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FULL MOON PRAYER このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

15/02/21

島村卯月とシンデレラの魔法

シンデレラガールズの7話、素晴らしかったのですが、終わってからもうずっと気になっているのは未央でも武内Pでも凛でもなく、島村卯月という人はどういうキャラクターなのだろうということなのです。私は元々卯月Pではないし、そこまで好きなキャラだというわけでもなかったのですが、武内Pがお見舞いに来たところでの卯月武内Pの会話を聞いて、え、あれ、この子ちょっと怖くない……? と思って、それからずっと。

もちろん今の段階で何をどう考えてもそれは詮無いことなのですが、6話までの流れで細かい伏線サインを拾っていくとちゃんと先に起きることに繋がっているんだということを示されてしまったので、どうしても考えてしまうという掌の上で転がされている感じなのですが。

そんな感じに今のところアニメを見ていて感じた島村卯月について妄想をつらつらと。


「ブレなすぎる」ことへの違和感

まず、あれこの子ちょっと違う? と思ったのが、先に書いたお見舞いのシーン。

未央や凛を中心にドラマが進んでいる中で、風邪でダウンした卯月が次は何がしたいかと武内Pに問われて語ったのは「次はテレビに出たい」という夢。それ自体は良いのです。真っ直ぐで、前向きで、いつでも笑顔島村さんです。今はちょっと失敗してしまったけど、そう考えるだろうというのは分かる。でも、ニュージェネレーションズがあの状況に陥っている最中に、パッと出てくる答えがこれっていうのは何か妙な気がして。

ただ、そう考えてみると、島村卯月というキャラクターは登場した時からずっとそうだったように思います

ガンバリマスロボ、ポジティブモンスター。いつでも前向きにアイドルを夢見ているごく普通女の子。それがどこから来ているのかと思うと、多分、この子は周りが見えてない。見えてないというが語弊はあって、何かが起きれば悲しむし困惑もするし、何より心配する優しさがある。だから見えているのだとは思います。けれど、決して自分をそれ以上に晒さない、相手のことにも深入りをしない様に見えるのです。

今回の流れの中でも卯月は、

ミニライブでいっぱいいっぱいになって自分しか見えていない→二人の様子がおかしステージで戸惑ってミスをする→辞めると言い出した未央のことをとても心配する→無理がたたって風を引いてダウンする→お見舞いに来たプロデューサーに夢を語る→未央たちが戻ってきたことが嬉しくて感極まる

という反応をしているように見えて、確かに自分が見えていることに対しては素直に反応しているのだけど、そこで未央、凛、武内Pの間にあったすれ違いや感情については、気がついていないのか、無頓着なのか、あまり踏み込んでいるようには見えない。だからこその「未央ちゃん今日は来ますよね」。そして今回の話の中心には、ストレート感情をぶつける凛とは違って、卯月は絡んでこない。

7話の最後に言われていたようにここまでの島村卯月は「ブレない」です。だって、登場した時から変わっていない。そんな卯月の真っ直ぐさにあてられて変わり始めるのが、1話の凛であって、7話の武内Pであって、卯月の方は変わらないまま、プロデューサーに連れられて新しい世界へ踏み出した。



島村卯月という「天使」

それは島村卯月の強さなのだと思います養成所でたった一人になっても前向きさを失わずに練習し続けて、オーディションを受け続けてきた。その裏にどれだけの数の「○○ちゃん今日は来ますよね」があったのか。

それでも諦めることがなかった、それは一つの素質ではあって、でもそういう環境島村卯月パーソナリティを作っていった面もあると思うのです。そして、その環境を生き抜いてきたのは、彼女が「何も考えてないから」だとか「冷たいから」だと見えるようには決して描かれていない。

今回の島村さんに対する感想「天使」という表現をよく見かけます。まさにその通りだと思います

そして人が天使であるのならば、天使たらしめた何かがあるはず。だって、これだけ等身大女の子を描こうとしているアニメ天使になれるのであれば、そこには相応の狂気がなければおかしいと思うのです。

卯月のそれが、自分を晒さないこと、相手に深入りをしないこと、なんじゃないかなと思っています

だってあんな良い子が、真正からこういう出来事を受け止め続けていたら、きっと何処かで無理が出る。だからどこかで無意識に線を引いた。それ故に他人から見た卯月はブレない。この状況でもあの反応が返ってくる。だからこその「天使」。同じ場所にいるようで、立っているレイヤーが、他の子たちとは違う。


