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2014-01-01 (Wed) 謹賀新年
2013-11-16 (Sat) 昭和天皇の短歌
■[本]昭和天皇の歌集

ふとしたきっかけで昭和天皇の御製を読みたくなり、「天皇歌集 みやまきりしま」と「天皇皇后両陛下御集 あけぼの集」を入手しました。
実は「二冊あるということは、収録された歌の時代が違うのかな」と思いえいやっと購入したのですが、見くらべてみると、ずいぶん重なっています。ひょっとしたらほとんど同じか、と思うくらい。「みやまきりしま」のほうには色々な人の解説や挿絵が入っていますから、それも興味深いですが、歌集としては「あけぼの集」をおすすめします。まあ、おすすめされても買う人は余りいないと思いますが。
昭和天皇御製の特徴は、素直で柄が大きいこと。決して技巧的ではなく、こう、すっと出てきたような感じの歌が多いです。それでいて印象的なのですね。きっと歌を詠むことが日常の一部になっているのでしょう。
ちょっと引いてみます。
河水清 大正十五年
広き野をながれゆけども最上川海に入るまでにごらざりけり
松上雪 昭和二十一年
ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ
六十の賀
ゆかりよりむそぢの祝ひうけたれどわれかへりみて恥多きかな
むそとせをふりかへりみて思ひでのひとしほ深きヨーロッパの旅
この「ヨーロッパの旅」は、まだ皇太子であったころの大正十年に半年をかけてヨーロッパ五国を歴訪したことでしょう。年齢でいえば十九歳から二十まで。若かったし、折りにふれ思いだすほど楽しかったのでしょうね。
あと好きなのは、美智子皇后の御歌。こちらはもう少し現代風で、やさしいまなざしが心にしみます。
慰霊地は今安らかに水たたふ 如何ばかりか君等水を欲りけむ
これは硫黄島を訪問した際の御歌だそうです。「欲り」は「ほり」で「欲しい」の古語。君等はもちろん硫黄島で戦った兵士たちのこと。
2013-08-05 (Mon) 8月10日(土)林家きく麿「昼下がりのひとり会」のお知らせ

■[落語]「くだらなすぎる!−林家きく麿ひとり会−」へのお誘い

林家きく麿師匠
実は師匠を知ったのは数年前、高校の同窓会幹事会ででした。そこで、同窓生に噺家さんがいると聞いて、「まあ、高校の後輩だし、一度くらいは観にいってやってもいいかな」なんて不遜なことを思いながら、どこかの落語会に行ってみたいのですよ。
そしたら、超絶に面白くて、完全にノックダウンされました。
演じるのは新作が多いのですが、奇抜なアイデアとよく練られた構成に乗って、知的なのにバカバカしいくすぐりが波のように押しよせるなかで、登場人物たちの人生が浮きあがってくる噺からは、きく麿さんの各キャラクタへの愛情が伝わってきます。
新作というのは、ただおかしな状況を作って笑うだけのものではないと、蒙をひらかれた思いでした。
それからというもの、事前にナメてたことの落差もあって熱烈なファンに変身しまして、足繁く落語会に通っています。
師匠についてさらに詳しく知りたいかたは、日本落語協会の正式プロフィールをごらんください。
でも、「得意ネタ:デビルスティック」ってなんだよ。それ、落語じゃなくて、ジャグリングじゃないの?
わたしだったら、「得意ネタ:パンチラ倶楽部、陳宝軒」って、書くなあ。
かえって意味不明か。
このエントリに合わせてWikipediaのきく麿さんの項目も加筆してやろうと思ったのですが、ちょっと手が回ってません。
落語会のお知らせ
そんなきく麿さんのライブが今週末、中野にあるなかの芸能小劇場で行われます。今日はそのお誘いです。
いえ、噺家さんなので、毎日あちこちで落語はやって(て、わたしもしょっちゅう観に行って)るのですが、今回は会のあとに打ちあげもやるそうで、その幹事をわたしが頼まれたので、是非盛り上げたいと思ってるわけです。
お盆休みにはからずも東京にいる人、一緒に落語を楽しみませんか?
開催概要
- タイトル
- くだらなすぎる!−林家きく麿ひとり会−
- 日時
- 2013年8月10日(土)14:00(13:30開場)
- 場所
- なかの芸能小劇場
- 木戸銭
- 予約\2,200 / 当日\2,500(自由席)
- 出演
- 林家きく麿 / 冷蔵庫マン
- 予約
- こちらから。 → http://cute-p.com/
※ 広い会場なので、予約なくても入れると思いますが、予約すると300円安くなります。 - (打ち上げは完全に予約不要です。当日入り口で参加の希望を聞きます)
- こちらから。 → http://cute-p.com/
帰省前の厄落としに、帰省しそびれそうな人の暇つぶしに、いかがですか?
みなさまのお越しを、お待ちしています。
今日の一枚
自由が丘のベーカリーカフェで落語会。座布団を敷くスペースとお客さんさえいれば、日本全国、いや世界中のどこでも喋ります!
いや、喋るのはわたしじゃなくて師匠ですけどね。
2011-12-04 (Sun) 日曜日、PCから。例によって「おひさしぶりです」。

■[断片]LUCIDOの車内貼り広告の不気味さ、あるいは、佐々木課長危機一髪!

