猛暑の思い出のお供

 おととい購入したCD4枚。


 写真右上は、青春のまさに思い出の一枚。ノヴァリスというドイツのプログレ・グループのライブアルバム「コンサーツ(Konzerte)」(1977年)。最盛期の勢いがあり、ライブならではの高揚感が、彼らの最大の弱点であった線の細さを補って余りある。まさにライブの魅力が横溢している。
 全くCD化の動きがなく諦めていたが、2008年に母国ドイツでこっそり(笑)発売されていた。うれしいことに紙ジャケ!(正確に言えばデジパックだけど)。LPのときもA、B面合わせて60分近い収録だったが、さらにCD化で、ボーナストラックもある。サプライズ・プレゼントだな。

 東京中野区、新井薬師前の安アパートの熱帯夜。ターンテーブルにLP載せて何度も、何度も聴いた。ラヴェルボレロで幕開けし、3rdアルバム「過ぎ去りし夏の日の幻影 」のタイトル曲がハイライト。音もリマスターされていて、レコードに比べ、低音がずんと来る。レコードに60分も詰め込んでいたのだ。CDでこそのバランスのいい音になった。B級バンドと人は言うが、それでもこの1枚を残してくれただけで、個人的には惜しみない賛辞を贈りたい。

 写真右下はなんと!ディーヴォの新作だぜw20年ぶりだと(^^);演奏うまくなってないか?いいのか?音もいい。いいいのか?退化(ディーヴォ)していなくて(笑)しかしハイパーでチープで、クールででもユーモア満点。変わっていない。ジメジメ、クサクサする日常生活を、カラッと乾かしてくれそうだ。車で掛けて、この猛暑の中、仕事をやっつけよう。

 写真左下は。どこかで見たようなジャケット。そうプログレ御三家の一つに数える人もいるし、5本の指には必ず入るであろうエマーソン、レイク&パーマー(ELP)の傑作アルバム「タルカス」(1971年)を、交響楽で演奏したアルバム。吉松隆編曲、東京フィルハーモニーが演奏している。クラシック演奏家には、意外というか、なるほどというかプログレロックファンが多いという。吉松氏もその一人。クラシックとロックの融合を最も意識したELPなだけに、ぴたりとハマる。また別な「タルカス」の世界だ。黛敏郎の「BUGAKU」、ドボルザーク作「アメリカ」の奇抜な編曲も面白い。

 写真左上は、プログレの中でもカンタベリー系と称される英国牧歌調とアヴァンギャルドが融合するソフトマシーンの名作「バンデルズ」(1975年)。 アラン・ホールズワースのギターがすごい。紙ジャケもよし。2010年リマスター盤。