朝9時にMITのChris先生の研究室を訪問する。Chris先生はDavid研の卒業生である。YASUとほぼ同い年であるがMITのAssociate Prof.。実力は相当のものだ。Chris先生とYASUはお互いの研究トピックスについて資料やPower pointを利用した紹介し合う。Chris先生の研究トピックスは数nmの結晶を有する金属結晶粒のサイズを自由に造り込む技術についてであった。先生は開発した技術を利用して世界で始めて逆ホールペッチの法則を実験で証明していた。
後で実験室も見学させて頂く。実験室の装置はYASUの研究室より同程度。Chris先生曰わく“お金を稼げばMass product的な研究データを容易に出すことができる。お金を稼がなければ研究を創造する時間が増える。”
Chris先生の実験室はかの有名なFleming先生が利用していた実験室であった。Fleming先生の実験室は11年前の研究所巡りで見学した場所。全く同じ場所を11年後に見学することになるとは・・・。ちょっとした運命を感じたYASUであった。
Chris先生とお別れした後は、S研のMingさんを訪問し、研究ディスカッションを行う。MingさんはLiving Cellの機械的特性(弾性変形)のモデル化の第一人者だ。S研名物の実験装置を見せてもらいたかったが、残念ながら見せてもらえず。しかし、Mingさんから研究室の最新研究情報を教えて頂き有意義な時間を過ごす。

2つの研究室を訪問させて頂いた後にMIT博物館に立ち寄る。こちらにはMITで開発されたロボットや高速度撮影技術、ロケット開発技術、MITの歴史等が紹介されている。YASUのお気に入りは3次元ホログラフィー技術を利用した3次元骸骨。


無事にMIT訪問を終えた後はVEEお勧めの日本食屋に立ち寄る。“Poter駅前の道を左に2分歩くとモールが見えてくる。その中に日本食屋街がある。”とVEEから説明を受けていた。今度は無事にモールを発見。モールの中には寿司、定食者、ラーメン屋、うどんや等、居酒屋等の日本食街が6,7件集まっていた。シカゴでは絶対に拝めない光景にYASUはしばし感動する。YASUが熟考の上に選んだ今日の昼ご飯はCAFÉ MAMIのとんかつ定食であった。日本で食べれば至極普通のとんかつ定食であるが、YASUには至高のご馳走である。ご飯がちょっと水分を含みすぎていたのが残念。豚カツはつやつやのお米と一緒に食べるのが一番。帰国したらどこの豚カツを食べようか今から悩む今日この頃である。

昼食を堪能した後はハーバード大学に赴き、ハーバード大学校内の雰囲気を楽しんだ後にハーバード自然史博物館に立ち寄る。こちらの博物館はGlass flowerの標本群で構成される”植物学博物館”、恐竜、ほ乳類の骨格、ほ乳類・鳥類の剥製をずらーっとならべた“比較動物学博物館”、南北アメリカ文化遺産(マヤ、アステカ文明、インディアン文化、オセアニア・ハワイ文化等)を紹介する“ピーボディ考古学と民族学博物館”、南北アメリカの鉱石を集めた“地質学博物館”から構成される。YASUは比較動物学博物館と民族学博物館を中心に鑑賞する。
比較動物学博物館にはシーラカンスのホルマリン漬けが展示されていた。TOMOはすでに読売ランドで鑑賞済みとのこと。剥製コーナーには世界のあらゆるほ乳類・鳥類が展示されていた。アルマジロ、ドード等、なかなかお目にかかれない動物の剥製に関心したものの、動物たちのお顔が寂しげであり、どうも・・・楽しく見入るべきものでは無いようである。ピーボディ考古学と民族学博物館ではアステカ文字の存在をしり驚嘆する。アステカ文字の部首は一つ一つが丁寧な絵になっており、字そのものがアートの様である。アートとしての文字を確立したアステカ民族と、その文字を解読した先人に畏敬の念を抱かずにはいられないYASUであった。



夜はVEE推薦のタイ料理”PadThai”を見つけるべくバークリー音楽院周りを再度徘徊する。音楽院から50m程外れた道沿いでVEEお勧めのタイ料理屋を発見する。レストランと言うよりもタイ版のファーストフード店の様である。ここではチキン炒飯とタイビールを注文する。VEEの学生時代のお気に入りのお店と言うこともありお値段はお手頃。$7あればお腹は満たされる。YASUがVEEに田中屋(YASUの母校近くの定食屋)を紹介する様な間隔かな?当然、味は昨日のタイ料理屋の方が上。お店にはバークリーで授業を終えた学生が安いタイ料理をほおぼっていた。しばしの学生時代回帰を堪能したYASUであった。

ホテルへの帰りにはThe Mary Baker Eddy Libraly(キリスト教一派の総本山)を散策する。

追伸:本日のホテルはCopley House。お部屋はキッチン付きのスイートであった。LAN環境も快適。お値段相応のお部屋である。朝5:30には部屋を出発しなければならないことがちょっと悔やまれるような豪華さであった。1日・2日ともにバスタブにお湯を張り、久しぶりの湯船を堪能した。