28■■チルソクの夏('04日本)

チルソクの夏 特別版 [DVD]
監督:佐々部清
主演:水谷妃里上野樹里、桂亜佐美、三村恭代、淳評
代わってこちらは、女の子ばかりの映画。地方を舞台にした、過去の時代の青春映画には、傑作が多いけど、舞台が瀬戸内となると更に確率は高くなる。これは、下関の少女と釜山の少年との恋愛もので、77年という設定。大林宣彦が好んで撮っていたような題材で、過剰な音楽で盛り上げる、それっぽい雰囲気がないこともないのが。メインの少女4人のうち、上野はNHKの朝ドラ「てるてる家族」で気に入ってたコで、「スウィング・ガールズ」で主演。主役の水谷は、セノビーのCMでアリキリのちっさい方を投げ飛ばしてた女子高生とか。20年後の現在の姿(高樹澪)をセピアなトーンで写し、過去をカラーで、更に現在に戻るという構成だが、あと20分短ければ尚よかった。他には、山本譲二、イルカ(”なごり雪”の韓国語ヴァージョンもあり)、夏木マリ、金沢碧ら。なぜ韓国人と日本人が反目しあうのか?というデリケートな問題を、あいまいにしてるのも食い足りない。
生真面目な印象の映画で、フットワークの軽い「がんばっていきまっしょい」には、到底かなわないけど。
1h53

Brown Eyes / Fleetwood Mac

Tusk (Dlx)
色もの。
フリートウッド・マックの「噂」が大ヒットした年は、中学3年だった。当時リッチー・ブラックモアのフレーズの話を熱く語ってたハードロック少年も、音楽の時間に「展覧会の絵」をかけることを断固として譲らなかったプログレ少年も、ブライアン・メイの切抜きを下敷きに入れていたヴィジュアル好きの少女すら、スティーヴィー・ニックスってかわいいよね、って言ってた、そんな時代のそんな存在だったのだ、フリートウッド・マックは。
77年の初来日は、まだまだ人気急上昇中だったが、80年の二度目の来日は(名古屋は、おなじみの公会堂が老朽化のため工事中で、岐阜に振り替えられた)、人気者としての貫禄たっぷりだったという。どっちも見てないけど、後者は行けたのに、行かなかったのは、「Tusk」の存在がある。2枚組の新作、買いはしなかったが、友人に借りた。何度聞いても散漫な印象だったから、マックにとっての「ホワイト・アルバム」的なイメージは今もある。半分近くの曲を書いてるリンジー・バッキンガムの”同じようなタイプの曲”には、少し参るが、その中では"Walk A Thin Line”、”Save Me A Place”といったナンバーがいい。個人的には、スティーヴィーよりもクリスティン・マクヴィーの書く曲のほうが好みだけど、今回は影が薄い。”Over And Over”とこのBrown Eyesくらいだ。そしてスティーヴィーは、長い”Sara”がヒットしたこともあって目立つが、”Beautiful Child”、”Angel”といった佳曲の方が光る。フォークっぽいルーツを生かした作風が印象的だった。

4年ぶりに帰ってきたなっちゃん


なっちゃんが4年ぶりにCMに帰ってきた。田中麗奈という人は実は特に好きではないけど、「がんばっていきまっしょい」、「きょうのできごと」(両方ともひらがなばかりだ)に出てるので、気にはなっている。サントリーのドリンク、なっちゃんは、100パーセントものしか飲まないので実は、飲んだことないけど。となんか応援してるようで応援してない感じなのが、申し訳ない。でもこのCM(女優を辞めて故郷に帰ってきたという設定)の世界はいいなあ。
http://www.suntory.co.jp/softdrink/natchan/cm.html