基本設定

ここではないどこか、いつか。恒星間戦争を行なっている二つの文明(仮にαとβとする)がある。
その戦争の一局面で、βが領有する軍事基地を含むとある恒星系を陥落させるべく、αが作戦を立て、大艦隊を編成する。
大艦隊はほうぼうから集められ、作戦開始直前に目標恒星系周辺で初めて全艦隊がそろうようになっている。
集められた艦船は複数の小艦隊を臨時編成し、極秘裏に移動していた。
舞台はその小艦隊の一つに所属する輸送船コッペリア

コッペリアを含む船団は順調に航海していたが、超空間(時間のかかる銀河のハイウェイとする)突入直前の無防備な状態をβ側の奇襲を受ける。
艦隊旗艦は各自超空間に入り、通常空間帰還後に再編成の命を下す。被弾し損傷を受けたコッペリアは、それに従い超空間に突入する。
※超空間航行時は、通常空間や同じ超空間の艦船とは連絡が取れない。また、タイミングを同調しなかったことにより、通常空間に帰還する際にも、時間や座標がずれてしまう。超空間航行時は攻撃を受けることはない。
超空間突入後、コッペリアの人工知性群は人員を確認するが、館長を含む自然発生人は全て攻撃により死亡しており、稼働しているのは人工知性だけであることが判明する。
人工知性に与えられた至上命令は作戦遂行であるため、人工知性群は館内を再編成し、一体を艦長代行に据えて超空間航行を乗り切り、通常空間帰還後、合流するはずの艦隊の命令系統上位に入ると言う条件で合意した。

その条件で超空間航行を始めて数時間、一体の人工知性が破壊されているのが発見され、事態究明が行われる。その結果、さきの襲撃の際に人工知性を汚染する人狼ウィルス(ヴェアヴォルフヴァイラス)が館内に注入され、単体または複数の人工知性が感染していることが判明した。ただし、誰に感染しているかは不明。艦船のコンピュータにも感染しているため、潜伏機体を割り出せないためだ。ただし、感染数だけはわかる。
人狼ウィルスはβ側の作ったコンピュータウィルスの超高度発展系であり、感染潜伏を自覚させず、集団の中で非感染機体が一体になった時に起動、非感染機体の破壊を試みる。成功した後には、感染機体に証拠を隠滅させた後、記憶を改竄しさらなる隠蔽を試み、再び潜伏する。
コンピュータは判断を下し、稼働機体数が低下し、感染数が過半数を超えたならば、自爆することにした。
また、超空間からの帰還は、感染機体を全て特定して機能停止させなければ実行しないとも決めた。
その上で、感染していないことが保証されている憲兵機体を起動、怪しいと思われる機体を破壊する権利を与えた上でスタンドアローン稼働させる。
なお、艦内での火器の使用は憲兵を除いて制限されている。
(※この辺はゲーム「人狼」のルールそのまま)

プレイヤーは稼働中の人工知性の一体となり、艦内勤務をこなしながら感染機体を特定したりして、艦を無事に目標座標に到着させるのが目的。
ゲーム開始時にキーナンバーを与える。キーナンバーは初期はランダムに設定されるが、プレイヤーが任意の値を与えてもよい。
そのキーナンバーにより、ゲームに登場する人工知性の人数と種類、役割やどれが感染機体かなどが決定する。

登場人物

人間は全員死亡。

唄音ウタ
前世代機体の最高峰。汎用型。高経験値。アタッチメントにより職能を変化させられる。ゲームに登場する全ての職能に従事したことがある。大尉待遇。
桃音モモ
前世代機体。ハウスキーパー型人工知性。高経験値。医療も可能。必要なら砲器を用いたりバスターモードになれる。大尉待遇。
軍歌マチ
軍人型人工知性。通常は副官として稼働しているが、人間がいない場合にはその穴を埋めるようになっている。大尉待遇。
悠歌ゆらぎ
歌唱人工知性。慰安用アンドロイド群の一体。二等兵待遇。
アイリ
接客型人工知性。慰安用アンドロイド群の一体。二等兵待遇。
阿久女イク
娼婦型人工知性。慰安用アンドロイド群の一体。二等兵待遇。
KOS-MOS
護衛型人工知性。艦内人員護衛任務担当。真空中での活動が可能。艦外に出れば火器管制のロックは解除される。中尉待遇。
T-elos
憲兵型人工知性。今回の肝。普段は完全シールされて眠らされており、物理的な封印破壊によって起動する。なので、今回唯一最初からシロであることが判明している機体。中尉待遇。
ホワイト・グリン子
気圏活動用降下兵。今回の積荷であった。艦内での火器の使用はできない。二等兵待遇。
ステイシス子
同上。一等兵待遇。
リリレイン
同上。曹長待遇。
クリムローゼ
同上。軍曹待遇。
アイギス
試作対非科学戦型。軍曹待遇。通常の戦闘もできるが、万が一霊だの超能力だので攻撃された際に活躍が期待されている。
2k
レーダー型人工知性。ブリッジクルー。中尉待遇。
XP
航宙士型人工知性。ブリッジクルー。中尉待遇。
Me
通信士型人工知性。ブリッジクルー。少尉待遇。
ドロッセル
佐官型人工知性。艦長ドロッセル少佐(ゲーム開始時死亡)の人格コピーであり、有事の際に起動してその任務を代行する役目を負っている。少佐待遇。

以上、最大で17機体が登場する。どれが登場し、どれが登場しないかはキーナンバーによる。

ヴェアヴォルフヴァイラス

β側のコンピュータウィルス兵器。人工知性に感染するが、自覚を与えず、複数の感染者と一体の非感染者の状況がそろった時に起動、非感染者を破壊する。
どの機体が感染しているかはキーナンバーによるが、最低でも2体が感染している。
優先により汚染が広がるが、事態が判明した直後、全機体に優先が禁止されている。この処置によってスキャンによる判明ができなくなっている。