それは紛う方なき強さであって、けれど悲しい強さなんじゃないかと思うのです。だって、そう考えると、島村卯月はいつでも本質的には自分一人でいるということになるから

いくつか、悪い想像します。

例えば、シンデレラプロジェクトのメンバーが挫折して一人また一人と去って行くことになっても、卯月だけは最後までその場所で夢を見続けているのではないか、一人笑顔で、前向きに。

例えば、そうやって憧れに向かって前向きにやってきた卯月が、どこかで壁に当たって目標を見失った時、周りから言葉さえ「頑張ります」で無意識シャットアウトしてしまうのではないか。

例えば、リーダーになった時に自分がそうであるのと同じように考えてると他のメンバーを誤解して、こじらせてしまうのではないか。(だから、今回のリーダー卯月ではないのだと思いますが)


私が最初に感じた違和感の正体。

きっと私は、そんな島村卯月は見たくないのだろうと。



シンデレラ魔法

アニメアイドルマスターで描かれた765プロは絆と居場所、それこそ擬似家族的な、の物語だったと思います。それが如月千早絶望から救い出して、天海春香というアイドル天海春香であることを許させた。

シンデレラプロジェクトにも、そういうものになって欲しいというのがやっぱりどこかにあって。

OP主題歌Star!!」の歌詞を見ていると、Cメロの部分でこういうくだりがあります

「私 思い込んでいた 微笑みは交わすけれど 泣く時には一人きりだって

もちろん解釈は様々だと思うのですが、私はこれを聞いて、卯月ことなんじゃないかなと思いました。

そしてこの歌詞はこう続きます

「だけど今は知ってるよ 涙流すときも キミとキミと一緒 それがキヅナ 私の背中 押している魔法

Twitterで、「Star!!」のジャケット時計23時57分2秒を示していることを指摘しているツイートがあって、これがCD再生してからどこの部分で24時を迎えることを指すかというと、ちょうど上の2つの歌詞の間になっていました。

穿ち過ぎだとは重々承知ですが、今回の話で武内Pにシンデレラをお城に運ぶだけの車輪にしてしま魔法がかけられていたという表現があったこと。そしてこの作品時計というモチーフを非常に重く扱っていることを合わせて考えた時に、このシンデレラプロジェクトの曲の中で、24時に一体何の魔法が解けて、そしてどんな新しい魔法がかけられたのかと、思わず考えてしまうのです。


そういう話がこれから先にあるのか無いのかはわかりませんし、ここまで書いたこともだいたい私の妄想ではありますが。ただ、私が見たいのはきっとそれなのだろうと思います

メンバーたちの存在が、卯月を一人違う場所に立たせていた天使魔法をといて、彼女にキヅナという新しい魔法をかけてくれること。言い方は悪くなりますが、天使をもう一度地上に引きずり落とすような、そんなお伽話。


その時に『シンデレラプロジェクトセンター島村卯月笑顔が見られることを願って。

15/02/14

15-2-14

シンデレラガールズ6話を見て盛大にショックを受けてる自分がいるのですが、ショックと同時に演出構成脚本の異様な出来の良さへの感心があって、言葉にしがたい心理状態を引きずったままここに至るんですがこれは。

ここまで描かれてきた本田未央というキャラクタークラスの人気者で恐らく失敗経験はあまりない。ムードメーカーかつお調子者でノりやすい。追い詰められるとメンタル的には脆い。大舞台でのバックダンサー経験を経ての身の丈にあった初ライブで全て良くない方向に向かった結果があれで、そのサイン武内Pとの会話の端々から見えていて。

前川みくに対してのコミュニケーションで前回ミスをした武内Pは、今回はその話をよく聞いていて、何とかしようという動きは見えて、で、ライブ前に絞り出した言葉が「第一歩」、終わった後が「当然」。正しいこと、確実なことだけを言葉少なに語るのは、何も間違ってない、決して間違ってないけれど、自らがプロデュースする駆け出しでまだ15歳のアイドルにかける言葉としては、絶望的に足りていないっていうか、わかってるのに伝わってない。そして凛に睨まれる。

