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FULL MOON PRAYER このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

15/04/19

妹さえいればいい。 / 平坂読

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

ガガガ文庫×平坂読だと!? これは何かぶっ飛んだものが……? と思って手に取ったらいつもの平坂読だったよ! というか「はがない」で大ヒット作家になったから忘れていましたが、平坂読はいだってぶっ飛んでいましたねっていう一冊。

妹キチなライトノベル作家羽鳥伊月を主人公に彼を取り巻く作家仲間や友人や弟たちとの日常ショートショート形式で描かれる作品残念系ヒロイン含めたキャラクターの極端さだったり、唐突エロをぶっこんできたりとドタバタ劇の向こう側に透けて見える、作家としてのこだわりというか挟持みたいなもの

スランプに入ってネタが出なかったりもしつつ、ゲームTRPGをして遊んだり、思い立ったように唐突旅行に出かけてみたり、税理士相談して節税に励んだりと、どこまでが真実でどこまでが創作かわからないような日々。これはもしやラノベ作家主人公にしたラブコメではなくて、ラノベ作家日常ラブコメキャラクターで塗りたくったものではないのか……? みたいな楽しさのある一冊でした。

15/04/18

純潔のマリア 1〜3、exhibition / 石川雅之

純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)

純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)

アニメがとても良かったので原作にも手を伸ばしました。

神も魔女もいた英仏戦争中世時代を生きた、マリアという純潔の魔女物語アニメ傭兵団の男や教会宣教師たちを始め多くのオリジナルキャラを出してこの時代に生きる人々を広く描こうとしてた印象ですが、原作の方はグッと登場人物少なくマリアフォーカスしていくような感じ。

そしてこの物語は、時代だったり魔女だったりというものはありつつ、根のところではマリアという唯一人愛を知らずに育った少女自己承認物語だったのなあと思いました。英仏の戦線魔法で引っ掻き回したり、天の教会大天使ミカエルに睨まれてみたり、まあやっていることのスケールはびっくりするほどでかいのですが、マリアという少女自分の生きる術を見つけられずにもがいて暴れて、最後には幸せになっちゃうそれだけの話という。

処女であるということだったり、自分の見えるところで争われるのが嫌で力があるだけにどうにかしようとしちゃったり、そのくせ自分の行動の目的が答えられなかったり、そういう子供っぽさ。それを、好きな人ができて、友だちができて、天の教会対峙して、そして世界を受け入れて、自分を受け入れて、結ばれて母になる。幸せになる。失われるのは子どもの力として持っていた魔法。それが良いか悪いかは置いておいて、とてもオーソドックス少女から大人へと向かっていく物語だったのかなと思いました。

まあそんなことは置いておいて、魅力的なキャラがわちゃわちゃ騒いでいるところだったり、世界観であったり純粋に見ていて面白いというのも良かったです。キャラクターについてはビブとエゼキエル。特にから遣わされ、人のぬくもりに触れ変わっていくエゼキエルが、可愛くて不憫で。

からこそexhibition。ラストエピソードは、物語としては語らなくても良かった、ある意味蛇足なオマケであるとは思うのです。ですが、ですがね。やっぱりこれを見せてくれたことで、ああ本当に良かったのだ。みんな救われて幸せになったのだと思わせてくれたのが大きいです。マリア現実を説きながら、根っこの部分は似たもの同士の大馬鹿者だったビブがイギリスからフランスに来た頃の出会いの話も、ジョセフから見たマリアとの出会い(そして惚れた!)話も、どれも最高のデザートといえる番外編でした。いい話でした。

15/04/12

気がつけばアニメ新番もでそろったところですが、今更ながら前クール感想でも。

とにかもかくにもシンデレラガールズアニメ最後まで素晴らしかったです。色々突っ込みどころも不満点も上げればきりがないのですが、それを軽く上回ってお釣りが何倍にもなる加点要素、みたいな。ユニット回もそれぞれ良かったし、最終回もあんなの泣くしか無いじゃんという感じでした。

ただ、島村さんの1話に対する現時点での回答をサイドストーリーの音声ドラマであるNO MAKEに持ってきたのだけは、忸怩たる思いが。それは! 本筋で! やるべきことでしょ!!

