No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年1月10日 焼肉酒家 傳々

普段は焼肉ばかり食べている為、家族に迷惑をかけているわけだが、私だって一応は3人を扶養する一家の大黒柱である(はず)。
休みの日くらい家族のために動かなくてはバチがあたる。
ということで『家族旅行で京都にでも行こうか』と思っていたのだが、準備不足の為とりあえずは近場の台場のホテルで気分転換を。
ゆりかもめに乗ったり、新幹線を見たりして興奮する子供達を見てると、なんとも幸せな気分になる。
『夕飯は何を食べようか』という話になった時、妻の優しい一言によって月島に向かうことに。
今回の宿泊は家族ためということは理解してるので、決して私がワガママを言ったわけではない、ということを信じてもらいたい。
妻はホルモン系が苦手な為、刺身盛合せの代わりにユッケと牛刺し。
ユッケは赤身に旨みがあって、なかなか旨いが、傳々しか食べれない一品としてなら、タンユッケにしてもらった方が良かったかも。

牛刺しは舌触りが非常によく、ミョウガとのバランスもよく非常に旨い。
いつもながら流石。

傳々のタン元は質にブレが少なく常に極上品が確保されているが、今回のタン元は特にすごい。
サクサクとした食感は勿論素晴らしいが、とにかく旨みが濃い。
タンタレに全く負けていない旨みである。


ハラミは細かなサシがしっかり入ったタイプ。
ハラミはよく焼いた方が好きなので、両面焼いてもらう。
旨いが、もう少し厚切りで食べてみたい。


サーロインは相変わらず綺麗に掃除してあって、余分な脂や筋が皆無。
和牛らしい旨みが非常に濃くて旨い。
これほどのサーロインはそうそう食べられないだろう。


巻きは若干厚みがあるものの、口の中での蕩け具合は抜群で、甘みが素晴らしい。
ここ最近の中でも最高の巻きだ。

ホルモンは塩をいつもの片面焼き、タレを両面焼きで。
どちらも独特の食感と甘みで最高に旨い。
タレは久しぶりだったので特に新鮮な気分を味わえる。


お正月にお餅を食べまくって膨らんだお腹は、まだまだ腹五分目といった感じだが、『今回は家族の気分転換が第一目的であるため、一人で食べ続けるのは良くない』と自制心が働く。
小さな子供がいる方は分かるだろうが、長々と食事に付き合わせるのは可哀想なので、後ろ髪を引かれつつミスジで最後にした。
私も大人になったものだ。
ちなみにミスジは食感がジャンボ系には及ばないが、赤身の旨みがしっかりしていて旨い。

それにしても、4歳の息子が食べてたお肉があまりに旨そうだったので、私も分けてもらう。
旨〜い。
こんな旨いお肉ばかり食べてて大丈夫だろうか!?

家族全員大満足の焼きである。
次回は満腹まで食べることを誓ってホテルへ戻った。
(参考)Yakipedia by BMS12
○掃除
余分な筋や脂を綺麗に落とすことによって、脂のしつこさの軽減や食感の良さを楽しめる。
ただしお店側から見ると、掃除を綺麗にすればするほど原価率が高くなってしまうので非効率な面がある。
綺麗な掃除のお手本としては、傳々はどのお肉も非常に贅沢に掃除がしてある。またスタミナ苑の特選上ロースも見事な掃除である。