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FULL MOON PRAYER このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

15/03/31

30代に入り光陰が矢のごとく過ぎていく……。


先週末はアニソン禁止&1アーティスト1曲縛りカラオケということでフリータイム9時間の耐久戦をしてきました。8人でやって結局誰も脱落しなかったのですが、まあ見事に2000年前後に曲がかたよる辺りが世代だなあと言ったところで。普段カラオケをするとアニソンばかりになる傾向があるので、こういうのも楽しいです。そして、序盤の人が歌いそうなアーティストを潰していくとその度悲鳴が上がっていく展開が愉快でした。もう少し縛りをキツめにして、またやりたいところ。

てるみな 2 / kashmir

てるみな 2

てるみな 2

ネコミミ少女鉄道の旅幻想風第2巻。実在鉄道モチーフに斜め上というよりももはや前後不覚な発想力で描かれていく鉄道旅行記は、しれっとした顔で瞬く間に幻想世界へ。そしてその幻想世界が妙にオタクよりだったり下世話だったりするのがkashmir作品という感じです。歴史を積み重ねて地層のようになった秋葉原の話が好き。

とりあえず1話から上空1800キロに建造された新成田空港へ京○の行商列車へ向かうおばあさんたちがバーニアで宙を舞うのだから、一体それは何なんだと思った人はとりあえず読んでみてとしか言いようがありません。いやどこからそんな発想出てきたの、ということのオンパレードなので。

NEW GAME! 2 / 得能正太郎

ようやくTwitterのTLに「がんばるぞい」の画像を見かけることも減ってきたかなあというバブルの終わりは感じつつ、でもこれお仕事4コマとして相当出来がいいのではと思い始めた2巻。

青葉もすっかり職場になじみ、ゲームの開発はいよいよ大詰めに。青葉の友だちがデバッガーのバイトでやってきたり、完成間近のバタバタだったり、自分が作ったものが世にでることの嬉しさだったり。中でも、今ではざっくばらんな感じのリーダーをやっている八神さんの昔の話とそれを踏まえた上での今の青葉の関係なんて凄く良くて、素敵な上司と部下の関係だなあと思いました。

ただ、決して楽な職場ではないものをとにかく可愛いキャラクターたちと辛いことも辛そうに描かないことで素敵なものに見せていますが、ところどころゲーム業界怖い話漏れだしているような気が、しないでもなく。

「なんでアルバイトは土日来ちゃダメなんですか?」

「あー、会社によるけど時給だから残業や土日まで働かれると、青葉より高い給料になっちゃうし」

15/03/20

四月は君の嘘最終回が素晴らしくて素晴らしくて。原作の最終巻も楽しみです。


あとやはりこれは名曲揃いなのでは……? と思いながらこれを聞いていたりします。

ノーカットで全曲分収録のDVDがついてくるのが嬉しいです。BD-BOX特典でもおかしくないのにさすがUTSUWAがでかい

はたらく魔王さま! 12 / 和ケ原聡司

エンテ・イスラでのあれやこれやが終わって仕切り直しの前巻があり、ある意味「魔王」と「勇者であることを基にした話は一段落かと思っていたのですが、全然そんなことはなかったというか、そっちの方向から来るのか! といった感じだった12巻。

ライラが持ち込もうとしている厄介だけれど恐らくエンテ・イスラにとって切実な問題を、感情で恵美が撥ね退けるのは、彼女の脆さを散々見てきた読者的には納得なのですが、真奥がどうしてそこまで頑なにライラシャットアウトするのか少し不思議に思って読んでいたのです。そして彼がどうしてこんなにもある種の停滞でもある現状維持にこだわるのかも。

ただ、ガブリエルに切った啖呵でその辺りが腑に落ちたと同時に、やっぱり真奥は「魔王」であり、恵美は「勇者であるのだなと。特に恵美に、期せずして持てる者になってしまった彼女に対して、ノブレス・オブリージュじゃないですが、周囲が当たり前に背負わせてしまってきたものを、母親であるライラが当然の顔をして再び突きつけるのは、現代日本のボロアパートで生きる手の届く範疇日常を大切にしてきた真奥にとって、その時点で切って捨てるべきことだったのだと。彼らの背負ったファンタジーで大きな設定と、庶民的でちっちゃな日常はまだこういう形で対比されるんだなあと思ったり。

そしてそんなところから一気に縮まる真奥と恵美の距離がまた面白かったり。「力ある者」だった恵美にとって初めて守ってくれる相手が真奥というのは皮肉なのかとも思いますが、それを受け入れた後のデレ具合がちょっとどうしちゃったのと。そりゃちーちゃんも気が気じゃないし、先んじてエンテ・イスラでデレていた鈴乃もおかしいしの真奥空前のモテ期到来っぷりでした。真奥がライラに仕掛けたことに対しての恵美の反応とかもう、完全に斜め下を行ってましたからね!

