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まだまだペンキぬりたて

2016-05-11

[][]魔法科高校の劣等生SS

ストーリー
二○九六年度『全国魔法科高校親善魔法競技大会』。
司波達也が、魔法兵器『パラサイドール』運用試験計画を阻止すべく『裏』で行動を起こしていた頃。
『表』側では、今年も九校戦優勝の栄冠を目指す魔法科高校生たちの熱戦が繰り広げられていた……。



2年目九校戦の表舞台を描いた短編集。
うん、やっぱり九校戦は楽しいですね! 達也の活躍はほとんどないけれど、むしろ裏側で起こっていたアレコレよりもずっと楽しい!
今回は特にペア競技が見どころだったかなと思います。黒羽の双子の活躍も嬉しい。


「ショットガン!」は、「ロアー・アンド・ガンナー」に挑むエイミィと、新キャラ・クーちゃん先輩のお話。
私、エイミィが結構好きなんですよね。無邪気で可愛いじゃないですか。クーちゃん先輩言うところの達也への「懐き」っぷりもイイ。ほのかや雫みたいに、変に恋愛の匂いをさせないところがよいのです。
ボート漕ぎ役と的撃ち役として奮闘する両者ですが、勝敗を分けたのはやはり達也のCAD調整。またもや、まさかの魔法を取り入れてきたわけですが……。これはさすがに、「カーディナル・ジョージ」が不憫でならない。
「一人でできるのに」は、「アイス・ピラーズ・ブレイク」のペア部門に出場する雫と花音のお話。
エイミィと微妙にキャラがかぶってるような気もする花音ですが、こちらは個人的にはちょっと苦手なキャラ。なんというか、ちょっとばかり当たりが強い(柔らかな表現)気がする……。
しかし物静かな雫とのコンビは意外とハマっていましたね。まあ、雫はともかく、花音に浴衣は正直似合ってないと思いますけど。
そしてまたしても達也にしてやられた形のジョージさん……(涙)。


「目立とうミッション」は、黒羽姉弟が四葉真夜の指示に従って九校戦で目立とうと頑張るお話。
いつも影の仕事に終始しているこのふたりが表舞台で大活躍してくれるのはとても嬉しい。達也の妹・弟分的なイメージが強いだけに、なんとなく誇らしい気分になりますね。
本当は本人たちの言うように「七草の双子」とやりあってほしかったような気もしますが、まあそれは次の機会にということで。
しかし、何かと亜夜子の影に隠れがちだけれど、文弥もやっぱり強かったんだなあ……。
書き下ろしのレオとエリカの短編は、(いかんせんエリカが嫌いなんで)正直どうでもよかったんですけど、外堀からふたりをくっつけようとする陰謀には笑いました。なんだかんだで仲がいいことには違いないし、将来的にくっつくのかなあ。バトルの耐えない家庭になりそうだ。


美月を見やる幹比古がいい顔すぎる。

2016-05-10

[][]晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子

ストーリー
片想い中の人妻・ひまりと一緒に花火大会へ行くことを画策する春近。
ところが花火大会の目玉“虹のエール”三百玉が消失してしまうという事件が起こる。
最近引っ越してきた隣人の関与を疑う春近は、ひまりに相談を持ちかけるが……。



晴追町の人々の営みの中、あちらこちらに垣間見えてくる、淡い恋の数々を描くシリーズ第2弾。
切ない! 切ないよ! どれもが叶うわけではない恋に悩みながらも、大切な人を遠くからそっと見守るだけしかできない優しい人たちの想いが、ぐっと胸に迫ってきます。
もちろん、なんといってもいちばん苦しく描かれるのが春近だったりするのですが……くううう、悶えちゃうね!


ひまりさんと一緒に花火大会に行こう、なんて、不埒な計画に思いを馳せる大学生・春近くん。
有海さん(犬)がいるとはいえ、ひまりさんったら、やっぱり無防備ですからね。気持ちが暴走しちゃうのも分かるんですが。
しかも、花火大会の日付がひまりさんの誕生日だったりして。そりゃもう、青春な妄想大爆発ですわ。仕方ない。
でも、ひまりさんのことを知れば知るほど、彼女が旦那のことを大好きなんだってことが分かってきて、すごく切なくなってきます。そりゃあ、人妻に恋をしちゃったのだから当然のことなんですけど……。
いっそ、旦那がちゃんと姿を現してくれれば諦めもつくだろうに、結局七夕に影だけ見て以来まったく出てこないんだから、困ってしまいます。
お気に入りのサンダルにうきうきしているひまりさんに出くわして見とれてしまったり、サンダルと一緒に買ったというミニスカートのワンピース姿を想像しちゃったり、春近くんを見ていると恋っていいなあと思うんですが、いかんせん土台が苦しすぎるよ……。


