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FULL MOON PRAYER このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

14/07/21

14-7-21

先週は関西方面LiSAライブ聖地巡礼ツアーに行ってきました。兵庫から滋賀までを移動しまくる二日間という強行スケジュールでしたが、普段なら行かないようなところに色々と行けて面白かったです。

中でも再建されたハルヒ時計塔が見れたのと作中で散々に言われていた長い坂道が本気でこんなの毎日歩けないという代物で暑い中歩いたら死にそうになったこと、それからけいおん!モデルである豊郷小学校旧校舎が本当にアニメで見たそのまんまだったのが印象的。あとたまこ商店街モデルとなった出町桝形商店街も見れて良かったです。なんというか大体京アニ聖地巡礼ツアーでした。

LiSAライブは若くて勢いがあって可愛くてロックみたいなイメージそのままでしかったです。この人はカッコいい系の曲がやっぱり映えるなあと思います。そして客層も若めな感じで人気を感じるというか。GRANRODEOLiSAアニソン系でも屈指の人気の人たちがこれだけ直球でロック系のノリでライブをやっていると、アニソンって変なジャンルよねと思います。サイリウム振ってコール入れてっていうのも今の主流で間違いないのですが、こういうロック系もかなり強くて、ただアニサマみたいなフェスをやると客がどちらにもついてくるというのが不思議な感じ。

映画『ALL YOU NEED IS KILL』

原作ラノベを読んだのはもうずっと前で、その時は一部界隈で話題になったけど売れなかった作品であって、それがハリウッド映画化らしいとびっくりしたのだって相当前で、それがこうやって形になって目の前に現れただけでもほえーと間抜けな顔をしてしまいそうなのに、それがワーナートム・クルーズ主演の超大作ってあんたそれはもういったいどういうことなのさ、という作品

そんな感じでどう受け止めるべきものなのかイマイチわからないままに観に行ったところはあったのですが、そんな細かいことはどうでもいいとばかりに2時間圧倒される誇張なしの超大作でございました。脚本凄い、映像凄い、トム・クルーズ凄い、ハリウッドパないany questions? みたいな。

とにもかくにも圧倒されるギタイとの戦闘シーン。戦場空気、音、飛び交い堕ちるヘリ、バトルスーツを着た兵士たち、常識外の動きで襲い来るギタイ。初回からとんでもない展開とスピード感ものが、ループを繰り返して圧縮高速化されていく迫力が半端ないです。後半にかけて少し落ち着いてのストーリー展開、リタとの関係、そしてラストバトルへという流れも、それまでのループで散りばめた要素をしっかり拾って、ハリウッドらしく盛り上げに盛り上げて、無駄くそつなく面白くで原作と違うからどうこうという隙すら無い感じでした。

そしてトム・クルーズ。圧倒的にヘタレ広報担当軍人命令違反新人兵士として放り込まれる戦場、ということで年齢と原作に豪快に折り合いをつけてからは、ダメダメなおじさんがループを繰り返していくにつれて、これこそトム・クルーズみたいな超人に成長していくのがもうすごいトム・クルーズ原作を読んだ時にはそんなことさっぱり感じなかったのですが、映画を見るとまさかこれはトム・クルーズのためのストーリーなのでは……? みたいな気分にすらさせるものがありました。

そんな感じで原作をかなりアレンジしてトムの映画になっているのですが、それは決して原作適当に扱ってる感じはしなくて、骨子であるゲーム的なループという部分はしっかりメインに据えられてブレない感じ。この辺の脚本センスは凄いと思います。この原作からトムが引き立ったし、トムだからこの原作が引き立って、全く新しい映画版の『ALL YOU NEED IS KILL』ができたという感じ。

トムが繰り返して死ぬたびに情報を集め攻略方法を考え見つけて強くなっていくあたりはまさにゲーム攻略感満載。序盤の1-1クリボーに激突している感じから無限の残機を活かして超難易度クソゲーに挑戦していく展開、メタルギアもびっくりな覚えゲーでの潜入に、残機ゼロになってからの驚異的な粘りと、凄い映像でおくるゲームセンターCX的な楽しみ方もできる作品になっていました。

