五十鈴川をさかのぼる(1)

昔、江戸時代の頃は、船で伊勢神宮にお参りする船参宮(ふなさんぐう)というものがあったそうです。それで、ちょっとその気分を少しなりとも味わってみようと思って、五十鈴川が海に注ぐ河口にやってきました。

何もありません。海です。

もう少しさかのぼると、こんな感じ。これは河口側を見たところ。上流をみると下の写真のような感じ。

あんまり、伊勢、という感じではありませんね。

造船所のようです。

この近くで桜のつぼみを見つけました。(ボケてしまいましたが) 伊勢の桜の開花は意外と遅く、今年は3月31日頃と言われています。川沿いに何本も並んだ桜の木の中でこの木だけがなぜか、つぼみをふくらませていました。

このあたりは漁港です。このような港が何か所かあります。




この辺で川は2つに分かれます。右側が勢田川で、これは伊勢市の中心部に向かいます。外宮の勾玉池の水はこの川に注ぎます。左側が五十鈴川で、これをたどると内宮に向かいます。今日は内宮の方(左側、五十鈴川)に向かいます。

河口から2.2kmの地点までやってきました。この近く、上流に向かって左側に御塩浜(みしおはま)なるものがあります。伊勢神宮の施設です。神宮にお供えする塩(御塩という)を作るための海水を取り入れて濃くする塩田です。

しかし、河口から2.2km以上さかのぼっているのに塩が取れるのでしょうか? 実際に塩を取っているのですからたぶん取れるのでしょうね。今回は行かなかったのですが、ここで汲み入れられた塩水は、ここからさらに東にいった御塩殿神社(みしおでんじんじゃ、あるいは、みしおどのじんじゃ)で焼かれて塩になります。

さらにさかのぼります。今日のところは、ここまで。