days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Luftslottet som sprängdes


あぁ、これでやっと睡眠不足から開放される。
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』を読み終えて、一抹の寂しさと同時に安堵も覚えました。
ここ3週間程は本当に寝不足気味でした。
特に前回ご紹介した第2部『火と戯れる女』以降の
この1週間は、睡眠時間3-4時間程度の毎日でした。
ここまで猛烈に布団の中で読み進めた本も相当に久々です。


第1部『ドラゴン・タトゥーの女』が本格ミステリ
第2部『火と戯れる女』が警察スリラー。
では第3部がどうかというと、これがエスピオナージュとして始まり、意表を突かれました。
前作の終盤から直接続いている幕開けから少々は、本シリーズらしく序盤はややスロー。
しかし衝撃的な展開を見せるとギアが入り、ドライヴが加速していきます。
リスベットの無実を証明せんとするミカエルら『ミレニアム』誌とミルトン・セキュリティ、暗躍する公安部の秘密班、公安を追う公安と、3つ巴、4つ巴となった陣営は、激しい情報戦を繰り広げます。
相手をだまし、出し抜き、といった展開が非常にスリリング。
盗聴、ハッキング、偽装工作、暗殺といった道具立ても満載。
終盤には法廷スリラーにまで発展し、あれよあれよの展開で睡魔も吹き飛びます。


思えばこのシリーズ、内容もりだくさんで物凄く欲張りな娯楽小説でした。
闇鍋のように何が出て来るのかも分からず、しかも具だくさん。
ささいな事件や人物と思われたものが後に重要な鍵を握るのは当たり前。
短いセンテンスで構成された短い場面を次々繋げ、しかも次にどうなるのかという興味を常に抱かせる。
この腕前が絶妙で、ついつい読みふけってしまいます。
まさしく化け物と言っても過言ではないでしょう。


3部作、どれも傑作でしたが、私としては第2部が特に物凄く素晴らしかったと思いました。
捻りやどんでん返しに事欠かず、アクションとスリルも含めた終幕の盛り上がりも尋常ではありません。
頭をリセットしてもう1度読みたいくらいです。


スティーグ・ラーソンの中では5部作として構想されていたそうですが、本書で打ち止めとは本当に残念至極。
しかし取り敢えずは内容も完結していますし、尻切れトンボではありません。
それでも油断ならなかったこのシリーズですから、あの人物が実はまた出て来る筈だったのではないか…などと深読みも出来ます。


相変わらずミカエルは女たらし振りを発揮していますが、この人誰かに似ているかと思ったら島耕作なんですね。
ハンサムで仕事に燃える40台前半、女たちに言い寄るのではなく、女たちから言い寄って来る。
そうですか、スウェーデンにも島耕作が居ましたか。
但し出世する気はまるでなさそうですが。
ミカエルの妹が言うように、節操無く女性と肉体関係を結ぶ彼は、関係を持った女性を傷付けるときもあります。
第4部以降で、彼はそれで痛い目に遭う筈だったのでは、と想像してしまいました。


ラスト、リスベットとミカエルの再会で幕を閉じますが、これも続きがあったらまた2人の関係がどう変化したのか。
また変容したリスベットの今後は。
色々と想像が膨らみます。
これだけ楽しませてくれたのだから、本当に読んで良かった。
ですから、これから読む人は幸せですね。

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下


明日から上映の映画版『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』も楽しみにしたいと思っています。
尚、トップの写真は映画版『眠れる女と狂卓の騎士』スウェーデン版ポスターの画像です。
リスベットの格好が物凄いことになっていますが、本書を読んだ方ならばニヤリですね。

テキサスバーガー@マクドナルド


マクドナルドネタは、一昨年のクォーターパウンダー以来ですね。
所用につき午後半休を取得し、昼食はマクドナルドにて取ることにしました。
えぇ、もちろん今日から期間限定販売のテキサスバーガーがお目当てですとも。
レジで並んでいると、偶然M田さんと出くわし、一緒に食事をすることになりました。


銀色の包装紙に包まれた様は、宇宙食か!?

写真に一緒に写っているエビカツバーガーはM田さんのもの。
以前だったら2つ以上食べていたマクドナルドですが、さすがにここのところは自粛している2人なのです。
紙を開けてテキサスバーガーとご対面。

下半身太り気味の方のようです。
上部のバンズを取り外して1層目を見ると、ベーコン、フライドオニオンが挟まっています。

チーズは2層目のパティのところにあります。


パティの大きさは通常のものの2.5倍。
ソースはバーベキューソースと粒マスタードソースでした。
酸味があるので全体に食べやすい味付けにしていました。
マクドナルドは超久々でしたので、美味しく頂きました。


今週のランチは肉肉していたので、来週からはまた魚週間ですね。
あぁ運動もしなくては。
ファストフードの美味しさとは、こういった禁断の味にあるのでしょう。