春近だけでなく、その巴崎も、園長も、新キャラの「図書館王子」も、みんな叶わぬ恋をしています。
自分の好きな人が、他の人のことを大切に思っている。それを間近に見るのはやっぱり辛いし、悲しい。
ちょっとしたことで落ち込んだり、嫉妬したり、でもその気持ちは誰にも届かなかったり。ああ、なんでこうも上手くいかないんだろう。読んでいる側としては、このもどかしさがたまらなく好きなんですけどね。
そんな中、第二話の巴崎とその「親友」ヒロセのエピソードは、また特別な読み心地で好きでした。
友人だから信じられること、友人だから打ち明けられないこと。ヒロセの強い感情に驚いてしまうけれど、その奥底には本当の思いが隠されていて……。巴崎の、思わぬ友情の篤さにほっこりするお話でした。
さて、エピローグでは、春近くんが空を飛びましたね。次回、春近とひまりさんはどうなってしまうのか。ううん、早く読みたい!


ヒロセはお気に入りのキャラなので、ぜひ再登場してほしいな。

2016-05-08

[][]ぜんぶ死神が無能なせい

ストーリー
高校生・狭間孝一は、ある日の深夜0時、自称「死神」の少女・ラノ子の突然の訪問を受ける。
彼女によれば、孝一の余命はあと6時間であるという。
なんとか余命を伸ばしてもらうため、《余生会》なる謎の集会への参加を目指す孝一だったが……。



第4回講談社ラノベチャレンジカップ<佳作>受賞作品。
死神(幼女)によってあと6時間の命を宣告された少年が、「余生」を得るためにトンチンカンなクエストに挑むドタバタコメディ。
ひたすらテンポとギャグだけで読ませるキレッキレの作品でした。ツッコミを入れていたらキリがないくらいですが、それが楽しいですね。
しかしこれ、ヒロインポジは誰なんだろう……まさかの妹、なのか……?


深夜0時、死神が部屋のドアをノックする……。
字面だけ見るとホラーみたいですが、その死神が見た目ロリで中身もボケボケのただの「ベヤング」好きだったとしたら……。そんな風にして孝一とラノ子は出会い、そして孝一の「余生」を巡る6時間の戦いが始まるのでした。
少年としてはそりゃもう焦るし、シリアスになって当然なんだけれど、ラノ子の適当さと状況のトンデモっぷりのせいで、結果的に終始コミカルなストーリーになっていましたね。
他のキャラクターも、なぜか孝一の「天敵」として君臨する妹・未樹をはじめ、実は天使の弟子になっていたらしい最強の姉・紗希や、そして孝一を狙う謎の少女・皐月など、ラノ子にとどまらず、みんながみんなどこかおかしくて……なんなら孝一本人もやっぱりおかしくて、もはやツッコミをすることも忘れ、全てを流されるままに受け入れてしまったら、なんだか楽しくなってきました。
ちょっとした場面で笑わせてくれるあたりに、確かなセンスを感じます。


余生会に参加するため、天敵の妹と共闘して、天使経営のコンビニに押し入ったり、皐月とバトったり、コンビニの地下になぜか隠されていたダンジョンに潜ったり。
振り返ってみれば、たった6時間の出来事とは思えないほど濃密な時間でしたね……。
あとがきによれば、ヒロインは皐月(!)とのことでしたが、今巻だけ見たぶんにはやっぱり未樹がヒロインに見える! ツンデレというか、ただのツンなんですけどね。ツンな妹とか見ると、どうしても期待しちゃいますよね。ラノ子はなんというか、ちょっと超然としすぎちゃっているし。
一応、ラストはめでたしめでたしでもありつつ、お話が続きそうな雰囲気はあるので、次巻も楽しみにしています。皐月のヒロインらしいところが出てくるかもしれない。出ないかもしれない。
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イラストは藤真拓哉さん。ロリに定評のあるイラストレーターさんですが、今回も素晴らしかったです。
特に死神保育所……じゃない、死神界のロリ祭りな1枚がお気に入り!


カップ焼きそば買ってこよう……。