単純にこのプロジェクトを進めていくお膳立てや根回し、事務と言ったところで武内Pに何ら問題はなさそうなのですが、人対人で何かをする時に正しいだけじゃ足りないんだというのを絵に描いたような展開で、ちょっと見ていて自分に刺さるものが、あってですね……。辛い。未央を甘えるなと叱り飛ばすのは簡単で、でもそれで何か問題が解決するのかって言ったらしないのでしょうし、どうも武内Pの過去や期待されてるものもそのあたりっぽいですし。最初から完成したアイドルがいるのではなく、これはアイドルとPが共に成長していく物語なんだなあと。

しかしそれを、3話で成功をしたあの流れの上、「私には何もない」と言っていたラブライカの二人との対比の中で、初ステージのラブライカにとっては成功、周りから見ても十分に成功、尚且つこれは客いないフラグなんじゃと思っていた視聴者的にも思ったよりはいるじゃんと思わせてのこれっていう見せ方は本当によく出来てるなと。さりげなくみくをあの現場から外しているのも、卯月自分のことでいっぱいいっぱいなのも、敢えてリーダーを未央にしていたのも、この物語展開なら必然なんだろうなあと思いました。

そして来週は高雄監督絵コンテ回って、相当に心構えがいるやつですねこれ……。

虹色エイリアン / 入間人間

地球の何処かの街の片隅で発生した宇宙人とのファーストコンタクト×3。それはそれなりにぶっ飛んだ存在で、実は地球の危機だったりもして、でもこれはとても小さくてささやかな異文化交流物語スケール感があっていないというか、起きていることのとんでもなさとまるで当たり前のような日常空気不思議なバランスで噛み合っていて、なんだかすごく入間人間作品らしいなあと思いました。

ひやむぎ泥棒女の子宇宙人)に、寄生型でお腹から生えてくる少女宇宙人)に、(頭が)ロブスター型の紳士的な宇宙人。彼らと偶然交流を持つことになってしまった普通大学生だったりする同じアパートに住んでいる3人の物語連作短編で描かれています。一大スケール宇宙的なあれやこれやが背景にありつつも、展開されるのは異文化交流的な地球人宇宙人物語。そもそもの価値観がズレていて、言葉さえ通じなかったりもして、生まれた星が違うからそれはどこまでいってもそのままなのだけれど、一緒にいればズレたなりに通じていくものちょっとずつでもある訳で。

この異文化コミュニケーション微妙感情とかやりとりの描き方は相変わらず抜群にうまいです。そしてこの世界空気や手触り感の描き方も本当に。実は地球規模で大事件なのだけど、まるで日常の小さな出来事のようで、その実本人たちにとっては特別で替えが聞かない大きな出来事、みたいなツイストされた描き方が、こんなにスッと落ちてくるような大切な日常物語として読めるのが良いなと思います。ああ私これすごい好きだなと。

そして、この3組の地球人+宇宙人の小さなアパートで起きる物語が、実は微妙に繋がって、今や過去で重なり合ってるというのも、全体像が見えてくるとなるほどという感じで良かったです。それぞれがそれぞれだけでは成り立っていないというか、どうしてそうなるの? という部分が実はそう繋がっていたのか、という。

話の中ではカナエとカニャエの物語、「瞳に虹が満ちれば」が好き。言葉も通じないエイリアン少女との生活の中で生まれていった絆、裏腹にカニャエに迫っていたタイムリミット。読み終えてみれば本当にベタな話だとは思うのですが、読んでいると「あれ……これもしかして……?」からの「あああああああ」で最後のシーンはもう号泣ですよ。 いや、本当に、凄く良かった。

電波女と青春男』や『安達としまむら』のような入間作品コミュニケーションの描き方が好きな人、あるいは『六百六十円の事情』のような日常系入間作品好きな人には文句なくおすすめで、今まで入間人間を読んだことがないという人にもおすすめな一冊。私はこういうの本当に好きです。

15/02/11

15-2-11

相変わらず一月に数回更新となっているこのブログですが、まだ終わりにはならない、はず。

今日劇場版サイコパスを観に行ってきました。ディストピアの外側は地獄でしたという話というか。そんな世界の中で問われるシビュラシステムに朱のスタンス、狡噛のその後と辻褄の合った感じでそうだよねそうだよねと。朱さんはそれを貫き通せるのが凄いっていう。

そしてドンパチやアクションは派手に増量され、いつものメンバーの活躍もありと、真っ当にサイコパス劇場版エンタメしてるなあと。何かがぶっ飛んで凄いみたいなタイプの映画ではないけれど良かったです。

しかし宜野座さんは……こう……もう少し何とか!!


