熱闘の終わり。

37年ぶりの再試合となった夏の高校野球勝戦


たまたま今日の午後は車中での移動時間になっていたので、
ワンセグラーとしては、平日ながら堂々と観戦する絶好の機会、
だったはずだった。


だが・・・・


運悪しく、移動のルートの途中に、
デジタル放送の電波が受信できないど田舎をはさんでしまったために、
筆者にとっての今年の夏は、8回裏途中で終了・・・。
9回の駒苫の反撃が見られなかったのは残念でならない。


まぁ、終わってみれば、
多くの視聴者の期待通り、
早実のエース・斎藤佑樹投手の一人舞台、
で幕を閉じたわけであるが、
一点疑問が残ったのは、
この日も、駒大苫小牧の先発がエースの田中将大投手ではなく、
2年生の菊地投手だったこと。


大会屈指の好投手相手に、
一点でも先行を許せば苦しくなる試合で、
先行されるまでエースを温存した采配の意図は
果たして何だったのだろうか。


エースの調子が、純粋に先発するのが厳しい状態だったのか、
それとも、今大会これまでロングリリーフで結果を出していたから、
一種のゲン担ぎとしてやってみたのか。


外野の人間からは窺い知る余地もないのであるが、
そこにも一つのドラマが隠されているような気がしてならない。


いずれにせよ、負けたとはいえ1点差。
球史に残る連日の好ゲームを演じた駒大苫小牧には、
胸を張って、北の大地へと還ってほしいと願う。

走り出す時はいつか来るのだろうか。

ヤイコが歌うバラードの中では五本の指に入る名曲「fast car」。
最近のライブでも定番になっている。


電車の中で繰り返し聞いているうちに、
詞が気になったので、
眠っていたライブアルバムの歌詞カードをみてみた。

You got a fast car
此処よりも遠くへ 
二人で行くの
何処へ着いても此処よりはいい
失うものはない
あなたがそこにいればいい
失うとしても
きっと二人ならなんとでもなる
〜♪『fast car』(作詞:Tracy Chapman 日本語対訳詞 矢井田瞳

カバーソングだったことを初めて知るとともに*1
その詞的世界の奥深さに感じ入る。

行き先は選ばない
エゴもなければ利己もない
そんな土地で仕事を手に
見つけたいの
生きていく意味を

原曲が歌われた世界ほど、
この国には格差はないし、
旅立つか死ぬかの二者択一を迫られるほど、
生きにくい世の中になっているわけでもない。


だが、自分自身、これまでに何度も、
こんな気分に駆られてきたのは事実だ。


組織の中で自分が生きていく意味を見出せなくなったら、
単車に乗ってどこかへ走り出せばいい、
これまでの自分は単純にそう思っていた*2


でも、最近、確実に何かが変わり始めている。


「職がない」あなたと
「レジが打てる」だけの私が、
「良くなる」はずの未来を信じ、
「のどかな郊外の大きな家」を求めて走り出す・・・


決して楽天家ではない自分から見たら、
これじゃ無理心中コースだろうが(苦笑)、
って言いたくなるのは確かだが、
夢のない人生は、それもまた寂しい。


お互い走り出したくなったら走り出そう。
ハンドルはどちらが握ってもいい。
自分が握ったハンドルは
少々のことでは投げ出さない自信はあるが、
自分で運転したい、と言われれば、
いつだって席は譲るし、
それでいて、走り続けることに疲れたのなら、
席を入れ替えてまた走り出せばいい。


自分に今できることは、
いつか来るかもしれないそのときに備えて、
ちょっとやそっとじゃビクともしない頑丈な車と、
走り続けていけるだけの燃料を用意しておくこと、
それくらいしかないのだけれど・・・。


守りたいものは、唯一つ。


次のライブで、
大切な誰かと聞きたい、そんな曲。

*1:トレイシー・チャップマンの1988年のナンバー。デビューアルバムがグラミー賞3部門受賞、世界的に有名なシンガーソングライターの曲を知らなかった自らの不明を恥じる・・・。

*2:実のところ二輪の免許は持っていないのだが・・・・(苦笑)

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