ただ、トム・クルーズが主演ということで当然ではあるのですが、原作の持っていたボーイ・ミーツ・ガール感だとかきみとぼく的な青さと狭さと世界みたいな、あの空気というのはほとんど無くなっているので、そのへんも好きだった身としてはちょっと残念な感じも。そしてそれが最終的に外に向かっていくか、内に向かっていくかという終盤の展開の決定的な違いであり、結末の違いにつながっているところだとも思います。まあ、これはそういう映画じゃないと言われればその通りで、そこをすっぱりと切り捨てることでこれだけのものを見せられちゃえば、そういうものはやっぱり別の方面に求めるべきなのかなあとか思ったり。でも、これだったら邦題もそのまま『Edge of tommorow』だったんじゃないかという気がしなくも、ないような……。

終わってみればそんなもにょもにょ感も若干ありつつ、見ている間は圧倒されっぱなしのハリウッドの本気凄いとしか言えないようなSF大作でした。細かいことは考えずに、凄かった! 面白かった! トム・クルーズかっこいい! というのが一番の感想なんじゃないかと!

14/07/11

14-7-11

アニメですが、予想外すぎるダークホースとして幕末Rockが面白くてヤバいです。

とにもかくにもパッションロックで何かを語るより見たほうが早いと思われるので、ニコ動で配信が始まったら皆見てみればいいと思いますうたプリのぶっ飛んだライブシーンが煮染められて続くようなこの頭のおかしアニメを。

青春離婚 / 紅玉いづき

青春離婚 (星海社FICTIONS)

青春離婚 (星海社FICTIONS)

新しい時代私たちは、指先から恋をする――。

スマホアプリbotTwitterソシャゲブログ。今まさにこの時代の指先から始まって、その関係性に恋をする、恋愛ちょっと届かないそんな青春物語が3編。切ないとか可愛いとか言ってる場合じゃなくなる、声にならない声が出るような、破壊力抜群の3篇でした。

既読の『青春離婚』も改めて読んでも「夫婦」という居心地のいい関係性に留まってしまう気持ちと、留まれない気持ちに身悶えするものがあったのですが、それ以上に2編目の『非公式恋愛』が読みだした途端にこれあかんやつだと思うような話。『青春離婚』で出てきたヤギアプリ非公式botを作った青年とそこに絡んできた少女物語で、これもやっぱり身悶えするような物語ではあるのです。ただ、そこに要素としてあるのが人のキャラクターを借りて満たす承認欲求だとか、Twitterを通じてあけすけに見えてくる人の気持ちや行動だとか、そのやりとりから生まれる関係だとか、ネットストーキングの話だとか、色々と分かる世界の話が多すぎてちょっとこれがもうねという。

ネット上で生まれた自分、築いた都合の良い関係。その現実ネットの壁を壊すのが女の子の強さで、それが素敵だなと思うのですが、これ一歩間違えたらドロドロで泥沼で大変なことになっているギリギリラインな気もして、身近なテーマからこそ作家って凄いなと普段以上に感じるのでした。

3編目の『家族レシピ』もソシャゲ料理ブログとそれに載せる写真に手を借りる、やっぱりこれもそこで生まれた関係性に恋をするような話。この作品集は全体通してそういう『恋に恋する』だとか『友達以上恋人未満』だとかくすぐったい普遍的なそれこそ青春まっただ中なものを描いていると思うのですが、それにこんなにも身近で今時なテーマが乗っかるだけでこうまでに破壊力が上がるとは、的な。

遠くで見てニヤニヤする青春模様じゃなくて、もの凄い近場で発生している出来事のような感覚は、これが同時代性と呼ばれるものなんだろうと思いつつ、でもそれをこんなに綺麗で繊細で本当にどうにかなる未満の今まさにキラキラと輝き始めるものとして描かれちゃったら、それはやられましたとしか言えません。ぎゃーと叫んでひっくり返りながらも、だってもう憧れるじゃんこれ、みたいな。

そんな感じでネット上のコミュニケーションネットを介したコミュニケーション依存してきた自覚がある人ほど読んでひっくり返ればいいじゃないと思う一冊。

あ、あとやっぱりパスタ燃えますよね!

