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まだまだペンキぬりたて

2016-11-12

[][]サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう

ストーリー
巌窟王”によって隠された莫大な財宝・七氏族軍資を横取りするため、旅団が鎬を削る冒険者時代。
軍資に一番近い旅団と称される猛者五人は、ある日迷宮の奥で美女が封印されているのを発見する。
白魔道士・ユーリによって復活させられ、旅団に同行することになった美女だったが……。



伝説の財宝に最も近いと言われた旅団(サークル)が1人の女によって崩壊していく、笑うに笑えないファンタジーコメディ。
無自覚にサークルをクラッシュしていく魅惑的すぎるヒロインと、弄ばれる勇者たち……ああ、男ってほんとバカばっか。
しかしこのヒロイン、困ったことにめちゃくちゃ可愛いんですわ! それだけに打ち寄せてくるNTR感が、またたまらないんですが!


「七氏族軍資」なる伝説の財宝を追い求め、冒険者たちが旅団を組んで旅をするファンタジー世界。
その中でも最強の一角たる“軍資に一番近い旅団”に所属する白魔道士の少年・ユーリが、今作の主人公です。
イケメン俺様騎士のルシオン、非モテの黒魔道士ケケ、凄腕の狩人エルフ・アハト、紅一点の武道家シイナ。男4女1ながらなんだかなで仲良くやっていた旅団。しかし彼らの平穏は、たった1人の女の加入によって、いともたやすく打ち崩されてしまうのです……。
ダンジョンに封印されていた彼女・クリスティーナは、儚げで純粋で健気で、なんとも魅力的な美少女です。そう、誰からも愛されるような……。そうでなければ良かったのに……。


クリスティーナからのアプローチ(?)を受けて、淡い恋心を彼女に抱いてしまうユーリ。
しかし彼は恋愛が禁じられた白魔道士。彼女の想いには応えられない……なんて悶々とやってる内に、旅団の男どもは彼女によって全員骨抜きにされちゃっていたのでした。
いやあ、純朴な少年が初恋に悩む中、お相手の超可愛いヒロインが他の男とヤることヤッちゃってるとか、実に響くね! いいですよ!
クリスティーナ自体は、別に悪人でもなんでもないってところがミソなんですな。彼女は男たちの愛に愛を返しただけ、そう、それだけ。悲しきかな、男たちはその愛が自分だけに向けられたものだと思い込んでしまったけれど……このアホどもめ……。あ、ケケはわりと泣いていいと思いますが。
壮絶な仲間同士の戦いを経て、どうにか旅団の完全崩壊を食い止めたユーリ……しかし恐るべきことに、この作品、続編が出るそうなのだ! 男たちには申し訳ないけれど、次はどんな風に彼らが弄ばれてくれるのか、正直興奮しきりです。


イラストはR_りんごさん。クリスティーナの危険な魅力を存分に描き出してくれた素晴らしいイラストでした。
この口絵カラー見開きの背徳感最高じゃない?


読み終えた後にタイトルを見るとなんだか染みるな……。

2016-11-01

[]ハルヒ世代だけど「ライトノベル個人史」書いてみた

「ライトノベル個人史」みたいなものを書きたくなったりすることもあるのだけど(そして同時に、そういうものを聞きたいし読みたいぞ、と頻繁に思ったりもしているのだけど、あまり「順を追うように」書いてくれてる文章って、巡り逢えてなくて、常に飢えている、ところがあったりもする……)
最初に買ったライトノベルを思い出してみるだけ - 世界は称賛に値する


