ルナー帝国のカルト:イーザール

Epikt2008-04-23

●ルナー人PCをネタにしてたことを思い出しました。ヒョルトになくてルナーにあるものと言えば混沌ですね。エントロピー錬金術師イーザール(Eyzaal)の教派です。

●いきなり脱線しますが、エントロピーって言葉が難儀ですね。理系の定義では無秩序とかは関係ないそうです。純粋に熱量の問題なんだとか。イーザールの場合、エントロピーは混沌の顕現の相の1つと書いてあったので、通俗的な意味の無秩序を指してます。すると嵐の神殿のトリックスター、ユールマルが関係してる disorder (無秩序)のルーンはどうなるんでしょうか。

●原聖地のエルツ・アスト出身の魔道士イーザールは、帝国大学で学びました。彼は型破りな存在で、エントロピーと物質界の統合についての実験を行い、論文を書きました。その論文は聖職者たちを悩ませ、公式に警告が出されました。しかし彼はそれを無視し、個人的な実験を続けました。イーザールはすでに神となっていたマカベウスや他の者たちに会い、ルナーの道への純粋な魔道的アプローチを支持されました。

●その思想と実験のために悪名を高めたイーザールは、時の皇帝の忌まわしの動物園(Hideous Zoo)に楽しい展示品をいくつか贈ったことから、帝国の公的な支援を受けるようになりました。そして6/29(1546、第6ウェイン)に神格化? し、月にみずからの交点を創造しました。彼の学校は今でも帝国からの支援を受け、エントロピーの研究と実験を続けています。

●こう…難しいです(笑) イーザールの神格化ですが、“He infused himself with entropic energy using his new Entropy Injector and rose to a higher plane of existence...”と書いてある。直訳すると“彼は新しいエントロピー注入器を使って彼自身をエントロピーのエネルギーで満たし、そして存在のより高次な界に登り…”となるのですが、本当か?

●解説の文章の行間から触手が覗いてるような教派で、帝国内には彼らの失敗の痕跡である10〜12の荒廃した地域がある、とか教派の構成員が持っている護符は腐食性の混沌物質が入った小瓶であり、最後の手段としても壊すことはお勧めできない、とか書いてあります。また、赤い月の混沌ターファマルルフの教派の今の指導者、狂ったコン(Mad Kon)が元はイーザールの教団の魔道士だったり、イーザールの異界である実験室の交点は月の地獄の穴にあり、そう言えばターファマルルフそのものがいるのがその月の地獄の穴じゃなかったか、とかいろいろよぎる。

●もともと魔道の教派なので『エントロピーの書』『恐れ知らずの研究者の書』『研究者の書』の3つの魔道書を提供します。また奥義の《混沌を注入する》は被験体にエントロピーのエネルギーを注入するものですが、結果が安定しません。混沌の相が与えられるだけだったり、とんでもない混沌の化け物に変わってしまったりします。その被験体はどこからつれてくるんだ、なんてことで動揺するようではこの教派には入れません。教派の求めるのは実験主義であり、無慈悲で、非感傷的な人間です。

●なおイーザールの学校では無知な大衆の誤解を解くために、学校の予算でイラスト入りのパンフレットを配っているそうです。たぶんこんな感じ。
Q「エントロピーって危ないんじゃないの?」
A「なんで? 危なくないよ」
Q「だって合法なの?」
A「もちろん合法だよ」
Q「なんで? 混沌なんでしょ?」
A「違うよ。全然違うよ」

俺がマスターならPCがこの教派に入ることは認めません(笑)