自動改札機故障

日本信号製の自動改札機の不具合なようです。
JR西日本は大丈夫だったようです。

首都圏のJRと私鉄、地下鉄の駅で、12日4時台の始発から、自動改札機が動かないトラブルが相次いだ。トラブルがあったのは、あわせて600を超える駅にのぼる。電車の運行に影響はなかったが、通勤ラッシュ時で混乱を招く恐れがあるとして、JR東日本が約500駅の自動改札を開放するなど鉄道各社は、問題のない改札機も素通りできるようにした。各社とも10時すぎには、ほぼ復旧。日本信号製の改札機に原因があるとみられ、関係各社が原因を調べている。
日本信号などによると、トラブルが起きたのはJRや私鉄など15社合わせて約670の駅に設置した約4,400台。
自動改札機は、通過時にICカード乗車券などから読み取った乗客の情報を、集中管理するサーバーに送ってやりとりする仕組み。
JR東日本Suica系のサーバーと、私鉄各社のPASMO系のサーバーは別々だが、双方で同じトラブルが起きている。日本信号製の自動改札機に内蔵された通信機能に、不具合がある可能性があるという。
JR東日本によると、横浜、川崎、大宮、浦和など、日本信号製を導入する189駅の自動改札機が、始発時に電源を入れても起動しなかった。山手線など、都内各駅の自動改札機は、オムロン東芝製で、トラブルはなかった。
JR東日本は、SuicaPASMOの利用者が降車駅で改札から出られなくなるなどの恐れがあるとして、6時頃から、首都圏約500の全駅の自動改札機を開放。定期券利用者が大半の時間帯でもあり、目立った混乱はなかった模様だ。
自動改札機とサーバーとを結ぶ通信回線を一度切り、自動改札機をネットワークから切り離した状態で再起動することで、7時50分頃から順次復旧した。新宿駅など主要ターミナル駅では、ICカード乗車券利用者の対策として、10時過ぎまで開放措置を続けた。
首都圏の私鉄や地下鉄各社などでつくるPASMO協議会によると、加盟各社では、日本信号製が3,050台使われていた。ほぼすべてが起動しなかったとみている。
自動改札機のトラブルは、2006年12月にもJR東日本管内で発生。この時も日本信号製だった。日付変更時にプログラムの不具合が発生、1日0時から終電までの間、Suica定期券など一部の利用者が改札機を通過できなくなった。
(2007年10月12日=asahi.com

<2007年10月13日追記>
昨年12月の教訓は何処へ逝ったのかと小一時間。(w

首都圏のJRと私鉄、地下鉄の駅で12日朝、自動改札機が動かなくなった問題は、日本信号製の自動改札機内のデータを読み込むプログラムの欠陥が原因だとわかった。日本信号は13日中にプログラムを修正、完全復旧させるとしている。国土交通省は来週にも鉄道各社を集め、今回の原因や対応について検証する。
日本信号などによると、SuicaPASMOの情報を管理するセンターサーバーから各駅の自動改札機には、駅サーバーを経由して毎日2時以降、無効カード情報のデータ(ネガデータ)が計5〜6,000件送られてくる。自動改札機は、データ件数や内容、日付が適正かどうかを照合する。
日本信号製の自動改札機には、送られてくるネガデータの量が特定の量だった場合、プログラムが異常に反応して機能停止を引き起こす不具合があった。問題となる特定量を上回っても下回っても、トラブルは起きないという。
これまで、ネガデータ量がこの特定の量だったことがなかったため、トラブルが起こらず、プログラムの不具合に気づかなかったという。プログラムは日本信号が開発。JR東日本などのSuicaと、私鉄や地下鉄の各社が発行するPASMOの相互利用が始まった、今年3月18日から使っていた。
PASMO側は当面の措置として、始発前にデータを調べ、問題がないことを確かめてから自動改札機を起動する方針だ。Suica側も13日朝に送るデータはすでに確認ずみという。
仮にトラブルが再発したとしても、自動改札機は3日分のデータを保管できる能力がある。12日の各社の対応同様、自動改札機をネットワークから切り離して使うことも可能だという。
12日の混乱では、計約260万人の乗客に影響が出た。日本信号は鉄道各社の損害について「現時点では要請がなく、まだ検討していない」としている。
(2007年10月13日=asahi.com

<2007年10月15日追記>

日本信号製のICカード判定部を搭載した自動改札機において、中央のコンピューターから送信された一部のデータをICカード判定部の記憶部に読み込むプログラムに不具合があったためであることが判明しました。
具体的には、データのボリュームによっては2分割で送信することになりますが、2分割での送付かつデータが特定のボリュームである場合に読み込みができず、機器異常となって自動改札機がダウンするというプログラムになっていたものです。
10月12日朝は、自動改札機立ち上げ時に送信されたデータが、特定のボリュームとなっていたため読み込みができず、Suica3事業者192駅1,328台、PASMO13事業者470駅3,050台の自動改札機の立ち上げが不能となりました。
日本信号において、自動改札機の修正プログラムが作成・検証され、13日から順次、インストールを開始いたしました。14日および15日の始発時には自動改札機の立ち上げには支障は生じておりません。
なお、インストール作業は、16日までに全て終了する予定です。
(2007年10月15日=JR東日本PASMO