エレガントかどうかについて

アンドリューワイルズフェルマーの最終定理の解を発見した瞬間のことを後に「私はかつてあの時ほどエレガントな瞬間を経験したことはなかった。おそらくこれからも経験することはないだろう。」と発言した。
「エレガント」とは普段「優雅」とか「上品」という意味で使われる言葉だが、数論の世界では、問題に対する答えの導き出し方が一般的なアプローチと比べてシンプルだった場合にたびたび使われる。逆に難しく、かえって問題をややこしくしてしまうような場合は「そのアプローチの仕方はエレガントじゃないね。」などと言う。
仕事においても何か問題を解決しようとする際に、力まかせに強引に解決してしまうと、他人からは往々にして後に、「それはエレガントなやり方じゃないな。」などと揶揄されてしまう。
今一度、自分のやり方が「エレガント」かどうか日々考えたいものである。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

仕事が伸びるか伸びないかは世の中が決めてくれる。

先日、10月1日に松下電器産業からパナソニックに社名変更したが、その創設者で経営の神様こと松下幸之助が書いた本。
この中で「自分の仕事」のことをこう綴っている「どんな仕事でも、それが世の中に必要なればこそ成り立つので、世の中の人々が求めているのでなければ、その仕事は成り立つものではない。...たから、自分の仕事を自分がやっている自分の仕事と思うのはとんでもないことで、本当は世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。...仕事が伸びるか伸びないかは世の中が決めてくれる、世の中の求めのままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。」
自分の仕事をああしたい、こうしたいと熱意を持って仕事に取り組む事は、それが私心に囚われていたとしても、ある時期においては、特に若いうちは必要なことだと思う。
それをとことんやらないと、その虚しさや徒労感を感じることができず、松下幸之助の言っている意味に気付かないのではないかと思う。

道をひらく

道をひらく

ロバート・パーマー - キング オブ ブルーアイドソウル

この人のライブは96年のパワーステーション再結成時の来日公演(渋谷公会堂)の時にあくまでもロバート・パーマー目当てで見に行きました。パワーステーションの2枚目のアルバムはたいして好きではなく、彼の生歌を聴きたいがために足を運んだのですが、やはり歌を聴いたときは鳥肌もので、上手さとパワーに圧倒されっぱなしでした。あとうろ覚えで分かる人は教えて欲しいのですが確かジェームス・ブラウンのカバーだったと思うのですが、これには実にしびれた記憶があります。
あとラストかアンコールで「Some Like It Hot」をやってくれて、これも盛り上がったんだけど最後の一拍でブレイクして「サム ライク イット ホット サム ライク イット ホーット」で終わらなければならないところを、ドラムスのトニー・トンプソンが拍子を数え間違えていつになったら終わるか、ロバート・パーマーと目配せしながら終わったというちょっとご愛嬌的なエピソードもなぜかよく覚えてます。 しかし、晩年も相変わらずスーツできめてソウルフルな歌を披露していただけに若くして亡くなってしまったのがほんっとに残念。


Robert Palmer - Hyperactive (Live)


Robert Palmer - Addicted To Love (Live)


Robert Palmer - You Are In My System (Live)


Robert Palmer - Every Kinda People (Live)


Robert Palmer - No Not Much (Live)


CHAKA KHAN ROBERT PALMER - SATISFACTION (LIVE 1997)


ロバート・パーマーのお勧めのアルバム

Double Fun

Double Fun

リップタイド

リップタイド

Pride

Pride

Pressure Drop

Pressure Drop


Devo - Are We Not Men? A: We Are Devo! - 映画・音楽・出版 - ぐっじょぶ -

ムーンライダーズ - DON’T TRUST OVER THIRTY-86年リリース

DON’T TRUST OVER THIRTY(紙)

DON’T TRUST OVER THIRTY(紙)

ユーモア性とメッセージ性と過激性が同居したアルバム
バンド結成歴10年を経て産み落とされたアルバムは、ムーンライダーズ史上最もユーモアに富んでメッセージ性と過激性が同居したアルバムといえる
「超C調」「だるい人」で笑い「DON’T TRUST ANYONE OVER THIRTY」で怒り「ボクハナク」で泣き、という具合に「喜怒哀楽」がすべて詰まったアルバム。白井良明のヘビメタ奏法がひとつの聴き所でもあります。ちなみにこのライブを見るまで、白井良明はロバート・フィリップみたいに気難しそうな人間だと勝手に思い込んでましたが、客に向かってダイビングしている姿をみて考えが変わりました。(この時のライブはノリがよく始めから総立ちでした。)


ムーンライダーズ - 78年〜80年パンクニューウェーブ転換期 - 映画・音楽・出版 - ぐっじょぶ -
■パンクニューウェーブに関連するバンド
XTC-Black Sea - 映画・音楽・出版 - ぐっじょぶ -
トーキング・ヘッズ - Remain in Light - 映画・音楽・出版 - ぐっじょぶ -
Devo - Are We Not Men? A: We Are Devo! - 映画・音楽・出版 - ぐっじょぶ -

ムーンライダーズ - ANIMAL INDEX-85年リリース

ANIMAL INDEX

ANIMAL INDEX

短編サイバーアニマル小説
動物をモチーフにした短編小説のような楽曲が並ぶ、曲は各自が2曲ずつ担当して持ち合って寄せ集めたものだが、非常に統一感がありコンセプトアルバムとして仕上がっている。特に「夢が見れる機械が欲しい(作詞:鈴木慶一、作曲:岡田徹)」「Frou Frou(作詞、作曲:かしぶち哲郎)」は詞も曲もアレンジも絶品です。

ムーンライダーズ - アマチュア アカデミー-84年リリース

アマチュア・アカデミー(紙ジャケット仕様)

アマチュア・アカデミー(紙ジャケット仕様)

かつて誰も踏み入れたことのないファンキーでアコースティックなアルバム

ライダーズが始めて外部のプロデューサー(宮田茂樹)を迎えて製作したアルバム。音に抜けがよく、かなり意図的に整理された印象がある。アレンジャーは当時の勢いを買われ白井良明にアルバムの大半を任されており、いい仕事をしている。これまでのライダーズにはないファンキーな要素を取り入れたり、エレクトリカルなベーシックトラックにアコースティックギターをフィーチャーするなど当時としては大胆なアレンジに果敢に取り組んでいる。また、サンプラーもこの時期から効果的に取り入れている。
 アマチュア アカデミーのライブ(渋谷公会堂)を見に行ってるのですが、舞台演出がすごい凝っていてけっこう金かかっていたと思うんだけど、前半と後半に分かれていて前半のアコースティックステージが終わると休憩明けにエレクトリックステージが始まるのですが、目の前に急にスクラップ工場をモチーフにしたような退廃的なイメージのステージで演奏が始まり舞台の脇に廃車が置いてあって、確か最後はそれをみんなで壊して幕が下りるみたいなことをやっていて演出的にも非常にかっこよかったのを覚えてます。