そんな感じで楽しかったのですが、ただちょっと作者の丁寧さがここに来ての背景設定の広がりと、あととにかく登場キャラクターが増えたことによって裏目にでてるというか、説明しすぎて逆に読み辛くなっているいるきらいがあるような、気もしたり。

15/03/15

高雄統子監督らしいシリアスで攻めてきた6、7話から、蘭子回として申し分のない出来だった8回、ユニット回として軽く楽しく見れる9回と、シンデレラガールズアニメが本当に出来が良くて尊さを感じる毎日です。分割2クールらしいですが、1クール目の終わり方が本当に良い(とプロデューサーミーティングニコ生で言っていた)らしいので、楽しみに待っていたいと思います。


先週は現メンバー構成ではラストになる石鹸屋のライブを見に行っていました。東方アレンジを聴き始めたきっかけは、Flowering Nightのライブ映像石鹸屋を見たことだったなあと。東方アレンジというシーンにはこんな曲を演るこんな人達がいるのかと衝撃だったことを覚えています。

解散ライブではないのですが、ある意味ラストライブに当たるのだろうなあと端々に思わせる何かと、初期曲から代表曲に寄せられてひたすら激しい曲を並べたセットリスト生き様を見るライブでした。聞きたかったあの曲やこの曲が本当に全部入りで聞けたので満足。色々言いたいこともあるだろうところを、そこには触れないあたりが逆に本当に最後なんだなと。少ない言葉だけ残して去っていったhellnianの背中が印象的なライブでした。


そして今週は岸田教団ライブで私は今いつの時代を生きているのかわからなくなってくるという。

ひとつ海のパラスアテナ / 鳩見すた

電撃の大賞は時々ライトノベル的な流行りをぶっちぎってくる事があるのですが、海洋冒険ファンタジー少女主人公百合ものという、これもまたずいぶんと流行からは外れたところできたなあという電撃小説大賞「大賞」受賞作。

ただ、それで電撃の大賞を取るからにはそれだけの説得力がある訳で、特に世界中が海に覆われた「アフター」の世界で、オモウムガエルのキーちゃん船長とたった二人でメッセンジャー仕事をするアキが漂流する序盤の展開は真に迫ってくるものがありました。

食べ物がない、水がない、失われていく気力、見つからない希望。それでも生き続けようとする人の本能、かつて自らを犠牲にアキを救った父の「たくさん生きろ」という言葉。そしてキーちゃんとの別れ。極限状況の中で描かれるのは人が生きるということ。ファンタジー設定を交え適度に専門的な用語が出てくる船周りの説明や、このアフターという世界生態系、そして自然の厳しさが、物語を地に足の着いたものにしていて、尚更追い詰められていく様とそれでも生き延びる強さが胸を打ちます。

そしてアキが出会うのはタカという少女一人を乗せて漂流する船。男の子と偽って生きてきた無垢なアキと、フッカーという水商売をして生き抜いてきたタカ。船を動かせるけど何も知らないアキと、何でも知っていてワガママで誇り高いタカ。この二人の少女交流漂流状態から脱出が描かれていく中盤もまた良かったです。全く違うタイプの二人が惹かれていく、それもまた一人では生きることのできない人間が生きるということ。

終盤は今度は対シーロバーの海洋冒険アクションものに転ずるという、1巻で3種類のお話がつめ込まれたような一冊なのですが、この部分は面白いには面白いのですが、そこまでの対自然のご都合に流れない厳しさが、思いっきり甘い方向に流れてしまうのでちょっとなあという感じも。ラストにかけて明かされる真実も、それはどうなのよと思うところがあって後半に行くほど駆け足になる分量的な問題なのか、ちょっと雑さを感じます。

ただ、それを差し引いても前半から中盤の緊迫感や二人の関係はこれは凄いと思わせられるものがあって、粗いけれど光るという新人賞らしい作品なのかなと思いました。良かったです。

15/03/14

P'sLIVE02 〜LOVE&P's〜 @横浜アリーナ

P’sLIVE02 ?LOVE&P’s? 2015年3月8日(日) 横浜アリーナにて開催!

アニソンフェス系はアニサマを真ん中とすると、リスアニのように生バンドアーティスト系の人たちにしっかりライブをしてもらうという方向と、このP's liveアニメJAMのようにアニメ主体声優をたくさん集めてライブ&トークという方向に二極化しているのかなあと思ったイベントでした。アニソン系のライブイベントがどんどん増えていっているここ最近、どっちが主流になっていくのかなあとか。

盛りだくさんの約6時間だったのですが、とりあえず印象に残ったことを箇条書きで。

・三度登場するりえしょん無双。何の作品で出ても喋って動けばりえしょんはりえしょんという生物なのだなあと。後ろのステージエスカ&ロジーの曲を歌った後、照明が落ちてしばらく謎の動きをしていたのが印象的です。後方スタンドの人だけ見れた何か。あと妙にプッシュされていたえとたま面白そうな気がしてきました。

