NATROMの日記 RSSフィード Twitter

0000 | 01 | 02 | 03 | 04 |
0010 | 11 |
0011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 11 |
0012 | 04 | 05 | 06 | 07 | 09 | 10 | 11 | 12 |
0013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 11 |
0014 | 01 | 02 | 05 | 06 | 07 | 09 |
0015 | 05 | 06 | 09 |
0016 | 01 | 02 | 09 | 10 |
0017 | 01 | 03 |
2004 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 |
cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2009-06-18 化学物質過敏症の第一人者が効果を立証した電磁波防護製品 テクノAO

[]化学物質過敏症の第一人者が効果を立証した電磁波防護製品 テクノAO 化学物質過敏症の第一人者が効果を立証した電磁波防護製品 テクノAOを含むブックマーク

■株式会社テクノエーオーアジアのサイト*1によると、見えない電磁波から身を守る「テクノAO」は「高周波〜低周波まで対応できる唯一の商品」だそうです。■テクノAOの基本原理*2から引用してみましょう。


テクノAOの製品の内部には硬質プラスティックのカプセルが内蔵され、中にバイオ溶液が封じ込められています。このバイオ溶液は、この最も危険性の高い超低周波に対応するため、太古の深海のミネラルバランスに着目して開発されました。また守られるべき私たちが、水を持った生命体であることから共振性を高めるために液体を使うことで、より繊細で深部まで届く自然波を再生することができたのです。隆起した地層を何箇所もボーリングして、深海のミネラルバランスを特定し、その後、最も私たちの脳波に優しいアルファ波帯で自己発振する周波数まで調整が繰り返されました。絶妙なミネラルの配合値が、限界値まで希釈して作られ、配合から発振される波が長期間安定して発振できるように特殊溶液が作られました。この溶液は液体が安定的に結晶化された、いわば本来の液晶(リクィッドクリスタル)です。このバイオ溶液が細胞内のミトコンドリアに反応し、脳のアルファ波帯を増幅し、身体の自己防衛の能力を最大限に高めます。また有害な電磁波をカットするのではなく補正し、身体に入ってくると同時に最大限に無害化します。また、テクノAO技術の最大の特長は、私たちの身体と同じで、電池も電源も使用せずに、繊細で微弱な自然の波を発振しているのです。


もうこれだけで、どのような製品か、読者のみなさんは理解できたことでしょう。よくあるインチキグッズなどと思っていはいけません。確かに、電磁波防護製品には「臨床データがないなど、科学的に見て疑問のある製品も多い」のですが、テクノAOについては、「臨床データによってその効果が医学的・科学的に実証されている」のです。株式会社テクノエーオーアジアは、臨床データを公開しています。けっして、科学的な素養のない消費者を騙すためのハッタリなどではなく、科学リテラシーのある人がテクノAOに効果があるかどうか判断できるようにです。良心的ですね。臨床データの一つ*3を引用してみましょう。


北里大学病院女性検査技師10人に対して、1日4時間TVゲームをさせ、テクノAOの有・無のテストを1週間以上の間隔を置いて行い、TV画面が目の対してどのような影響を与えるかの実験を行ないました。

その結果、テレビ画面からの電磁波を受けると、目の角膜上皮にびらん(軽いやけど状)が見られ、焦点距離の反応も減少しましたが、テクノAOを装着することで、目のびらん状態が軽減され、また焦点距離の反応も増大し、効果が認められました。

f:id:NATROM:20090618182605j:image


対象はヒトのはずなのに、なぜマウスの角膜の写真が載っているのか意味不明です。あたかもテクノAO有群で焦点距離の反応性が良く、テクノAO無群では反応性が悪いように見える「焦点距離の反応性」のグラフですが、原著*4では、「焦点距離の反応性」ではなく、「調節近点の延長」を示したものです。ディスプレイを長時間見続けると調節近点が延長することから、目の疲労度の指標として使われています。一般的には、調節近点の延長が少ないほうが望ましいとされています*5。普通に解釈すると、テクノAO使用群では目が疲れやすいことを示しているのですが、原著では「当然現れるべき疲労現象が生じている」と考えられてます。「調節近点の延長」を「焦点距離の反応性」に改ざんした株式会社テクノエーオーアジアもすごいですが、無理やり商品を誉める方向へ持っていった原著も更にすごいです。


f:id:NATROM:20090618182606j:image

ちなみに使用したゲーム機はセガサターン

セガサターン、シロ!目がただれるまで!


