オウム松本元死刑囚の四女「海に散骨」 代理人通し意向

死刑が執行されたオウム真理教元代表松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚の遺骨について、四女の代理人を務める滝本太郎弁護士が11日、東京都内で会見し、「遺骨を引き取れば、海に散骨する」と話した。松本元死刑囚の遺骨は現在、東京拘置所で保管されており、遺族間で引き取りを巡る対立が続いている。
法務省関係者によると、松本元死刑囚は死刑執行前に、遺体を四女に引き渡すとの意向を示したという。同省は四女側の同意を得て、9日に遺体を火葬。遺骨を東京拘置所内で保管している。
一方、松本元死刑囚の妻と次女、三女らは上川陽子法相らに引き渡しを要望。「(松本元死刑囚の)精神状態からすれば、特定の人を引き取り人として指定することはありえない」と主張している。
四女は昨年11月に両親との相続関係を断ち、教団からも完全に離れて生活していることを表明していた。
公安当局は、松本元死刑囚の遺骨について、信者らが神格化して崇拝対象にしかねないと警戒している。
(2018/07/11 16:10 朝日新聞デジタル)

(カルト オウム真理教 宗教団体)