まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダスティー☆ヴァンパイアガール(2)

ストーリー
ある日史郎のもとに、敵であるはずのカミラ8が助けを求めてやってくる。
罠を疑いつつも、幼児体型の彼女を放っておけずに助力するカミラ。
カミラ8は、自分で生み出した人狼から追いかけられていて……。



復活をかけて吸血鬼カミラ同士が戦うバトルロイヤルヴァンパイアアクション第2弾。
今回も新登場のカミラは3人。カミラ8、7、2とのバトルが描かれました。
強敵との戦いの中で史郎がどんどんモンスター化していって、なんか触手とか生えてきちゃってて笑ってしまいました。


自分が生み出した人狼に追い回され、カミラと史郎のところに助けを求めてきたカミラ8。
自由に操れるはずの人狼がコントロールを外れて暴れだした理由というのが、まさかこんなこととは……。人狼だけあって欲望に忠実というかなんというか、逆にこんな理由で操れなくなっちゃうのかよと。呪われた能力の凄さがいまいち分からなくなってきますね……。
敵のはずのカミラ8から助けを請われて、なんだかんだで協力してしまうカミラの純粋さには好感。一方でカミラ10も、素直すぎるカミラに呆れつつも、ちゃんと彼女のことを心配してくれていて、ほんのり生まれつつある友情みたいなものにほっこりします。カミラ10のヒロイン力がどんどん上がっていく……!


後半では、強者との真っ向勝負を望むカミラ7が登場しました。
そんな中カミラは、ちょっとしたことで史郎と仲違い。なんで今さらっていうくらいのことなんですが。
子供っぽい意地を張るふたりに対し、こんなときにも頼りになるのがカミラ10です。こじれた仲を取り持ったり、カミラ7との戦いに協力したりと、まるで本当の仲間のような活躍ぶりでした。一時休戦しているだけのはずなんですけどね。世話になりすぎていることだし、史郎も血のひと口やふた口吸わせてあげていいんじゃないかと思います!
史郎は、戦いの中でどんどん新たな力を手に入れていきますね。さすがに触手を使いはじめるとは思いませんでしたけど……イラストがなくて良かった……。
バトルロイヤルはまだまだ続くことですし、次の戦いで史郎がどんなことになってしまうのか、いっそ楽しみです。


カミラで妥協には笑ってしまった。