダリと同様、まるで夢の中を描いているようだ。しかしダリと違い、絵や物体があまり歪んでいない。むしろ直線的なイメージがある。この人の絵なら部屋に飾っても大丈夫か。*1


他にも書きたい画家がいるが、思ったよりも書くのに時間がかかるのでまた今度。表紙絵のある本を探し、関連サイトを探し、イメージを探して文章を書きながらリンクを張り、絵のタイトル調べて・・・、と楽しいのだがけっこう大変。下に利用したサイトをあげておくが、もっと情報を一括管理している便利なサイトないかな。

もう一言。芸術関連の人の名前ってけっこうキーワード登録されていないんだなあと感じた。私が好きなところがちょっとズレているのかもしれないが。しかしGoogle検索してみるとそれなりにヒットするので登録してしまってもよいかな。キーワード登録が目的というよりも、それについて言及している人のところを見に行きたい。

*1:Wikipediaに「キリコ」についての記述がない! マイナーなのかなぁ。

芸術ギャラリーサイト


特に近代から現代の絵画を見たいときに便利なサイトをいくつかあげておく。

    • Error 404 Not Found
      シュールレアリスム印象派など、幻想的な絵画やイラストを集めた日本語のサイト。私のツボにかなり近いセレクトがされている。参考画像や図書もあるので、知らない画家について調べるのにもよい。

ゴッゴル効果


ほんの十日ほど前まではヒット数0だった「google:ゴッゴル」という単語が、現在14万弱のヒット。ほとんど鳥取市の人口と同じだけの「ゴッゴル」がネット上に溢れ返っているのである。おそるべし。

Googleの検索結果のページのスポンサーのエリアには「ゴッゴルでローン比較」とか「ゴッゴルで起業をしよう」などというわけのわからないものまでが表示されている。しかし不思議なことにイメージ検索ではひとつもヒットがない。なんだかおそろしく極端なことになっている。

ネット全体を巻き込んだこの「祭」。その結果として少なくともSOEは新しい言葉を一つ、作り上げてしまった。意味の定義のない言葉が、確かにここに生まれ、多くの人間の意識の元に共有されている。魔法の呪文でもなく、合言葉などでさえない。それだけの「意味」さえない単なる記号としての言葉が意図的に生み出され、頒布されたのだ。こんなことが果たして今まであったであろうか。馬鹿馬鹿しいが、これは言葉の観点から見ると、非常に面白い現象だと思う。

最終的に何ヒットになるのか。そしてこの壮大で馬鹿らしい実験は、どのような結果を残すのか。気になるところだ。


余談だが、「quiz」という単語の語源となった「quis」は、この「ゴッゴル」のように「意味のない言葉」として生み出されたという説がある。一晩で新しい言葉を作り、流行らせることができるかどうかという賭けをした者がいて、街中の至るところに「quis」と書いた。それが謎の言葉として話題になったことから生まれたとされる。今回のゴッゴルはまさにその現代版と言えるのではないだろうか。