風邪のセルビア的家庭治療

日記を付けるのって、20年ぶりくらいかなあ。

さて、最初の日記から何なんですが、先週末から風邪をひいてしまいました。
熱はせいぜい高くて37.8度くらいと、今はやりのインフルエンザじゃないみたいですが、普段ほとんど風邪などひかない私には、それなりにつらいことになりました。 とはいえ医者に行くほどでもなく、私は数々のセルビア的(?)家庭治療をダンナに施されたのです・・・。

その1 ラキヤの喉シップ

「小さい頃、お母さんによくしてもらったんだよねー。 喉にはこれがいいんだよ。 僕はキライだったけど」とダンナ。
まずラキヤ*1をお湯で薄めてハンカチに浸し、それを喉に当てて薄いタオルでカバー。 さらにその上からマフラーで首をぐるぐる巻きにします。 とにかく喉を暖めることがいいのだそうです。 ラキヤの独特な香りが、炎症を起こした鼻腔にツーンと・・・ 痛いっての。 しばらく経ったらハンカチとタオルは取って、マフラーを巻いたまま就寝。 2日間ほどガラガラだった声が、翌朝ホントに出るようになりました。 ラキヤがなんで効くのかは、彼も知らないと。 

その2 バジルの蒸気吸入

小鍋にコップ1杯ほどのお湯を沸かして、乾燥バジルをスプーン2杯くらい入れます。 その湯気を鼻いっぱいに吸い込むのです。 暖房で乾燥した空気のために傷んだ鼻や喉が、バジルの香りを含んだ蒸気でとっても癒されます。

その3 うがいは薬草茶で

山岳地域で取れる希少な薬草があり、それでお茶を沸かしてうがいします。 これの効果は私的には不明・・・ でも喉にとってもいいのだそうです。 イソジンみたく薬臭くないのがいいですね。

その4 冷たいものは厳禁

「何かほしいものある?」「アイスクリーム食べたい」「ダメ。 冷たいものは飲食禁止」「でも冷たいのが気持ちいいんだよ」「その後で悪くなるからダメ」 日本だったらさあ、喉の痛いときはお母さんがプリンとか口に運んでくれるじゃない? あれ、ダメなのかなあ。

その5 たんぱく質も厳禁

たんぱく質バクテリアのいい栄養になるからダメ」なんだそうです。 へぇ〜。 鮭のかす汁を作ってあったまろうと思ってたのに。 おかげで昨日の夕食、私は梅干入りおかゆだけ、ダンナもご飯とインスタント味噌汁、のりの佃煮という精進料理に。 でも、このコンビネーション、実はダンナの大好物で、彼は結構満足していたのでした。


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おかげで今日はかなり良くなりました。 ダンナには頭が下がります。 あれこれ心配してくれて、お茶を沸かしてくれたり、薬を持ってきてくれたり、食事の準備をしてくれたり。
何より今回感動したのは、学生時代から独り暮らしが長くて「咳をしても独り」だった私にとって、誰かがこんな風に看病してくれたことです。  ありがとうダンナさま。
初めての日記ということで、長々と書いてしまったようです。 これからも着実に続けていきますので、どうぞよろしく。

*1:プラムや梨などから作られるブランデー。アルコール40度くらいと結構強い。自家製されることも多く、誰かの家を訪ねると、大抵その家庭ご自慢のラキヤを勧められる。