フォーブスCEO中東フォーラム

 


■ 2月26日から28日にかけてカタールのドーハでフォーブスが「中東フォーラム」を開催するという。フォーブスといったら「長者番付」などさまざまな番付を発表するあのフォーブスのことだが、この「中東フォーラム」には政界・財界の著名人や英王族などが招かれており、中東と世界経済のことなどについて講演や討論会などが行なわれるようだ。会場はドーハの「FOUR SEASONS HOTEL」らしい。フォーシーズンズといったら、先日ビル・ゲイツやアルワリード・ビンタラール王子らの富豪グループに38億ドルでの身売りを決めたと報じられていたホテル・チェーン。


ジェイコブ・ロスチャイルド(四代目ロスチャイルド卿)もこのフォーラムに参加すると発表されている。ドバイとかに出現した金融センターのことを考えると、中東における金融というものが今後もさらに発展し、今後の世界経済においてもイスラム金融というものが重要なキーワードになりそうだ。中東以外の参加者を見ると、イギリスから招かれた著名人が多いようだし、中国人やインド人は招かれていても日本人が1人も招かれていないというのは、フォーブスの性格が現われているとも見受けられる。やはり中東に大きく関与するのは英国ということなのか。

フォーブスのサイトにある今回のフォーラムのページでは、ジェイコブ・ロスチャイルドは、「Five Arrows」会長、「BSkyB」副会長、「RIT Capital Partners」会長、「ロスチャイルド財団ヨーロッパ」議長と紹介されてる。

Lord Jacob Rothschild


Chairman
RIT Capital Partners plc, U.K.


Jacob Rothschild serves as Chairman of RIT Capital Partners plc in addition to his role as Chairman of Five Arrows Ltd and Deputy Chairman of BSkyB. Lord Rothschild is also Chairman of Rothschild Foundation Europe. Previously, Lord Rothschild served as Chairman of the National Gallery from 1985 ─ 1991, the Heritage Lottery Fund from 1992 ─ 1998, the Prtizker Prize for Architecture from 2002 ─ 2004, the Honors Committee (U.K.) for Arts & Media and the Waddesdon Manor & Spencer House. Lord Rothschild is also a Trustee of the Hermitage Museum in St. Petersburg, the Qatar Museum Authority, the Courtauld Institute in London and the Ashmolean Museum, Oxford. He graduated from Oxford University from which he also received an Honorary doctorate. Lord Rothschild has been appointed a member of the Order of Merit, GBE.

系図

ネイサン・ロスチャイルド
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ライオネル・ロスチャイルド
    ↓↓↓
ナサニエルマイヤー・ロスチャイルド
    ↓↓↓
チャールズ・ロスチャイルド
    ↓↓↓
ヴィクター・ロスチャイルド
    ↓↓↓
ジェイコブ・ロスチャイルド
    ↓↓↓
ナサニエルフィリップ・ロスチャイルド



ここに示した系図にあるように、ジェイコブにはナサニエル・フィリップという息子がおり、ナサニエルはまだ35か36歳だが、独身ということもあって去年の10月には女優ナタリー・ポートマンとのデートが目撃され、騒がれていた。ポートマンはイスラエル出身だしね。血筋でいくと、このナサニエルが「五代目ロスチャイルド卿」になるはずだから、ナサニエルの動向は注視しておく必要があるだろう。このままいけばナサニエルが英ロスチャイルド家の次期当主だ。


ナタリー、ロスチャイルド家御曹司とデート(10月18日)
Natalie's new man
PORTMAN ENJOYS ROMANCE WITH BRITISH MILLIONAIRE



バリック・ゴールドという世界最大の産金会社がある。ナサニエルはバリック・ゴールドの国際諮問委員会のメンバーになってるから、ピーター・ムンクという重要人物とも深く繋がっていることになる。ピーター・ムンクについては以前「バリック・ゴールドが世界最大の産金会社へ」で取り上げたことがあるからリンク先を読めば少しは参考になるはず。

「金ヘッジ」の黒幕は誰か
「ヘッジ革命」は、バリック・ゴールド社を先駆けとして、1985年に始まった。バリックが考えついたヘッジ自体は、素晴らしいアイデアであった。ヘッジ取引によって金鉱山業界は経済界で唯一、自力で債務の沼からはい出せる産業となったのである。だがバリックの年次報告書、特にその1994年、1995年および1996年度版に記載されているヘッジに関する方針は、厳密に言うとヘッジではなく、投機行為である。(『いまなぜ金復活なのか』P.134)

いま引用したように、金ヘッジの黒幕として『いまなぜ金復活なのか』という本ではバリック・ゴールドの名前が登場する。この書籍は06年10月に出版されたものだが、著者フェルディナント・リップスは「ロスチャイルドの元金庫番」だと紹介されており、リップスはチューリヒロスチャイルド銀行設立に参画した人物だとも紹介されている。私はこれを出版直後に購入し、大変興味深い内容だったため、mixiでも紹介した。ドイツ語版はベストセラーだとか。ゴールドに興味をもつ人には本書を読んでみることをお奨めする。


以下に記事を2件。

要約: 2月下旬にカタールで中東初のCEOフォーラム=米フォーブス
January 24, 2007 11:23 AM Eastern Time

The Forbes CEO Middle East Forum
米有力ビジネス誌フォーブスは、2月26−28日にカタールの首都ドーハで開催する「フォーブスCEO中東フォーラム」に出席予定の特別ゲスト、講演者や議題などの詳細を発表した。「原動力−中東におけるリスクと報酬」と題する同フォーラムは中東では初の開催。特別ゲストには、カタールのハマド外相、英ヨーク公アンドリュー王子、英RITキャピタル・パートナーズのロスチャイルド会長、原子力公社会長のバーバラ・ジャッジ氏など英王族、政府高官、著名政治家、財界首脳が出席する。特別ゲストの講演や同誌編集主幹との対話や討論会、円卓会議、個別インタビューなどを通じ、中東地域における投資やビジネス機会に関する情報提供・交換が行われる。フォーラムの日程や講演者の詳細は www.forbes.com/conf へ。


http://home.businesswire.com/

要約: EUのマンデルソン委員やパキスタンのカ−ン氏が講演=フォーブスCEO中東フォーラム
February 14, 2007 06:00 AM Eastern Time

米有力ビジネス誌フォーブスは、同誌が主催する「フォーブスCEO中東フォーラム」(カタール・ドーハ、2月26−28日)で、同誌のスティーブ・フォーブス編集長が多くの著名人を招聘し「中東と世界経済」に関してパネル討論会を開催すると発表した。パネラーは、EUのピーター・マンデルソン通商担当委員、アブドゥル・カリーム・アル・エリャーニ元イエメン首相、RITキャピタル・パートナーズのジェイコブ・ロスチャイルド卿。このほか、3日間のフォーラム期間中には数多くの討論会や分科会が開催される予定で、元パキスタンクリケットチーム・キャプテンのイムラン・カーン氏のステージ対談も計画されている。同フォーラムには、英国ヨーク公アンドリュー王子が出席するほか、カタール外相アルターニ氏、BPキャピタルのピケンズ最高経営責任者、BRUEGEL(ブリュッセルの欧州・世界経済研究所)のモンティ会長、ハインズ社のハインズ会長、仏貿易担当相ラガルド氏などの著名人が講演を行う。

http://home.businesswire.com/



Forbes Conferences
http://www.forbesconferences.com/

Forbes CEO Middle East Forum announces strategic alliance with UK Trade & Investment (UKTI)
http://www.ameinfo.com/109858.html