それから先月ですがリスアニライブに2日参戦していました。生バンド+一組あたりの曲が多いでアニソンフェスの中でも各アーティスト個性が際立ちやすくてやっぱり一番好きかなあと。

1日目もシンデレラガールズが出てニュージェネの「夕映えプレゼント」初公開に涙したり、アンジェラマスターシンデレラガールズさんのさすがのステージングで「シドニア」が最高に盛り上がったり、GARNiDELiAが「SPiCa」をやってぎゃあああとなったりしていましたが、何がすごかったって2日目前半の怒涛の畳み掛けが

まさかの開幕LiSAでもうすでにやりきった感があったのですが、そのあとKOTOKOMC無し7曲連発で激しい曲を後半に固めるセトリのとんでもなさ。「覚えてていいよ」でうわあああとなったら「Re-sublimity」だし、6曲終えて今回は「Light My Fire」無しかと思ったらラストに来るしで。最後までパワーが落ちないどころか加速していった辺り、改めてこの人凄いわと思いました。そしてそこから目当ての一人だったZAQがまた盛り上がる曲を繋いできて死ぬかと。何度やってもライブの「Sparkling Daydream」が楽しすぎます。というかこの人はライブ全般楽しい

そんな感じですでにライフはゼロよ! な状態だったのですが後半も出てきた! と思ったらシルエット芸だったClariSありのMC不安定だったみもりんありのいつものKalafinaワールドありのでトリにfripSide。いやもうなんか、燃え尽きたな……っていうライブでした。最高に楽しかった。

独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑) / 野崎まど

ついに一部のファン待望の続編が発売されたまど劇場

最近ようやく野崎まどのこういう作品に慣れてきて、今回もなるほどいつもの野崎まどだなと楽しめたのですが、冷静に考えるとやっぱり頭おかしいよねこの人というか、一体何をどうしたらこんな着想を得るに至ったのかこれっぽっちも理解できない短編が怒涛のように並んでいるので改めて天才だと思うのでした。

イラストからタイポグラフィーから、これはもはや小説なのかと思うようなものまで、紙面(からカバー裏まで)を目いっぱいに使って描かれる大真面目なフリして何かが確実におかしい、シュールだったり毒だったりが混じったユーモア短編(?)の数々は、読んでいて思わず笑うので相変わらず外では読めない仕上がり。イメージ的には一般的小説というよりも、「劇場」の名の通り小劇団コントみたいなオムニバス劇をやっている、みたいなものイメージしたほうが多分わかりやすいかと思います。そしてその奇想とキレと絶妙なくだらなさよ。

開幕からなろう+医療という危険ネタをぶっこんできたかと思えば、2本目は看板の店員落書き構成されるカフェ舞台にした人間関係の一大巨編というその発想はあったような無かったようなという代物。その後もお前は深層の令嬢をいったいなんだと思ってるんだな「深層の大令嬢」。時代の移り変わりにちょっとウッとなる「二十人委員会」。前巻のラーメン的な笑い再びの「シンデレラアローズ」。題名で既にオチている感のある「大オーク」。ブラックすぎて笑うに笑えない「まごのてコレクション」。すっかり騙されて思わず読み返した「クウ!」にまさかの巻末広告芸まで多種多様ネタ(かなりダジャレ組み合わせ系多めでしたが!)で笑わせてくれましたが、中でも「大相撲秋場所フィギュア中継」が屈指の破壊力であったと思います。冒頭から脳内再生されるアナウンサーと解説で始まってまさかこういうネタになるとは……。

作中の短編電子書籍コメントを表示する「ワイワイ書籍」というネタがあるのですが、この本こそまさにそういう形で楽しむべき本なんじゃないかと思ったり。その時にはタグに「その発想はなかった」と「その発想はいらなかった」が2つ並ぶことうけあいな一冊。人によっても短編ごとの当たり外れは大きい気がしますが、まあ騙されたと思って前巻から読めばいいんじゃないかと思います

あ、ちなみに表紙は詐欺です! (裏表紙参照)

15/02/06

μ’s Go→Go! LoveLive! 2015 〜Dream Sensation!〜

笑っちゃうような倍率だったチケット争奪戦に敗れて両日ライブビューイングの予定だったのですが、チケットを余らせた友人というこの世で五本の指に入るほどありがたい存在のおかげで一日目は200レベル、二日目は豊洲LVで見てきましたラブライブ

