言わなくてもいいことをわざわざ口にする症候群
それ言わなくてもいいのに日記 - イチニクス遊覧日記
あぁいるいる、こういう人。○十年の人生から言うと、中年以降の男性に圧倒的に多い･･･というか、これがオヤジの典型症例の一つに入るぐらいだ。この空気読めなさ感＋取り合えずダメ出ししとけ感の絶妙なコンビネーションは、周囲の人間の気力を激しく消耗します。近くにいたら｢コイツの言うことをまともに受け止めたらコッチがやられる｣ぐらいの気持ちでいたほうがいいかと。しかし職場の上司や近所のおじさんならともかく、自分の父親がこのタイプだとしんどいだろうなー。
これが横綱の品格？
報道陣への受け答えをひととおり終えたが、肝心の着物がない。付け人の不手際で着物が支度部屋に届かず、約５分間も裸で待つ羽目に。顔色も変えずに羽織に身を包んだのは、白鵬の器量としても、部屋の若い衆がそれに甘え過ぎている。
これが朝青龍なら…。全神経がそそけ立つ横綱の前では、わずかな粗相もただで済まないはずだ。白鵬が籍を置く宮城野部屋の“空気”も悪い。場所中にもかわらず、後援者が夜更けまで部屋宿舎での宴席から動こうとしないという。どこか緩んだ空気は、着物の一件を見ればよく分かる。ひいては平幕の注文相撲をも許している。
それでも白鵬は殊勝な弁。「相撲を取りに来たのに、何しに来たんだろうね。（観客に）申し訳ない」。結局、恥をかくのは横綱である。
ドルジ憎し、対する白鵬は･･･という論調に待ったをかける記事第２弾。昨日の●白鵬−安美錦○では、注文相撲で0.6秒という瞬殺をくらいました。前日が自分の誕生日だったため夜はパーティ、翌日の相手が膝を怪我した業師という事実が頭からスッポリ抜けていたそうです。当人がそうなんだから、付き人は着替えの着物を忘れる。後援者は本場所真っ只中の宿舎で夜通しの宴会。これが横綱の品格ですか？
不健康組織16の兆候＋上司の悪癖20
｢偽装事件を引き起こす不健康組織16の兆候｣の項目のうち、「7つ以上チェックがつくのであれば、不健康な組織｣だそうです。大学の研究室じゃチェックがつかない項目の方が多いんじゃないでしょうか。特異な環境、監査が入らない、人の出入りがあまり多くない、という研究室独自な性質が不健全さを醸し出すのかもしれません。
また、｢経営者や役員・管理職などのエグゼクティブが持っている20の悪癖｣というリストもあったんですが、これがまた典型的な(以下略)
乳がん悪化のキープレイヤー
乳がんが悪性化する時に決定的な役割を果たす遺伝子を米カリフォルニア大ローレンス・バークリー国立研究所の厚井（こうい）重松輝美上級研究員らのグループが見つけた。１３日付の英科学誌ネイチャーに発表する。この遺伝子はギャングのボスのように多数の遺伝子の働きを変え、がん細胞の増殖と転移を促す。乳がんの悪性度の診断法や治療法の開発につながりそうだ。
グループは、転移した乳がん細胞で働いているＳＡＴＢ１という遺伝子に注目。ＳＡＴＢ１が活発に働くと、患者の生存率が下がる傾向があることを見つけた。
培養した乳がんの細胞でＳＡＴＢ１が働かないようにすると、１０００以上の遺伝子の働きが変化し、がん細胞の増殖が抑えられた。マウスのがんではＳＡＴＢ１が働かないようにすると増殖や転移が抑えられ、働くようにすると転移が増えた。ＳＡＴＢ１はゲノムの構造を変えて、多数の遺伝子のスイッチを切り替えているらしい。
オリジナル論文→ SATB1 reprogrammes gene expression to promote breast tumour growth and metastasis. Han HJ, Russo J, Kohwi Y, and Kohwi-Shigematsu T. Nature 2008 13; 452:187-193.
乳がんが悪化させるとき、SATB1というタンパク質が重要な役割を果たしてることが判明しました。SATB1が発現すると、他の遺伝子のクロマチン構造と発現量が大幅に変わり、乳がんが悪性化するらしい。素晴らしい研究結果です。
ところで朝日新聞さん。著者の厚井（こうい）重松輝美上級研究員の｢重松｣さんは旧姓でしょう。Second Last AuthorにYoshinori Kohwiが入ってるところを見るとご夫婦でなさった研究だと思いますが、
「１個の遺伝子が乳がんの転移を決めている可能性がある。この遺伝子を標的にした治療法が考えられるだろう」と厚井重松さん。
この表記はあんまりだと思う。この一文で｢自分は何も知りませんよー｣ってのを堂々とアピールしちゃったね。