 「ライトノベル個人史」を書くのが一部で流行っているらしい。私はラノベ読みの友達ができると欠かさず「初めて読んだライトノベルは?」と聞くくらい、他人のラノベ遍歴を知るのが好きである。この流れがもっと広まってくれることを願っている。
 ところで、この流れに乗っかっている人を見ると、やれスレイヤーズがどうだ、魔術士オーフェンがどうだ、というところから話が始まっている。おお、90年代からのラノベ読みだ……大先輩だ……。もちろんそれはそれで興味深いのだが、ラノベ歴10年に満たない私のような者からすると、いささか、なんだ、同じラノベ読みのはずなのに、だいぶ距離がある。だって、読んだことのある作品にほとんど触れられていなかったりするのだ。大抵、記事の終盤で【そして電撃文庫の時代がやってくる】的な流れになって、それで終わってたりする。マジかよ。ボク、その時ですらまだラノベ読んでないんですけど。
 まあ、自分語りはある程度年経た者の特権とはいえ、この手の記事を書く人には新参者が少なすぎる。私は、『SAO』で初めてラノベを読みました!とか、『俺ガイル』からです!みたいな、そういうのが読みたいのである。学校の図書室にラノベを置くことの是非なんかが話題になっている昨今、そういった若い世代のライトノベル個人史こそ、今の状況を知る貴重な情報になり得ると思う。というわけで、『SAO』まで最近とはいかないものの、『ハルヒ』世代(しかも後発)であるところの私もいっちょ書いてみるかと思い立ったのであった。


●ライトノベル以前

 小中学校の頃読んでいたのは、もっぱら海外ファンタジーであった。幼稚園の頃からそれなりに子供向けの本を読んでいた(『十五少年漂流記』とか)のだけど、小学2年生の時に『ハリー・ポッターと賢者の石』が出て父親に読み聞かせてもらって以来、海外作家の描く魔法と冒険の世界に夢中になった。作中のハリーとほぼ同じ年齢でこの本に出会うことができたのは本当に幸せだった。それから、父親が持ってくる『指輪物語』や『ゲド戦記』や『ナルニア国物語』を読んだり、自分で本屋で探した『ネシャン・サーガ』や『リンの谷のローワン』や『サークル・オブ・マジック』に熱中した。一方日本の作家の本はどうかというと、これがどうしてか、全く読んでいなかった。たぶん、漢字のキャラクター名に興味が持てなかったのだ(そのわりに『三国志』は読んでいたのだけど)。
 ではオタク的な方面ではどうだったのかというと、小学生のときから間違いなくその気はあって、『ドラえもん』を全巻くまなく読み込んでカルトクイズを作ったりしていた。藤子・F・不二雄の他の作品もできる限り集めたし、『らんま1/2』にハマったら高橋留美子の作品を全部揃えたし、あだち充もそうした。萌えという概念を知ったのは、たぶん『ハヤテのごとく!』だと思う。当時の多くの男子中学生の例に漏れず、桂ヒナギクに骨抜きにされたのである。ちなみに後にナギ派に鞍替えした(知らんがな)。


●『涼宮ハルヒ』に出会う

 ライトノベルとの出会いは明確に覚えていて、きっかけは2007年のアニメ『らき☆すた』だった。当時新潟の片田舎に住んでいた私は最先端のアニメを見る方法もなく(何しろテレ東系さえないのだ)、そういった存在も知らなかったのだが、ある時友人から「こんなアニメがあるよ」と教えられたのだった。関東圏の2週遅れではあったが、U局の深夜アニメが新潟で放送するなんて、当時からすれば相当異例のことだったはずである。で、平野綾さんにハマり、『涼宮ハルヒ』を知った。今思えば、柊かがみが好きだったのでフルメタル・パニック(彼女の愛読書である)に行ってもおかしくなかったのだけど、結局選んだのは『ハルヒ』だった。結果、私が『フルメタル・パニック』を初めて読むのは2014年のことになる。まあどっちを選んでいても、ラノベにはハマったと思うけれど。
 『涼宮ハルヒ』の存在を知っても、すぐに実際に読もうという風にはならなかった。それくらい、日本の作家が書いた本というものに興味がなかったのだ。でも忘れもしない、家族と買い物に行ったイオンの中の書店で陳列されていた「角川夏の100冊」の一角に、ちょっと気になっていたその本が置いてあるのを見つけた。ふと思い立ってページをめくってみると、朝比奈みくるが裸に剥かれかけているカラーイラストが目に飛び込んできた。即決で買った。ということでうちの『涼宮ハルヒの憂鬱』には、だっせぇ「夏の100冊」の黄緑色の帯が未だについている。「これがライトノベル!」と、自慢げにデカデカと書かれている思い出の一品である。だっせぇけど。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)