あとは四月は君の嘘最後まで本当に良かったです。ラスト原作同時完結で単行本になっていないこともあって知らなかったのですが、こうなるしかないという所をとても丁寧に描いていて良かったなあと。そしてベタだけど、そんな仕掛けがあったなんて……。

あとは純潔のマリアユリ熊嵐が良かったです。ユリ熊嵐最初の4話こそ過剰装飾で目が眩んでどういう話なんだこれってなるのですが、次の4話くらいでこれはもしかしてとてもシンプルなんじゃないかとなって、ラスト4話はただもう素晴らしかったという。百合で人と熊と断絶で透明な嵐で、ただ純粋に「好き」のお話でした。キャッチコピーも、OP/ED曲も、全部それしか言ってないのがとても美しいなと。

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!! @ 幕張メッセイベントホール

1日目は現地で、2日目はライブビューイングで見てきました、ミリオン2nd。

いやね、本当にね、素晴らしかったんですよ。言葉にしようとすると「強い」しか出てこない。

去年の中野での1stを見て、この子たちは凄いポテンシャルで、ことライブという意味においてはとんでもない伸びしろがあるんじゃないかとは思ったのですが、まさか一年もたたないうちにこれほどのものになるとは。声優アイドルを演じるという意味ではなくて、最初から歌って踊る前提のアイドル声優であるという流れがある中で、そのど真ん中でこれだけのものを見せられるのだなあと思いました。

そんな感じでパフォーマンス的に素晴らしかったのですが、ただそれはもちろんプロフェッショナルシンガーダンサーの人たちとそれ単品で勝負するようなものではなくて、じゃあどうして彼女たちのステージがこれだけのパワーを持っていたのかというと、過去から今この瞬間を経て未来へと進んでいく彼女たちの姿そのもの理由があるんじゃないかなと思います。

ステージ上で泣いて、笑って、歌って、踊って、眩いくらいに輝きを増しながら、今まさに成長していっているその姿。この子たちはどこまで行けるのかな、どこに連れて行ってくれるのかなと思いながら、それを応援し続けられることって、とても幸せことなのだなと改めて感じたライブでした。今目の前のパフォーマンスを縦糸に、彼女たちの背負った物語を横糸に、それが掛け合わさるほどに強くなるから、やっぱり見に来てよかった、追いかけてきてよかったと思わせてくれるのかなと。

そういう意味アイドルマスター10年の積み重ねってやっぱり大きくて、例えば今回大きなライブは初出場だっためーぷるさんの出演後のブログで、シンデレラガールズで杏を演っている五十嵐裕美さんがずっと気にかけてくれたという話をしていて、その五十嵐さんは杏としてライブに出る時にやっぱり苦労して765の先輩に助けられたという話を思い出して、そんなもん泣くに決まってるじゃん、みたいな。

あと物語という意味では、アイマスキャラクターキャストの向き合い方として、一緒にステージに立つだとか、キャラクター背中を押してくれたという言い方をする人が多くて、そういう距離感の取り方だとか、キャラクター大事にしていくところがこのシリーズらしい魅力なのだなと思いました。


なので、アイマス系だとあまりキャラクターキャストみたいなイメージは持っていなかったのです。持っていなかったのですが、今回の「未来飛行」がね、本当にね、凄かった。

春日未来役の山崎はるかという人はミリオンセンターアイマスでいう「赤」で、つまり中心になる人で、それだけに気負いすぎてる様にも見えていて。LTHでの少し先に進んだ春日未来が歌う「未来飛行」という新曲をうまく物にできなくて悩んでいるという話を見た時も、それはなんとなく分かるような気はしました。一日目のセトリがころあずの「Catch my dream」で終わって、あれこれ明日ソロユニットオーラス未来飛行」なんじゃね? と思った時は大丈夫かなあとも感じて、2日目後半で1日目と出る順番が変わって本当にこれラストだと思って、でも出てきた瞬間そんな心配は吹っ飛んだというか、そういう次元にいなかったというか。

