days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"Harry Potter and the Half-Blood Prince" and "Avatar"


定時退社出来たので、今日はいつもと違って逆方向の川崎に向かいました。
お目当てはラゾーナ川崎で上映している『3時10分、決断のとき』です。
3ヶ月前にも書いたように、個人的にもとても期待している映画。
西部劇を劇場で観るのは相当久し振り。
クイック&デッド』以来かな?


夏場夕方のラゾーナは、のんびりしていて良い感じでした。
中庭で誰かのコンサートを皆で眺めていたり。
暑さが苦手な私も、こういうときには「夏は良いなぁ」と思いますね。
さ、上映開始まで30分以上あるから、チケット買って夕食でも取るか。
それともホットドッグとか食べながら映画を観るか。
などと思ってチケット販売列に並び、タイムテーブルが表示されている電光掲示板のお目当ての映画題をふと見ると…


ウリキレ


げげっ
平日なのに?
しかも今や人気下火の西部劇なのに?
ラッセル・クロウクリスチャン・ベイルってそんなに人気があったのか?
上映劇場数も全国で6館だし、神奈川でもここ1館、しかも1日1回の上映のみ。
下馬評も高いので売り切れたのでしょう。
お盆休みなのも影響したかもありません。
この映画を観たい方は、事前にネット購入しておくと良いでしょう。
都心でも結構入りが良かったらしいですしね。


ともあれこの場所には用無し、即方向転換決定です。
帰宅してラフな格好に着替えて車に乗り、今度はららぽーと横浜に出発しました。
今度は『ハリー・ポッターと謎のプリンス』です。

TOHOシネマは1,000円デーだったらしく、ちょい得した気分。
上映開始まで余裕があったので、夕食のピッツァ等食して待ちました。


前作から2年経つのですね。
子供たちも殆ど大人ですな。
彼ら子役たちに比べて乱暴な扱い、つまり殆ど使い捨てのような名優達がお気の毒なのは今まで同様です。
但し、出番は少なく近年は魔女役がすっかり板についているヘレナ・ボナム・カーターは強烈。
毎回、どの名優が新顔として出るのか楽しみなこのシリーズ、今回はジム・ブロードベントを担ぎ出しました。
プライドの高さと卑小さを持ち合わせ、コミカルでありながら哀しみを感じさせるのはさすがです。
ダンブルドアとスネイプは出番がいつになく多かった。
マイケル・ガンボンはメイクで歳が強調されたからか、初代ダンブルドアリチャード・ハリスに似て来たと思いました。
アラン・リックマンはいつもながら、良いんだか悪いんだか分からないのが面白い。


因みに、私はこのシリーズ、最初の2巻までしか読んでいません。
映画の前半は割りとコミカルな学園もの。
このシリーズの肝は、少なくとも初期は学園ものの楽しさもありましたが、徐々にダークになっていったので、それもこれが最後でしょう。
それは映画のラストでも明らかになっていると思います。
様々な恋のさや当てが無論魔法込みで行われますが、どれも台詞で処理されていて味気無い。
ハーマイオニーエマ・ワトソンは期待通りに可愛く育ったのう、などと思うくらいでしょうか。
恋騒動の渦中に放り込まれるロン役ルパート・グリントは筋肉付き過ぎ。
服装もマッチョを意識したものになっているし。
ゴールキーパーだから、という設定だからなのでしょうが、少々残念でした。


それとこのシリーズで1番私が物足りなく思うのは、ハリーが最初から「選ばれし者」で才能豊か、努力せずとも周囲から一目置かれている存在なので、葛藤が浅い。
前作のティーンエイジャーの苛立ちは既に卒業したと見え、それが余計に浅薄な人物描写に見えました。
前述の恋模様同様、台詞で処理されてしまうのは、長大な原作を2時間半にまとめる為なんでしょうが、何だかこれではNHK『朝のテレビ小説』みたいです。


後半は本筋を推し進めるように、悪のヴォルデモートの過去にまつわる謎も描かれて行きますが、今ひとつ探偵小説のようなわくわく感が薄く、いささか退屈をさそわれました。
ところどころ恐怖や緊張感もありましたし、壮観かつグロテスクな光景もあって、画面はさすがにお金が掛かっていますが、それ以上のものは余り感じられませんでした。
終幕はいささか衝撃的。
観客の希望を打ち砕く展開は、シリーズ最終作の手前としては期待を繋ぐ意味で上出来でしょう。
それを受けてのラストは良かった。
綺麗にまとめながらも続きが気になるようになっていて、原作最終巻を読みたくなりました。


それにしても、最後まで続いて良かったというのは実感です。
ここまで長大な物語の映画化は、大概途中で打ち切りになりますからね。
首尾一貫した世界観を持続させている意味で、プロダクション・デザイナーのスチュアート・クレイグの頑張りは、相当の大きいと思います。
残り1巻は2作に分けての上映。
PART 1が来年末、PART 2が再来年夏。
恐らく過酷な結末が待っているのでしょうが、それを見届けましょう。



で。
今回、わざわざ横浜ららぽーとのTOHOシネマまで出掛けたのには理由があります。
それはこれ。


もちろん、マイレージ100ポイントなんて余裕さ。
交換して来週金曜日の鑑賞決定ですよ。
残業しても18時半に退社して即帰宅、車に乗って行けば20時から間に合う筈。
IMAXを展開している109シネマでも、IMAX 3-D版が上映されるようです。
109シネマズ川崎では、『ナイト・ミュージアム2』の前のくっついているのが少々つらいですが。


一時期は『James Cameron’s アバター』などというダサダサな邦題が付いていましたが、今は邦題も『アバター』に落ち着いたようですね。
ジェームズ・キャメロン12年振りの新作は、先日コミコンで一部が上映されて結構反響が大きかったようですが、今回は一斉に一般上映となりました。
予告編解禁が北米で21日金曜と聞いていただけに、今回の日本での上映は正に寝耳に水。
本編からの抜粋+予告編の合計20分を3D上映してくれます。
これは凄い楽しみ。
新たに北米で公開されたポスターでは、ゾーイ・サルダナをフィーチャーしたものになっています。

徐々に年末に向けて情報も公開されつつありますね。
タイアップするゲームも3D対応、但し対応プラズマディスプレイ必須だそうですが、そんなものまだ売っていないよ。
そんな技術先走りなのもキャメロンらしい。
上映会、いやぁ、本当に楽しみです。


ご興味ある方は、地元の劇場でこのイベントが開催されるかどうか、確認されてみては如何でしょうか。