数日前りんかい線の車内にあったLUCIDOの広告を見て戦慄した。
これまでのあらすじ
佐々木課長は先日から謎の美人部下に歯の浮きそうなお世辞攻撃を受けつづけていた。(写真1、2およびリンク先(はてなハイク)参照のこと)
彼女の目的は一体なんなのだろうか?
謎の美人部下によるお世辞攻撃実例
〔左:写真1〕「佐々木課長、最近カッコいいって評判ですよ。」
〔右:写真2〕「佐々木課長っていつも若々しいですね。」
そして新展開
金か、それとも機密情報か、いったいなにを狙われているのか、安否が気づかわれていた佐々木課長だが、今度は妻と子供のような人物が、それだけではなく、さらに飼犬のような生物まで現れ、見えすいた世辞をあびせかけているのだ!(写真3、4)
家族風人物たちによるお世辞攻撃実例
〔左:写真3〕「さっき、友だちに「ご主人、若々しいわね!」って言われちゃった。」(娘の笑顔が不気味だ)
〔右:写真4〕「昨日、友だちに「ご主人、若々しいわね!」って言われちゃった。」(わざわざ犬を抱いて家の門で待ちぶせしてまで言うセリフだろうか)
この部下と妻が言うお世辞がまたイヤな感じなのだ。周囲の評判を本人に伝えてほめようなんて、いやらしくてねばっこい、最悪の形のお世辞ではないか*1
彼らは誰で、目的は一体なんなのか
よく見るとこの美人部下も妻子も犬も、一見にこやかな風を装ってはいるが、目が笑っていない。さらに観察すると、驚くべきことに、この三人と一匹、顔だちや表情そしてお世辞の言いかたまでが判で押したようにそっくりだ。
ここにきてようやくわたしもことの次第が飲みこめてきた。
実はこいつらは近くの恒星系(アルファケンタウリ星あたりか?)からやってきた宇宙人なのだ。
おそらく目的は地球人社会の生態学的研究、あるいは地球人を対象とした動物行動学のフィールドワークなのだろう。彼らは、佐々木課長の周辺の人間になりすまし、佐々木課長にいろいろな働きかけをしてはその反応を研究結果として逐一記録しているのだ。
最後の謎
まあ、かれらの目的が研究だとしたら、佐々木課長の身がらは当面無事だと考えてよいだろう。
そこはひとまず安心したのだが、ただひとつだけ、まだ非常に気になっていることがある。
佐々木課長の本当の家族や部下は、一体どこに行ってしまったのだろう。
今日の一枚
世のなかはエイリアンに満ちている。
あなたがいま食べようとしているそのハンバーガーは、実はあなたを食べようとしているのかもしれない。
*1:ピンとこない人は、逆のパターンを考えてみればよい。「みんなおまえのこと嫌なヤツだって言ってるよ」等々。
2010-06-19 (Sat) 禁酒している人にお酒を勧めるのは自殺教唆かもよ。