もうね。未来だった。あそこにいたのは間違いなく春日未来だった。ミリオンセンターで、「赤」の系譜で、未来だった。LVで見ていたので顔がアップになったりもするのですが、歌っている彼女はどうしても未来しか見えなくて、一瞬現実感が飛んで足場が崩れるような感覚すらありました。何かちょっと神がかったようなパフォーマンスで、これだけ色々と素晴らしかったライブの中でも文句なしベストアクトだったと思います。凄かった。


それから、2日目「Sentimental Venus」での機材トラブル。少し前からバックの音はズレたり、飛んだりしていてヤバいんじゃないかとは思ったのですが、ラスサビの直前で完全に落ちるのはやっちまった感が強くて、機材の再起動って結構かかるんじゃ? そもそも動くの? みたいなのが脳裏をよぎったのです。

ただそこからアカペラで歌い続けた3人とそれを後押しするように大合唱で後押しした観客。ありがとうではけていった後の、白けてもおかしくない空白の時間コールUOで繋いでいった観客という、出来すぎなくらいの奇跡が待っていて。

キャストも観客であるPにも作品を愛していこう、作っていこうという背景があって生まれた、トラブルを推進力にしてドラマとなるアイマスすぎるほどアイマスらしい出来事が、まさか実際のライブで起きるというのは、本当に奇跡だとしか言えないでしょうそれ、っていう。もちろん、起こしていはいけないトラブルで、きちんと対策はとってもらいたいと思いますが。

それから最後挨拶で、対応したスタッフに、そして観客席のPに感謝を伝えたゆい鼎ナンスには成長を見ました。もう自分のことで精一杯な訳じゃないんだなと。


そんな感じで他にも諸々あるのですが、あまりに長くなりそうなので箇条書きで。

・1日目、Cブロックの一番端っこで良い席ではないと思っていたのですが、トロッコの登場により突然の神席に。目の前を何度も通るし、ちょうど曲がるところで止まるしで超良かったです。

・そんなこっちゃで「夢色トレイン」が目の前に止まったんですが、満面の笑顔のもちょがちょっと可愛すぎてやばくないですかあれ。あともちょは2日目の最後の「Thank you」でちょっと涙ぐんでいたのがやばい

天空橋様! ということで鳥肌モノだったのが一日目の「Maria Trap」。大人しいイメージがあった小岩井さんあんなパフォーマンスできるんだとびっくりしました。そしてMCでの涙。ちょっと騎士団入ってくる。

ユニット曲では「Shooting Stars」の完成度が。すげえかっけーとぼーっと見てしまうような。それからジレハートに火をつけて」のゆきよさんとうえしゃまが素晴らしかったです。うえしゃまはミスってるところも多かったけど、この人すごいポテンシャルあるんじゃ……となるところが多かったので今後に期待。ど天然MCは相変わらずで、回し役だった2日目のみ登場組MCで盛大に事故ってましたが。あと「STANDING ALIVE」と「HOME, SWEET FRIENDSHIP」は本当に曲が好きで……。

・あと「Blue Symphony」は、9thのミンゴスを思い出すと今回のこれは返歌になるわけで、ちょっとね、もうね。

・2日目のみ出演ソロゾーンの強さ。ギター弾きながらの愛美プラリネ」で分かっていたけど泣いた。そしてその余韻にまったく負けないたかみなさんの「dear...」もさりげにとんでもないパフォーマンスでした。

レギュラー組はさすがというか、こんなにできたの!? っていう成長を見せつけてくれてました。ゆい鼎凌靴燭別ノ呂炸裂していた「Super Lover」にMachicoBelieve my change!」のパフォーマンスも度肝を抜くレベルだったし、完調のころあずの歌はやはり半端ないと思わせる「Precious Grain」ありの、それで最後の「未来飛行」だという。

