「文学の世界 俳句の変革者たち」06  (NHKラジオ第2放送)

  
NHKラジオ第2放送、2017.5.11、20:30-21:00。再放送は5.18、AM10:00-10:30。
NHKカルチャーラジオ「文学の世界」シリーズ、「俳句の変革者たち 正岡子規から俳句甲子園まで」の第六回目放送。昭和戦時下の俳句の諸相として、新興俳句や中村草田男の作品、また京大俳句事件等を取り上げるのが一般的だが、あえて無名の俳人や市井の凡人の何気ないありように注目することで、そのような多くの人々が戦争に巻きこまれていったことを示した。
 具体的には、新興俳句系の俳誌「広場」に掲載された無名俳人の連作俳句と、種田山頭火の自堕落な日々とを並べることで、昭和15年前後の俳句のありようを述べた。
 また、テキスト版と異なり、放送冒頭は現在俳句の例として「原発の煙たなびく五月来る 長谷川櫂」「濃いさくら薄いさくらと呼びわける 小川楓子」を挙げつつ本題に入った。