ハッピーミディアムプレス「サイファイ アンド ファンタジーモデラー 第21号」

まいどおなじみSFFM21号、表紙のストームトルーパー2人組はなんだかやけにリアルな風貌だなあと思ったら、
それもそのはず、これはフィギュアでは無く実際の人間がコスプレしてる姿なのでした。
イギリス在住のスターウォーズマニアたちによる実物大スターウォーズ再現団体、「エメラルド・ギャリソン」の活動と製作された数々のアイテムがレポートされています。


同様のグループは世界各地に存在し、日本に於いても501軍団日本支部の活躍は有名ですがこのエメラルド・ギャリソンの面白いところはコスチューミングだけではなく、様々なビーグルも実物大のサイズで自作しちゃってるところです。Y−ウイングやAT-STなどのセレクトは実に共感を覚えますね(笑)実物大ビーグルといえば「スターウォーズ・セレブレーション」展示品がありますが、冷静にそれらと比べれば劇中再現度は決して高くはありません。けれども作ってる様子はすごい楽しそう。正しく学園祭のノリですな。


ジェダイマスター、プロ・クローンのライフサイズマスクと詳細ディティール。キャラクター/クリ―チャーのマスク類は劇中プロップにまったくひけを取らない出来栄えです。彼らエメラルド・ギャリソンのHPを訪れれば動画ムービーや現地でのコンベンションの写真など様々な情報が掲載されています。本物の装甲兵員輸送車(スパータンかな?)に乗り込んで記念写真は例えるならミリタリーファンが集うベルトリングと変わらない楽しさで、ウエスト周りがぷくぷくしているトルーパーや帝国軍将校がいるのもあのイベントとよく似ているww



いくつか代表的な記事をピックアップしてみますと…


2001年宇宙の旅」に登場するムーンシャトル・エアリス1Bの作例はAJAMODELS製大型レジンキットの徹底ディティールアップ。「2001年」ファンのみならずSWやSF3D関連でも(そしてもちろんガンプラでもです)必ずや参考になることでしょう。



近年の映画作品からは「第9地区」のエビ型宇宙人のドロップシップはプラ版ハコ組の伝統的なスクラッチビルドです。綺麗な角度、面出しの処理など見ていて気持ちのよくなる製作記事です。




これら見慣れぬメカニクスは何かのコンテンツの再現ではなく、スケールモデルキットを利用して自分たちだけのオリジナル・アンダーソン風メカを製作し、更にはそれらを使ってショートフィルムの特撮映画を撮影しようと言う野心的な試みです。同じ車両/機体のスケール違いの製品を使って大小サイズの異なるプロップを作ったり、航空機のの銃口やエアインテーク部はアップ用を別に製作したりとデジタル全盛のご時世にアナログ満載な特撮。しかし「ワールドプレミアは土曜の夜に俺んちでバーベキューパーティーしながら催行(意訳)」なんての見るといや本当に楽しそうなことだなぁと。製作スタッフが皆よいお年を召しているのもなんだか嬉しくなっちゃいます。




その他今号の記事では

・旧イマイ(現アオシマ)製1/72ジェットモグラを使用したレンガ造りの納屋(?)が印象的なディオラマ
・レベル/モノグラム製インジェクションキット、バビロン5とスターフューリーMk1の作例
・AMT製スタートレックK-7宇宙ステーション
・古いアメリカの連続ラジオドラマヒーロー、ドク・サベージ&シャドウのフィギュア(前者はレジンフィギュア、後者は映画「マトリクス」のエージェント・スミスにコート類を追加していく改造作例)
・前号から引き続いてAJAMODELSの「2001年宇宙の旅」中国ミサイル衛星
・そしてどんなにディティールアップしてみても「非常によく出来た洗濯機の排水ホース」以上のものには見えない「デューン砂の惑星」サンドワーム(レベル)

が、掲載されております。

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