14/07/09

14-7-9

日曜日は川崎CLUB CHITTA'にZAQの1stライブ追加公演を見に行ってきました。これが楽しかったー。

リスアニサーキットで何曲か演ったのでライブいいなと思って、それからアルバムの「NOISY Lab.」を聞いてライブでこんなの楽しくないわけがないじゃんと思って取ったチケットだったのですが期待以上な感じでした。

ZAQという人はやたらと幅広いジャンルの曲を作るのですが、どれもとびきりキャッチーというかアニソン的なノリの良さがあって、ライブで演ると曲のここで飛ぶ! みたいなポイントがそこら中にあるのが大変良いです。この辺りはアニソンライブの熱気を見てこの世界を目指した人だというのが理由なのかなと思ったり。ひたすらアッパーチューンで攻めるセトリは体力の限界に挑むような感もありましたが、それでも「Sparkling Daydream」が来たら飛ぶでしょ! みたいな。サビで。

そんなことをしつつもアニソンらしくないジャンルの曲を演ってみたり、セルフカバーもあったりと良い意味で粗くてわちゃわちゃしたところのある、1stライブらしいライブでした。これは次のライブも行きたいです。

東池袋ストレイキャッツ / 杉井光

いつもの能力はあるのにヘタレな杉井主人公で、凄い才能があってツンデレな杉井ヒロインで、怖そうだけど面倒見のいい杉井兄貴キャラで、そして音楽もの。どこで切ってもそれとわかる杉井光作品であって、それはつまり結構な冊数を読んできた人からすればもういい加減いいかなと思ってしまう要因になりかねないものなのですが、でもやっぱり素晴らしいものは素晴らしい訳で。本当、良い物語でした。

4編の話で描かれる東池袋ストリートミュージシャン達の物語は、不投稿引きこもり主人公が、拾ったギターに憑いていた事故で死んだあこがれのギタリストの霊と出会うところからまります。滅茶苦茶なそいつに蹴っ飛ばされるように家を出て、池袋で歌い始めて。そしてそこで出会った少女と、ストリートミュージシャンたち。不器用で、心に傷を持った人々を繋ぐ音楽東池袋路上という場。

全てにおいて都合が良すぎる物語ではあると思います。ミウの正体もハルの才能も、彼女が彼に惹かれた理由も、優しすぎるくらい優しい街と人々も。それでも、どうしようもなく行き止まっていた迷い猫たちを受け入れた場所と人。慣れ合うわけではないけれど、しっかりと共有されたもの。ロクでもない引きこもりだったハルにも、音楽があった、ロックがあった、そして出会った。自分の手にはとても収まらない大きすぎるものに振り回されていたミウも、ここで出会った。このとびきりに不器用で優しい物語にはずっと音楽が流れていて、触れたら壊れそうなくせに色々なものを救えそうな気分になる、そんな一冊でした。すごく良かったです。

14/07/06

14-7-6

仕事が山場を迎えたところに何も考えずに突っ込みまくった予定が重なって大変なことになりながら、なんとか夏アニメ新番にだけは食らいついていこうとしている今日このごろ。何をしているのか疑問を感じなくはない。


6/28GRANRODEOの野郎限定ライブZEPP TOKYOへ。女性人気のほうが高いのでチケットまだ余ってると聞いてギリギリで買ったのですが、結構ぎっしり人が入ってました。詰めれば確かにもう少し入るのかもしれませんが。

そして野郎限定ということでMCの酷いのなんの。ニコ生で中継と言っていましたが、果たしてそのまま流して大丈夫だったのか不安になるような勢いで楽しかったです。曲の方はやっぱり格好いいなあというのと、後半の『Go For It!』『ROSE-HIP BULLET』『tRANCE』『modern strange cowboy』『変幻自在のマジカルスター』の流れでテンションが上がりすぎて死にそうになってました。あとアンコールで『Once&Forever』を演ってくれたので私は満足です。

人類は衰退しました 9 / 田中ロミオ

人類は衰退しました 9 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 9 (ガガガ文庫)

本編完結の第9巻。

前巻で月へ向かったお祖父さんの訃報から始まる後編にあたる物語は、人類妖精歴史を振り返る大スケールの月旅行へという感じなのですが、その大スケールな話といつもの人退の語り口がしっかり両立してることにまずびっくりしました。肉親を再び失ったショックでかなりマトモじゃない状態の私ちゃんの一人称は動揺しているのにいつも通りのノリで、妖精さんのファジーな感じと柔らかさはそのままにスラスラ読める文章で綴られる物語は、けれど読んでいくほどスケールは上がるわ人類妖精歴史俯瞰するわでとんでもないことになっているという。驚きの大転換や大きな話を仕込んできているのに、表をなぞればいつも通り滅茶苦茶なことになってるなあという感じは変わらないのが、もしかしてとんでもなく技巧的なことをやってるんじゃないかこれという感じ。情報の出し方の妙味SFを毒のあるほのぼので包んでというこのシリーズがやってきたことの極地みたいなものを見せられたような一冊でした。