●ライトノベルの世界へ

 『涼宮ハルヒ』は衝撃だった。と思う。初見での感想はもはや記憶の彼方にあるが、何度も何度も読み返したのは確かだ。そもそも、キャラクター同士の恋愛模様を本で読むということ自体が、かなり新鮮だった。今まで読んでいた海外ファンタジーには、ほとんどそういった要素がなかった。それから、ヒロインを可愛く描くということ。漫画じゃないのに、そういうことができるのか! と思った(たぶん)。好きになったのは長門有希……ではなく、涼宮ハルヒだった。ちなみに、当時もう既に『涼宮ハルヒの分裂』が刊行されていたので、最新巻まで読んだあと、私のハルヒへの想いは4年間凍結されることになった。
 次に読んだライトノベルは、記憶が正しければ、友人から借りた灼眼のシャナだった。私は図書室でラノベを借りるということをしなかったので(そもそも置いてなかったと思うが)、もっぱら友人から借りることが多かったように思う。後に読むバカとテストと召喚獣文学少女生徒会の一存も、初めはそうだったし、未だに私のバイブルのひとつになっているさよならピアノソナタだってそうだった。もちろん後から全部自分で買った。『灼眼のシャナ』なんて、修学旅行先の京都のアニメイトで、小遣いをもらったのを良いことに全巻買い漁って(当時たぶん17〜18冊くらい)、めちゃくちゃ重たい青い袋を両手に死にそうになりながらホテルに帰った。何やってるんだろう。

灼眼のシャナ (電撃文庫)

灼眼のシャナ (電撃文庫)

 そして三番目に読んだのがゼロの使い魔だった。この作品との出会いもよく覚えている。涼宮ハルヒが可愛い、シャナが可愛い、と思った自分(そして天道あかねや桂ヒナギクや柊かがみのことも好きだった自分)は、どうやらツンデレというものが好きらしいと自覚して、ツンデレヒロインが出てくるライトノベルを読んでみたいと思ったのだった。当時毎月買っていた月刊ニュータイプに、『ゼロの使い魔 双月の騎士』の記事があった。「これだ!」と思った。このルイズという女の子はどんなに可愛いのだろう、と期待感に燃えた。で、今の私がある。いやあ、今考えても奇跡的な出会いだった。初めてヒロインを求めて読んだライトノベルが、私が慣れ親しんだ魔法と冒険のファンタジーだったのだ。大好きなシリーズになるのも当然というものだった。




MF文庫Jの時代

 初めてジャケ買いしたライトノベルは『魔女ルミカの赤い糸』だった。理由は明確で、エロかったからである。表紙をめくったカラー扉が、表紙の女の子のキャストオフバージョンなのだ。肝心のお話はなかなか小難しいストーリーで、確かにエロさはサイコーだったのだが、『ハルヒ』や『シャナ』や『ゼロ使』ほどにはハマらなかった。でも、たぶんこの作品がきっかけで、本屋の棚にズラリと並んで異様な雰囲気を放っている緑色のレーベルに手当たり次第に手を出すようになった。もちろん電撃文庫やファンタジア文庫も読んだと思うのだけど、MF文庫Jは群を抜いて多かった。好きなヒロインが多かったのだと思う。『ぷいぷい!』きゅーきゅーキュート!』かぐや魔王式!』も、みんなヒロインを好きになった。緋弾のアリアえむえむっ!は特に格別だった。『もて?モテ!』『丸鍋ねこ』ギャルゴ!!!!!『オウガにズームUP!』『乙女革命アヤメの!』……とにかく、目についたラブコメディというものを片っ端から読んでいたような気がする。

魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)

魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)

ぷいぷい! (MF文庫J)

ぷいぷい! (MF文庫J)




●上京、そしてラノベ読みたちとの遭遇

 Twitterを始めたのが2009年12月、そして大学に入学して上京したのが2010年4月。すぐに開催されたライトノベルフェスティバルでたくさんのラノベ読みに出会い、ブログを立ち上げたのが5月。実はそれまでにもこぢんまりとした携帯ブログをやっていたのだが、本格的にラノベ感想ブログをすることになって、読む本のジャンルも、手に取るレーベルも、明確に増えた。当ブログの初期の記事を眺めると、空色パンデミッククロノ×セクス×コンプレックスダンタリアンの書架などは恐らく周囲のラノベ読みたちの影響で読んだ本だろうし、イリヤの空、UFOの夏などそれまでだったら絶対に手を出さなかっただろう作品も読む機会を得た(結局好きにはなれなかったけど)。その年に創刊されたこのラノ文庫を全部読んでやろう、なんて思ったのも、ブログをやっていたからだと思う。『僕たちは監視されている』、好きだったなあ。

僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫)

僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫)

 社会人になって、さすがに読める本の数も減るだろうと思いきや、去年は過去最高の読書量を記録してしまっていた。ライトノベルに出会った頃のように、同じ本を何度も読み返すようなことが時間的にできなくなってしまったのは悲しいけれど、その分多くの本に触れることができるようになって、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかとある飛空士への誓約など、当時からのマイベスト作品群に食い込んでくるような本ともたくさん出会えたし、そういう作品はリアルタイムでどんどん増えている。なんだか知らないがブログも丸6年続いたし、とりあえずはまだしばらく続けられそうだ。最近、ラノベを読む調子がいいときはブログをサボりがちになってしまったり、逆にブログのネタになりそうかどうかでラノベを選んだりしてしまっているので、バランスを取りながら上手いことやっていけたらと思う。いつまで経ってもうだつの上がらないブログではありますが、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

2016-10-29

[][]ワールド・イズ・コンティニュー

ストーリー
ゲームのように『スキル』と『レベル』を伸ばしながら魔物と戦う異世界フルシエラへ召喚された三矢家浩史。
この世界の謎に迫るためレベル100を目指す浩史だが、魔物が異常に強いこの世界ではなかなか経験値が溜まらない。
そこで浩史が選んだのは弱体魔法特化の錬金術師で、“死んでも蘇る”を繰り返すスタイルだった……。



ゲーム的な異世界に召喚された主人公が、死んでも蘇ることを頼りに超高レベルダンジョンに挑む!
トライアルアンドエラーで経験値をガバガバ稼ぎガリガリ成長していくスピーディーな展開が爽快でした。
2人きりでダンジョン暮らしをすることになる世間知らずなエルフのヒロインも魅力的。


異世界フルシエラに召喚された者は、魔物を倒して経験値を得、レベルを上げることでスキルを増やし、さらに強くなることができる。そして何より大切なのが、死んでもセーブポイント的なところから生き返ることができる、ということ。
まさにゲームのようなこの世界で主人公の浩史が選んだのは、剣士でも魔法使いでもなく、弱体魔法に特化した錬金術師!
本当に弱体魔法だけに極振りした結果、高レベルじゃないと倒せない魔物を工夫次第で倒せるようになった代わり、一発でも喰らったら即死という戦い方に。いくら生き返るとはいえ、ゲームとは違って死ぬときはやっぱり痛いのに、この選択はピーキーすぎる……!
しかし大きなリターンを得るためには大きなリスクを負ってこそ。それだけ、彼の目指すレベル100という目標は高く遠いのです。まあ、リスキーな方が見ていて楽しいよね!


超高レベルのダンジョン『贄神の森』にソロで入った浩史は、地球とは別の世界から召喚されたエルフの少女・ハイシェンと出会います。
世間知らずで、子供っぽく、ぽんこつなところもあり、気を許したら一気に距離を近づけてくる子猫みたいな女の子。可愛いじゃないか。無条件で可愛い。可愛いぞー!
搦め手で弱体魔法を叩き込んでいく浩史と、魔物の気を引き時には防御に回るハイシェン。うーむ、なんだかんだでいいコンビネーション。
ふたりは力を合わせてどんどん魔物を倒し、とんでもない勢いでレベルを上げていくのでした。まあ、途中で幾度となく死んでは生き返っているわけですけどね……。それでもやたらテンポがよくて、本当にゲームのレベル上げをしているような感覚でした。小気味いいね。
で、まさかとは思っていましたが、1巻ラストの時点でこんなことに。でもお話はまだ続くよ! ということで、浩史とハイシェンの今後や、今回はほぼ出番のなかった他のキャラクター陣、そして世界の謎などなど、気になるアレコレをどんどん描いていってもらいたいですね。


イラストは早川ハルイさん。シュッとした格好良さと可愛さが両立しているイラストですね。
ハイシェンさんの体つき、これはなかなか……(エロい)。


ネルフィス人ども、いいキャラしとる。