・トークパートでお題に合わせたポーズを取る声優たちを採点する大坪プロの回しっぷりとおっさん目線の講評が素晴らしかったというか、やっぱこの人のバラエティスキル高いなあと。声優必要スキルなのかは知りませんが! あとごらく部はさすがに場数の違いを見せていたのと、主にトークの笑い方面に特化進化を遂げていて!? って。

桜Trick戸松遥井口裕香はさすがに難しくても、きっちりコトしずのカップルを持ってくる辺にこだわりを感じたというか「Won(*3*)Chu KissMe!」最高でした。桜Trick is 真理。

キルミーベイベーの圧倒的盛り上がり。コールアンドレスポンスで横アリがわさわさしてた。そして売れないとコレが最後になっちゃうかもしれないんですとアピールする他の作品を尻目に、新しい発表はありません! と言い切る揺るがなさ。

たまこラブストーリー洲崎西でスケベが爆発してるとは思えない綺麗な洲崎綾さんの姿が! 「プリンシプル」も良かったんですが、「こいのうた」が映画を思い出すとグッと来るものがあって、途中で感極まっていたあやっぺを見るともう。

内田真礼は本当にライブ向きの人だというのが改めて確認できたのが収穫でした。「ギミーレボリューション」が最高に楽しかったのはもちろんですが、その後カバーで「ツインテールドリーマー」が来てテンションが上がりすぎて。「創傷イノセンス」も「空っぽカプセル」も良かったので、ちょっとこれは早く単独ライブを……。


アニメ作品OPED声優キャラ名義でユニットを組んで歌うということが多い昨今、なかなかそのユニットの曲をライブで聞くことができる機会は少ないので、こういうイベントは有り難いです。ただ、例えばμ'sやアイマス系、今回の出演者でいくと七森中ごらく部のような継続的活動しているユニットに比べると、どうしても完成度という意味で即席ユニット感が出てしまうのは仕方ないのかなとも。あと、同じ声優が違う作品の違うキャラとして別のコスプレで何度も登場してくるのを見ていると、もしかして私は今凄くシュールものを見ているんじゃないかという2.5次元迷宮を感じます。そしてどんな作品にも必ずアイマス声優が混ざっているという!

15/03/10

Elysion 二つの楽園を巡る物語(上) / Sound Horizon・十文字青

このタイミングでエリ組ノベライズでその作家を当ててきますか、しかもイラスト左ですか! とまずは驚いたサンホラElysion』の十文字青解釈による公式ノベライズ公式ですが、あくま解釈の一であるというところがSound Horizon的には重要だったりします。

これまでの公式だと『Roman』の桂遊生丸コミカライズが素晴らしい物だったので否が応でも期待値が上がるわけですが、しっかりそれに答えるものというか、そこまでやるか! と思うような物が生まれてきて私は満足です。

上巻には『魔女ラフレンツェ』『Lの肖像』『Ark』『Lの天秤』『Baroque』『Lの絵本』のそれぞれ短編を収録。エリ組はその美しく儚い空気に反して中身はかなり愛憎と狂気に彩られた楽曲が多いのですが、そこを真正から描いてくるのがさすがの十文字青だなあと思いました。それぞれの歌詞引用しながらその間と周辺を浮き上がらせてくような感じ。そして浮き上がらせるからにはこの楽曲たち、隠れていた相当なものが引きずり出されるわけですが、そこにがっつり向かい合ってるという感じで。

ラフレンツェ、ソロルエリスとまあどの娘もこの娘もなヤンデレっぷり。かなり踏み込んで描いてきているのでちょっと目眩がするような感じです。ラフレンツェとオルドローズの関係から彼女がいかにして禁忌を犯したのか、そしてそれがどのような結末を導いたのかはゾクゾクするものが。ラフレンツェとオルフェの間にあったもの。それが「振り返ってしまうだろう」に繋がっていくこの感じがもう。

そして問題の『Ark』。いや本当にこれやばいです。謎の教団。何らかの目的で脳をいじられて閉じ込められた少年少女。ひたすらにリフレインされるフレーズ記憶をなくした兄(フラーテル)と妹(ソロル)、二人だけの世界で生まれる愛と呼ぶには歪すぎる依存関係。犯されるタブー狂気、反転、楽園、『Ark』。素晴らしい狂ったものを見せてもらって、読み終えて目が回るような感じでした。

あとがきで作者が語っているように、『Elysion』は多分サンホラでも一番ノベライズするのは難しい、抽象的で断片的な作品だと思います。それだけに、かなり格闘して書いたという感じが透けて見える部分もあるのですが、それにしたってあのボールを良くもここまで打ち返したと思えるような、とても良いノベライズでした。下巻、『Stardust』も『Sacrifice』もこのクオリティで来るってそんなの楽しみに決まっている……!!