正直ここ半年くらいはすっかりアイマスにかまけていて、ラブライブ熱がだいぶ落ち着いていたこともあって、今日は落ち着いて見れるかな、むしろどこまでノれるかななどと考えていた開演前。実際冷静に見れていたのは一日目の開幕「それは僕たちの奇跡から3曲目「Music S.T.A.R.T!!」までで、完全衣装再現で来た「ユメノトビラ」から先はもう夢みたいで何がなんだかみたいな感じでした。浅はかだったというか、ちょっと舐めていたというか、いや凄まじかった。二日目に至ってはなにか曲が来る度にうわあああああと言いながら涙を流す人と化してましたからね……。


フルライブは年に1,2回。初披露の曲、しかももう二度と披露の機会がないかもしれない曲が半分程で、キャストは当然本職アイドルでもなければ、このプロジェクトに割ける時間にも限界がある。それでも有り余る愛と情熱が、アニメPV完全再現という形で結実したのが1st〜3rdライブ(私は生では3rdからしか見ていませんが)で、その頑張りとか想いみたいなものラブライブという作品自体ストーリーと相まって強烈な物語性をもってステージ特別ものにしていた様に思います。

そして、去年のアリーナモードSSAパワーアップした演出キャストに生まれた余裕が、物語性を除いたところでもきっちりしっかりエンターテインメントできるっていうところまで来ているように感じて、ステージ自体ひとつ上がったなあなどと思っていたのですが。ですが。

なんか今年見たらもうそういう次元じゃなくなってたんですがなにこれどうなってんの凄いっていう。

一年に一回のライブから。出し惜しみもしない。妥協もしない。乾坤一擲最大限のパワーを叩きつけました、みたいな圧巻の。それ再現出来ちゃうのという衣装の数々に早着替え、ゴンドラ液晶でのアニメPVにその他もろもろのステージ演出アンコールアニメ、そしてキャストステージング。下衆な勘ぐりですが、これかかってるお金と関わっている人の数きっと半端無く上がっているよね、っていう。SSAスタジアムモードが超満員で、LVも満員だった辺り、お化けユニットになったのだなあとは思いましたが、売れるって凄いことなんだねって実感するような。

そしてそれに答えるキャストステージング。初披露の曲が目白押し、場数は踏めない、スケジュールを揃えるのも大変で他の仕事も忙しいっていう状況の中で、よくもまあここまでと。ジョルノが途中で倒れそうになったみたいなMCを二日目の最後にしたことも、テーピングをしているメンバーがいたことも、このライブを終えてからえみつん病気で休養をとりながら活動していくことを発表したのも、たぶんそれだけギリギリでやってきたということなのだろうと思います。ただ、それでもステージの上ではあれだけのパフォーマンスを、しかも今までで一番余裕を持って、楽しそうに見せてくれたというのが素晴らしくって。初日見終わって、これだけのものをやったら二日目でセトリ変えられないんじゃないかと思っていたら、ごそっと変えてきたのはもう御見逸れしましたとしか言いようがなかったです。本当にキラキラしてた。アイドルだった。


μ'sのステージを見ていて思うのはキャラクターキャストが一つになってやるライブなんだなということ。ただ演者キャラクターを再現する訳ではない、ただ単に中の人が歌って踊るという訳でもない。高坂穂乃果新田恵海は別だけど、でもあのステージの上では間違いなく二人で一つ。去年のパンフは「⇔」で今年のパンフは「=」で結ばれたその名前にも、こだわりを感じます。えみつんであって穂乃果、うっちーであってことりみたいな、同じではないけれど完全にあの場所でふたつの次元がダブってるっていう感じ。アニメ二期のシチュエーション再現、キャラクター物語キャスト物語の重なりが破壊力を何倍にもしていました。

そしてアンコールアニメキャストキャラを演じながらやっている自己紹介のコールアンドレスポンスを、さらにアニメ化するという、もはや何を言っているのかわからないものが目の前に展開して、客席のレスポンスが完璧なタイミングであった時のこの感慨をなんと言って伝えればよいのか。あの時、会場は次元を超えてた。