そんな感じにいつもの人退のノリを楽しみ、相変わらずいい性格をした私ちゃんに癒やされつつ、新人類である妖精と衰退した人類の謎という語られないだろうと思っていた物語の根幹を知り、人間妖精たちの未来おもしろおかしく幸多からんことを願いたくなるような、そんな素敵な読書でした。そして、初めて見るくらいに狼狽して一人で月まで行っちゃって、その果てに自分と向き合うことになって大きな大きな真実を知って、でもそれを忘れるわけでも重く考えすぎるでもなくそういうものとして流す私ちゃんはやっぱり素晴らしいキャラクターだと思うのでした。まだ出るっぽい短篇集を楽しみにしつつ、どうぞ助手さんとお幸せに!

14/06/19

14-6-19

洲崎西人生発遭遇した声優ラジオなんですが、一度聞き始めると芋づる式というか、ぷよぷよ連鎖のように広がっていく若手声優界隈に絡め取られている気がしてならないここ最近です。現状トラハモ洲崎西、のぞえり、あどりぶ、デレラジ、ミリラジ、シドニアラジオで週七本に拡大して、映像ありだとえみつんファイトクラブや猫芋を見ているのですが、そろそろ他に何かする時間を圧迫しているような気が……しなくもない……。

左巻キ式ラストリゾート / 海猫沢めろん

「あがけ、もがけ、苦しめ、生きろ、貴様はただのくだらない人間だ、それでいい。何の不満がある?」

この本を初めて読んだのは二十歳の頃で、確かユリイカ西尾維新特集で触れられていて興味を持って、それで何件か本屋を回って運よく手に入れたと記憶しています。その頃、私は色々あってちょっと病んでいて、なんかもう死んじゃいたいなと思ったところからマンガとかアニメとかオタク系の文化に逃げこむことで何とか繋いでいたようなところがあって、だから、この作品を読んだ時は真正からぶん殴られたみたいな衝撃で。それから約10年。特に社会に出るまでの2、3年の間、私の背中を蹴っ飛ばして生かしてきた作品ひとつはこれだったと、今振り返って思うのです。

メタミステリにしてなるほどメタゼロ年代小説二次元の楽園にありったけの愛憎を込めて、そこで描かれるのはガラクタの寄せ集めのような美少女たちの世界と、その世界を壊そうとする創造主と、その世界対峙する私であるユウ。閉ざされた世界である学園の中でユウが解決に乗り出す連続強姦事件、そこに目を背けたくなるようなドラッグエログロとぶっ飛んだキャラクターアイテムに諦念と情動と虚ろさと感傷理屈哲学を並べ立てて。

アッパーなんだかダウナーなんだかわからないテンションで駆け抜ける物語はグチャグチャなようで今読んでみれば妙に技巧的で、でもそんなことよりそこにこめられた熱量だとか、切実さみたいなものに、私はやられていたのだと思います。すがったはずの壊れていく楽園は空虚でくだらない愛しきガラクタの集積だなんて最初から分かりきっていて、外の世界になんで希望が持てないのかわからないまま希望が持てなくて、けれどそのままメーターを吹っ切るまでスピードを上げた先に待っているこの結末、そして答え。

たぶん、それだけを取り出せばチープで安っぽい前向きな言葉なのだと思うのです。それでも、あの時の自分があって、あの時の空気があって、そしてこの物語が描いてきたものがあって、だからこのラスト数十ページは突き刺さったなんて言葉じゃ足りないくらいに特別だったのだと思います。逃げるだとか、否定するだとか、くだらないだとか、そういうことじゃ無いんだ。何も無いことなんて分かりきっていて、でもそこで、今あるそれで、生きてみろよと言われたような気がして、ああそうやって生きられるんだと思えた、私にとって一つのスタート地点。

それからもう十年近くが経って落ち着いて、毎日割合楽しく生きていて、でもこの空っぽ場所が疑いなく私の始まった場所で、この言葉に蹴飛ばされてなんとかここまでやってきたのだろうと改めて感じた再読でした。好きな小説というのとはまた違うというか、このエログロが好きかと言われたらどうなんだとは思うのですが、でもやっぱりこれは私にとって特別な一冊です。