読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

旧正月は中華を

新宿の辺鄙な寂れ商店街にある宝玉のようなお店で。関帝様の像が神棚チックな位置にあって、蓮の花型の入れ物でお灯明が供えてある。
ここの味は金剛石とはいかないけど、翡翠くらいのレベルはらくらく超してるのに、ほんとなんでこんなとこに? と思いつつも、それゆえ穴場であり続けてるのがうれしい。ほとんどのものが江戸前寿司のように味付けしてあって、出されたそのまま食べておいしい、けど、化学調味料はほとんど使ってないマイルドな滋味にあふれる一皿一皿に親しむ。
ここは一級厨師の腕もさることながら、素材の良さがすごい。じゃがいもの冷菜は素材の味に驚嘆、どうやって作るのかいつも首をひねる一皿。ほかにセロリと湯葉の冷菜、海老の衣揚げ、あひるの唐揚げ、小龍包、焼き餃子、やきそばなど。
さて今回の目玉は予約が要る林檎の飴がけ。あつあつを氷水にくぐらせて飴を固めてかじると、とろりとあったかい林檎に、胡麻入りのしゃりしゃりの飴衣のコントラストに震える。〆はしゃりしゃりした大根の葉の入った野菜のおかゆ。貝柱の出汁が利いて、ただの落ち着く炭水化物に収まらない味。

『カンフーハッスル コレクターズ・エディション [DVD]』

衣装に萌え☆なのです、とにかく! もうねぇ、女子の衣装がすてき過ぎ! オリーブ的にして乙女的。文化大革命前の中国のそこそこ都心部、という設定なので、洋服中国服入り交じっているんだけど、ヒロインの洋服はもちろん、モブの女子の中国服の生地やネグリジェのディティールのかわいいことと言ったら!
古くささ一歩手前の『それいゆ』っぽいカッターシャツに花柄のスカートの組み合わせや、その足元のぺたんこワンストラップシューズなのに、大中で売ってる布製のアレじゃなくて、ベージュの革製っぽいのだとか、サッカー生地っぽい中国服だとか、大家のおばさんのネグリジェのリボン使いまで、「あっ、もっとそこ! そこアップで見た〜いぃ!」という部分が満載。
そんなわけで、目の快楽がアクションやCG、面妖なキャラクター以外にも画面に満載で、うれしい悲鳴の一作でした。その他の感想はまたのちほど。

とりあえず大家のおばちゃんのネグリジェ(胸元レースタイプ)は見られることを確認した公式サイト>
http://www.sonypictures.jp/movies/kungfuhustle/site/index.html