あとはもう両日ともにセトリの流れに演出に素晴らしかったなあと思います。そして改めて感じる畑亜貴という作詞家のとんでもなさ。「KiRa-KiRa Sensation」とか「そして最後のページには」とか、もうあんな風にやられたら泣くしかないでしょうって。

そんな感じで以下両日振り返り。

1日目は「ユメノトビラ」であの衣装だ! あのダンスだ! すげえ! ってなっていた辺りからだいぶ記憶が飛びがちなのですが、そのパート最後に2年生3人が「修学旅行に行かなっくちゃ」というMCを始めた辺りから、察した会場が徐々に黄色くなり初めての「Love wing bell」。

うわあああああありっぴーウェディングドレスだああああああ、後ろのメンバータキシードだあああああああかん

まあ、もうダメですよね。アニメのあの話思い出したら、泣きますよね。そして間奏でセンターステージへの花道を進むときに、シカコと腕を組んだ瞬間に「ああ、りんぱな結婚した……」となりますよね。黄色に緑が混じっていくサイリウム。いやなんかもうね、尊い。圧倒的に尊い。

そして手拍子楽しい「Dancing stars on me!」はとにかく衣装クオリティの素晴らしさ。ライブで楽しさ発見な「COLORFUL VOICE」があり、ユニットコーナーは「小夜啼鳥恋詩」が素晴らしかったです。鳥籠イメージに白い衣装がハマっていてこういうPrintempsすごく良い。あとは「Trouble Busters」のBiBiが予想通りにばかっ楽しかったです。\へーい/

輝夜の城で踊りたい」からの「だってだって噫無情」は和ロックのかっこよさ。最後正座して挨拶から足を崩すところがとても印象的。そこから先はアニメ再現からの「Snow halation」「Wonderful Rush」「No brand girls」「KiRa-KiRa Sensation」でもう何も言うことはありません。燃え尽きる。

そしてアンコール後も「START:DASH!!から思った通り抜群に楽しいHappy maker!」ありの、まさかの「Dreamin’ go! go!!」ありの、「どんなときもずっと」合唱でいやもう。


そしてそれに輪をかけて凄い終盤を見せてくれたのが二日目。

2曲目の「僕らは今のなかで」を「僕らのLIVE 君とのLIFE」に変えてきて、おおっと思うとともにこれはもしやと思ったのですが、まあやるよね、それはやるよねということで、ラスト「KiRa-KiRa Sensationからアンコール明け「僕らは今のなかで」がきてぎゃあああというか、分かってたはずなのに僕今のイントロがかかった瞬間涙が出て自分が一番びっくりしました。なんだあれ。

ソロコーナーはツンツンしながら惹かれ合う、そうだよにこまきはそういうのでいいんだよと思った「ずるいよMagnetic today」に「Love wing bell」と併せて聞きたい「くるりんMIRACLE」、えらいカッコ良かった「Storm in Lover」に間奏のダンスくっすんの想いを見たような気になる「もしもからきっと」と良かったのですが、ラストで来たことぱな「好きですが好きですか?」の圧倒的破壊力制服エプロンであの甘ったるい声でゴンドラに乗って「ご飯たけたよー」って一体何を見たんだ我々は、みたいな。あとうっちーフライパンゴンドラから落としたのがLVだとバッチリ抜かれていて笑いました。本当はあれにオムライスが乗っていたらしい。

後は「そして最後のページには」「SENTIMENTAL StepS」「愛してるばんざーい!」と涙腺に来る曲が後半に何度も襲い掛かってくる構成ちょっと、こっちももう歳で涙腺緩いんだから勘弁してください! みたいな。ただ、まあ泣くよね、というか今回のライブちょっと私泣きすぎじゃないかと自分でも思いました。

最後最後、全曲終わった後でずっとμ'sを引っ張る位置に立ち続けていただろうえみつんが、他のメンバーに頭抱かれて泣いているように見えたのが、凄く印象的で眼に焼き付いています。アンコール後でこちらももろもろ記憶が定かではないのですが、まさに「万感」という言葉がふさわしいシーンだったような、気が。


そして来年、これだけ全てを出し切ったようなライブをして「更にパワーアップ」と言ってしまう辺り、ちょっと心配にもなるのですが、これだけの物を見せてくれるならたとえドームだろうがスタジアムだろうが、どこへでもついていく次第です。まあ、チケットが取れれば、の話ではありますが!