■[断片]禁酒の理由

三年間の期間限定で禁酒している。解禁日は今年の誕生日、九月十二日になる*1。
別に体質に合わないわけでも、酒が嫌いなわけでもない。むしろ好きなほうだ。たとえれば、酒への愛が嵩じてDVまがいになってきたため、今別居中というところ。九月を楽しみにしている。
酒を断っていて驚くのは、禁酒を妨害しようとする人の多さだ。
酒好きの三年禁酒はなかなかの覚悟だと思ってもらえるはずなのに、平気で「じゃあ、今日は例外ね」などと言う。飲んでちゃ禁酒にならんでしょうが。
そういう人たちは、なぜ世のなかに断酒会やAA(匿名アル中の会)があるのか、号泣しながらいままでの人生を悔い、禁酒を誓った人たちが、なぜまたあっけなく酒におぼれてしまうのか、深く考えたことがないのだろう。
最近では、理由をあれこれ聞かれたあげく、「なんだ飲んでもいいんじゃん」みたいに言われるのは業腹なので、こう答えることにしている。
「いや実は、酒を飲むと病気が出るんです」
会話の続きは大抵こうなる。
「なんの病気? 肝臓?」
「いえ、わたし、お酒を飲むと手近の女性のお尻を触ってしまうという病にかかってまして……。さすがにいまのご時世でそれはまずいかなと」
ここまで言えば、アハハと笑ってもらえ、通常は以降酒を勧められることもない。それでも食いさがってくる人には断酒会云々の話をして理解してもらう。雰囲気は多少悪くなるが、しかたない。ここ一年くらいはこのやりかたでしのいできた。
しかし、上には上がいるものだ。先日も銀座のとあるスナックでウーロン茶を飲んでいるとき、ママさんに同様のことを聞かれたので、「いや、わたし、お酒を飲むと近くの女性の尻を云々」と説明したのだが、するとママさんはあたりを上目づかいで見回しながら、声を落としてわたしに断言した。
「あら、そんなこと、大丈夫よ。その病気もってる人、ここのお客さんにも大勢いるから!」
わはははは。こっちが笑わされてしまった。さすがプロ。
そしてもちろん、それから酒を勧められることはなかった。これもプロ。
今日の一枚
実は今回の禁酒は二回目で、前回は1999年6月8日から2002年6月7日まで酒を断っていた。
禁酒の最終日(禁酒明けではないことに注意!)にはみんな集まってくれて、まだ酒が飲めないわたしの前で見せびらかすように飲むという「禁酒解禁前夜オフ」を開催してくれた。盛りあがったよ。
写真はその翌日、大森Tenderlyで飲んだアブサン。
(朝PCから。後日言いまわしを微修正)
*1:ついでに禁煙も一年以上しているが、これは無期限。たぶん喫煙を再開することはないだろう。
doctor
今年の9/11は…土曜日ですね(^^;
悪夢再び? うや、土曜だから、オールナイトで飲みまくればいいのか…。
ワクな人はいっぱいいそうだし。
Akimbo
■ doctorさん
「ワク」ってそんなああた、懐かしいことを。
まあそれはともかく、九月十一日、なにかしますか。
姫は時間とれるかなぁ。
なに系の面子をあつめれば盛り上がるでしょうね。
はい、関東近辺に住んでいて、Akimboの禁酒最終日を見てみたいというそこのあなた、「この指と〜まれっ!」
幹事は「ナイスバディのちょいといい男」、doctorさんがやってくれますので、安心して参加してください。
しろうさ
久々にお訪ねしてみたら主さんは断酒の模様。。。
愛しすぎて距離をおくことにしたのね。。。長〜い付き合いにはそれが大事だよね。
昨日から「石狩挽歌」という歌にハマッていて何度も聴いてるんだけど、流行ってたときのことは全然、覚えてなくて。。。
日本酒に合いそうな曲なので、解禁の時はこの曲をお供に冷酒なんぞいかがでしょうか?
お奨めします。
Akimbo
■ しろうささん
どうもどうも。おひさしぶりです。
ええ禁酒はもうあと一ヶ月くらいなんですが、でもねぇ、わたし、もうお酒はやらなくていいかな、という気分でおります。あれはキチガイ水ですよ。
な〜んて。
>昨日から「石狩挽歌」という歌に
ほう!北原"ざんげの値打もない"ミレイさんのあの曲ですな。
わたしが「石狩挽歌」を知ったのは、たしか紅梅町のあの家だから、陣山中学校に通っていた頃かな。
あれ、いま調べてみると、昭和五十年の曲だから、小学五年生か。ええと、キャンディーズに夢中だった頃だなぁ。たしかピンクレディーが全盛期でしたね。
わたしもヒットしていた頃の印象はあまりないのですが、NHKの「みんなの歌」かなにかで何度も放送されていたのを聴いて覚えたんですよ。
だからいまでもたまに(年に一二回)カラオケで歌います。
たしかに日本酒に合いそうな曲ですね。
こんどお会いすることがあれば、わたしの美声をお聞かせしますよ。
あはは。
Akimbo
訂正です。ピンクレディーのデビューは昭和五十一年ですね。
ん〜。もうあの時代のことはみなごっちゃまぜになっちまいました。
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通りかかりのものですが、思わず笑ってしまいましたwww
今まで見た中でも最高の突っ込みですね!
私も違和感を覚えた広告でしたが、私だけではなかったんですね〜
どうもコメントありがとうございます。
ルシードの広告、あれから見かけないのですが、どうなっちゃったんでしょうね。
まさか調査終了で「処分」されてたり……ガクガクブルブル。
佐々木課長の無事を祈る毎日です。