BBC制作「アウシュビッツ」(全5回)放映ほか(追記あり)

NHK BShi で23日(土)の午後0時〜1時30分、24日(日)の午後0時〜2時15分のスケジュールで、イギリスBBC制作のドキュメンタリー「アウシュビッツ」(全5回)が放映されます。
また8月27日(水)の午後10時から、NHK総合で「その時 歴史が動いた 模擬原爆パンプキン〜秘められた原爆投下訓練〜」が放映されます。

昭和20年8月、広島・長崎に原爆を投下した米軍の実行部隊は、7月下旬から日本本土で投下訓練を行っていたという事実が、愛知や山口の教師たちの調査で近年明らかになった。そのときに使用されたのが「模擬原爆パンプキン」。原爆と同じ大きさ・形に大量の爆薬を詰めた巨大爆弾である。全国に投下されたパンプキンは49発。400人以上が犠牲となった。原爆投下の舞台裏を、米軍資料や研究者・空襲被災者の証言をもとに描く。


24日追記:8月24日(日)午後10:00〜午後11:30、NHK教育ETV特集「シリーズBC級戦犯」(2)
シリーズの1回目は見逃してしまいました。(追記終り)


他方、NHKについてはこのような報道も。8月22日朝日新聞、「NHK、政府主催のシンポ放送 子会社受注表示せず」(1ページ目魚拓2ページ目魚拓)。

 NHKの子会社が政府機関などから千万円単位でシンポジウムの運営を受注し、後日、NHKが放送番組として、これらのシンポを取り上げていたことが明らかになった。番組を見ても、子会社が受注したことは伏せられており、政府など外部機関が主催したことを告知しない番組も多かった。有識者からは「事実上スポンサーつきの広報番組だ」との批判が出ている。
(・・・)
 子会社は「NHKへの番組提案権」を武器に営業し、広告会社などに競り勝って受注する場合もあった。番組を企画立案し、NHK本部に取り上げるよう直接提案できるのは、06年7月に外部に一部開放されるまで長く3社だけに限られていた。なかには「こんな企画はどうでしょう。テレビで放送しますから」などと事実上約束したうえで契約した例や、契約書に「番組制作及び放映に関する業務」と明記した例もあった。
 米国では、政府がカネを出していることを視聴者に知らせず、政策宣伝することは「非公然プロパガンダ」として原則禁じられている。05年、米政府の教育政策をほめる放送番組の裏で、教育省が出演者に金銭を渡していたことが発覚。議会の会計検査院は同省に是正を要求した。
(・・・)
 放送倫理・番組向上機構BPO放送倫理検証委員会委員の服部孝章立教大学教授も「こうした放送は『広報』。直接NHK本体に契約金が入っていないとしても、子会社を隠れみのにしているだけだ」と批判。オックスフォード大学などでBBCとNHKを比較研究してきたヘンリー・ローレンス博士は「事実だとすれば、政府とNHKの関係があまりに近い。公共放送は政府の影響から自由でなければならないが、政府機関から個々の番組に支払いがあるのならば、それが不可能になる」と論評した。(奥山俊宏、蛭牟田繁)

NHKの釈明はこちら
メディア・イベントをあたかも客観報道であるかのようにとりあげるお手盛り報道は民放にもみられるものですが。

07年「心に刻む集会」報告集

南京事件から70年目に当たる昨年、野中広務・元衆院議員、吉田裕・一橋大教授や張連紅・南京師範大学教授、生存者の一人で東中野修道に対する損害賠償請求訴訟に勝利した夏淑琴さんらを招いて大阪で行なわれたイベントの報告集冊子が完成したとのことで、私もさっそく手に入れました。ご興味がおありの方は下記をご参照ください。

第21回アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、
        心に刻む集会報告集


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    南京虐殺と日本の今 (証言DVD付)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


1937年、南京に侵攻した日本軍がおこした虐殺事件は、
被害を受けた人たちのその後の人生、さらには現在にま
で続く日中関係に大きな傷跡を残しました。虐殺70周年
の2007年に行われた「心に刻む集会」では、数少ない生
き証人となった夏淑琴さんに証言をしていただくと同時
に、加害の事実に向き合うことのできない日本社会の現
在について、様々な研究者や関係者を招き、国境を越え
ての議論を深めました。この報告集は、集会における証
言・講演の内容をほぼ完全に収録した貴重な記録です。



────────── 内容 ────────────

・私の戦争体験
 …野中広務(元自民党幹事長)

・忘れることのできない虐殺の記憶
 …夏淑琴南京虐殺生存者)

・史実を尊重し、平和を熱愛する
 …談臻(夏淑琴さん名誉毀損訴訟弁護士)

・民衆の戦争協力を考える
 …吉田裕(一橋大学大学院社会学研究科教授)

負の遺産日中関係における南京大虐殺
 …張連紅(南京大虐殺研究センター主任)

・パネルディスカッション ─ 南京虐殺と日本のいま
 …吉田裕×張連紅

南京の真実を伝える欧米人居住者の証言
 …徐立剛(「侵華日軍南京大虐殺史研究会」理事)

南京事件学習会 ― 張連紅さん、談臻さんを囲んで


■付属DVD「南京虐殺―70年目の証言」
南京大虐殺記念館での被害者からの聞き取り)

・倪翠萍(ニイ・ツェイピン)さん [12分]
夏淑琴(シャー・スーチン)さん [11分]
・常志強(ツァン・ツーチャン)さん[40分]

[合計時間:1時間3分、日本語字幕付]


─────────────────────────


B5版全66ページ、DVD付
発行日 2008年7月30日
頒価1000円(税込)


編集・発行「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを
馳せ、心に刻む集会」実行委員会事務局


〒556-0026 大阪市浪速区浪速西X-X-X-XXX
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