15/01/12

15-1-12

アニメが続々と放送開始して楽し忙しな改編期ですが、私はもうシンデレラガールズがあんなに素晴らしいクオリティアニメ化されたことだけで感無量でございます。冒頭のおねシンですでに泣きそうだったし、終わってから30分位魂抜かれて呆けていたね。そして武内Pの圧倒的人気よ……。


それ以外にも、幾原ワールド炸裂のユリ熊嵐とか、男子高校生プリキュアパロという暴挙に出た美男高校地球防衛LOVEとか、少女復讐譚的な立ち上がりを見せた夜ノヤッターマンとか、さすがですイナホ様なアルドノア二期とか豊作っぽくて楽しみです。

WORKING!! 13 / 高津カリノ

これにて完結。良かったなーと思いつつあとがきに連載約10年間と書かれていて時の流れの早さに地味にショックを受けた次第です。

それは置いておいて、小鳥遊と伊波さんがようやく、ようやく、ようやく! くっついての大団円。これにて終幕ということで、小鳥遊家家庭問題、伊波さんの殴っちゃうレベルの男嫌いことりちゃん爆誕問題八千代帯刀問題等々の、マンガからまあというレベルのぶっ飛んだネタに、強引な筋道を付けて解決していく豪腕っぷりがちょっと面白かったです。え、そこはちゃんと着地させるんだ!? みたいな。特に迷走する小鳥遊くんが、最終巻の半分以上の登場シーンで女装していたような気がするんですがこれはいったい。

ハッピーエンドを迎えたわけですが、ただ、相馬さんと山田のところがくっつきそうでくっつかずに終わって、でももうこれくっついてるってことでいいんじゃねみたいな! 消化不良感が! もうちょっとだけ!! あったりもするので番外編にも期待です。あと人間的にはちっちゃくないよな先輩だけお相手が現れなかったのですが……。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS あんさんぶる! 2 / 樫葉ハルキ・千葉サドル

あんさんぶるというタイトル通りに、3ページの4コマで毎回取り上げるアイドルが変わっていくという作品で、ともすればアイドル図鑑になりそうなのですが、とにかく可愛い絵で短い分量の中で的確にアイドルキャラを捉え、さらゲームイベントカードを踏まえてた話になっていてなかなかどうして面白いです。とにかくたくさんキャラが出るので、うちの子出た!! 的な楽しみ方もまた。そして不意打ち的に4コマではない部分が感動させに来てコロっとやられるという。

TVアニメが始まったこのタイミングで様々なアイドルを知るという意味では凄く良い作品だと思うので、アニメでハマったという人は読んでみるといいんじゃないかと思います

進撃の巨人 15 / 諫山創

進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

気がつけば体制転覆クーデター話となっていた前巻までで勢いはあるけどこれどうなるのだろうかと思っていた部分はあったのですが、ここにきてこの巨大な風呂敷をきっちりと畳み始めてきてびっくりという感じ。それもここまで加速度のついた話の勢いを削ぐこともなく無理矢理感がある訳でもなく、そういう話であるのだとまとまり始めたのでちょっとこれは面白いというか、この先に期待しちゃいます

話の中ではドラ息子なフレーゲルの頑張りがちょっとグッと来るものが。そしてザックレー総統の気に食わないという理由人類の命運をかけた天秤を傾けちゃうゲスっぷりも好きです。この先ロクな死に方をしそうにありませんが!

桜Trick 5 / タチ

桜Trick (5) (まんがタイムKRコミックス)

桜Trick (5) (まんがタイムKRコミックス)

ダダ百合時空で相変わらず読んでいると脳が溶けて流れ出そうなのですが、そんな中でもそれぞれの感情だとか関係性が少しずつ変わっていっている細やかさがあるのがこの作品の魅力なのかなあと。

この巻ではスミスミ会長春香が何か秘密を持っていることで、優の方が嫉妬したり春香にくっついて行くシーンが多くなっていたり、ケジメは付けても思いが断ち切れるわけではなさそうな元会長の様子であったり、あれこれはという気配のする楓→ゆずの態度だったり、盤石の夫婦っぷりのコトネと雫であったり。そしてそんな関係が行き過ぎた友情からもだいぶ遠いところへオーバーランしているのが桜Trick女の子6人で遊びに出かけるのを、あそこまで自然さらっとグループデートと言ってのける辺りは、流石だと思いました。