15/04/04

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 1 / バンダイナムコゲームス・門司雪

765プロの妹分に当たるシアター組を主役にしたコミカライズ。そして346という別の舞台を与えられたシンデレラと比べて、ミリオンというのは765の直系なのだなと言うのを強く感じた一冊でした。

大きく羽ばたいた765ASの後輩として自前の小劇場で公演を重ねるアイドルたち。春日未来最上静香出会うことで自分のやりたいことを見つけて、この世界に飛び込んでくるという流れの話で、勢いでどんどん進んでいく未来と、ちょっと真面目すぎる静香が打ち解けていく中、本番を前にした静香アクシデントがというところまで。

ミリオンゲームの方をあまり触っていないので未来はこういう子なのかと思うと共に、やっぱりこの二人が「赤」と「青」なのだなと思いました。そして静香の話はこれ、中野のころあずから来ている話なのだろうなと思うのですが、キャラクターを受けてライブに出るキャストを受けてまたキャラクター物語が作られるという、面白い相乗効果を見ている気分です。このへんのファン向けの仕掛けは分かっていてもころっとやられる……。

スタッフまで自分たちでこなす「手作り武道館」なシアター組の様子からは、やっぱり765プロというのは仲間であり、家族であり、絆なんだなということを強く感じます。それは何をすべきかと後輩に問われて「繋がること」と答える千早からも。そして彼女たちがそうして歩み出すのであれば、やっぱりこれは765直系の物語であるのだなと。

15/03/31

30代に入り光陰が矢のごとく過ぎていく……。


先週末はアニソン禁止&1アーティスト1曲縛りカラオケということでフリータイム9時間の耐久戦をしてきました。8人でやって結局誰も脱落しなかったのですが、まあ見事に2000年前後に曲がかたよる辺りが世代だなあと言ったところで。普段カラオケをするとアニソンばかりになる傾向があるので、こういうのも楽しいです。そして、序盤の人が歌いそうなアーティストを潰していくとその度悲鳴が上がっていく展開が愉快でした。もう少し縛りをキツめにして、またやりたいところ。

てるみな 2 / kashmir

てるみな 2

てるみな 2

ネコミミ少女鉄道の旅幻想風第2巻。実在鉄道モチーフに斜め上というよりももはや前後不覚な発想力で描かれていく鉄道旅行記は、しれっとした顔で瞬く間に幻想世界へ。そしてその幻想世界が妙にオタクよりだったり下世話だったりするのがkashmir作品という感じです。歴史を積み重ねて地層のようになった秋葉原の話が好き。

とりあえず1話から上空1800キロに建造された新成田空港へ京○の行商列車へ向かうおばあさんたちがバーニアで宙を舞うのだから、一体それは何なんだと思った人はとりあえず読んでみてとしか言いようがありません。いやどこからそんな発想出てきたの、ということのオンパレードなので。

NEW GAME! 2 / 得能正太郎

ようやくTwitterのTLに「がんばるぞい」の画像を見かけることも減ってきたかなあというバブルの終わりは感じつつ、でもこれお仕事4コマとして相当出来がいいのではと思い始めた2巻。

青葉もすっかり職場になじみ、ゲームの開発はいよいよ大詰めに。青葉の友だちがデバッガーのバイトでやってきたり、完成間近のバタバタだったり、自分が作ったものが世にでることの嬉しさだったり。中でも、今ではざっくばらんな感じのリーダーをやっている八神さんの昔の話とそれを踏まえた上での今の青葉の関係なんて凄く良くて、素敵な上司と部下の関係だなあと思いました。

ただ、決して楽な職場ではないものをとにかく可愛いキャラクターたちと辛いことも辛そうに描かないことで素敵なものに見せていますが、ところどころゲーム業界怖い話漏れだしているような気が、しないでもなく。

「なんでアルバイトは土日来ちゃダメなんですか?」

「あー、会社によるけど時給だから残業や土日まで働かれると、青葉より高い給料になっちゃうし」