それはともかく、臨床データが出た以上、効果が医学的・科学的に実証されたといえるのでしょうか。市民のための環境学ガイドの安井至先生は、「全くの詐欺。販売者(テクノAO)はマックスウェルの方程式を勉強せよ」「ここの製品は、すべて詐欺だろう*6と強い批判をしています。


■AERAの電磁波恐怖記事強調は引用者による)

C先生:そのテクノAOジャパンという会社だが、実は、これまで公表していなかったのだが、Aeraの記事のトーンがこの企業の製品が電磁波防止に利くとでも言いたげだから、ひとつばらしてしまおう。

 その企業のさる人は、我々のHPの記事が「けしからん」と、脅迫まがいのメールをよこした。このHPの影響で、大きな取引がキャンセルされたというような内容だった。もしも本当ならば、無駄な投資をするという被害者が出なかったのだから、大変に良いことだ。大体、脅迫めいたメールを出すような企業は、前にも後にもここ一社だけだ。

A君:そういえば、思い出しましたが、かなり前のエコプロダクトを紹介するHPで、B君が×をいっぱい付けたような気がする。

B君:おう、そういえば。それは自分だ。「ECO21の薦めとエコグッズ批判」06.05.99、(表紙へリンクを張ります)で、×を7個も付けて、「全くの詐欺」と切り捨てた。

C先生:そう。その記事に対して、「損害賠償を含めた法的な手段を考えます」といった言い方に近いメールだった。

A君:それで返事も出さすに、黙っていたのですか。

C先生:いや。返事は出した。もちろん、その前にテクノAOの製品について、再度勉強をしてみた。最初は、この製品が電磁波を吸収するという主張をしているのか、と思ったら、実はそうではなかった。1年前には、そんな表現だったのかもしれないが、さすがに、それでは嘘だと見抜かれると思っているのだろう。さらに手口が高級化している。しかも、北里大学、武蔵工業大学、さらには、フランスのモンペリエ大学にいくら研究費を出したのか分からないが、ちゃんとシンパの教授群を作っている。

B君:ほー。吸収ではないとしたら、何ですか、その効果とやらは。

C先生:それがなんと、「周波数変換」だというのだ。人間の体に悪い周波数を体に良い周波数に変えます。これだ。さる料理教室で、「このミネラルウォータの周波数は体によい」という先生がいるらしいが、そのノリ。

A君:どうやって周波数変換をやっているのでしょうか、ものすごい仕掛けですねえ。

B君:何をいっているんだ。単なる音叉みたいな形のものだぜ。中に、塩水かなんかが入ったアルミ製の。単なる共鳴よ。

C先生:その変換後の周波数の磁場出力が100フェムトテスラだという。フェムトなどという単位は、われわれが計算機シミュレーションで行っているときに1ステップが1フェムト秒ぐらいで計算しているが、それ以外に初めて見た。フェムトテスラというと、通常、テレビなどが出しているとされている磁場はナノからマイクロテスラオーダーだから、それから6桁以上も低い強さの磁場がその防止装置からでていて、それが有害周波数の有害性を消すんだそうだ。すごい物理学だろ。1億円のお金が流れているところに、1円玉を1個投げ込むだけで、市場のメカニズムが変わるということとほぼ同じ。

A君:それを支持しているという北里大学の先生は、どんなことをやっているのですか。

B君:興味があれば、これを読んだら。Webに出ていた。どうも、眼科の先生で目に対する影響を調べているようだ。その装置を付けたテレビと付けないテレビを比較している。被験者が身内だし、その装置が見えている状態でテストしているから、まあ、試験法自体がおかしい。盲検法になっていない。武蔵工大のレポートは有料だそうで、ここでも金儲け。

C先生:ということで、テクノAOとは、現在休戦状態。こんな怪しげなビジネスをAeraはなぜ見抜けないのだろう。もっと勉強してよ。それとも、環境分野では、こんなことしか記事になるようなネタが見つけられないのか。


原著にあたってみれば、株式会社テクノエーオーアジアと安井至先生のどちらが科学的に正しいか、容易にわかります。さて、テクノAOの有用性を示した研究を行った北里大学の眼科の先生とは、北里大名誉教授・宮田幹夫先生です。前回の■化学物質過敏症の病名登録についてで紹介した毎日新聞の記事には、「CSに詳しい宮田幹夫・北里大名誉教授」として談話を載せています。化学物質過敏症についての著作も多数あります。日本の化学物質過敏症の第一人者は、テクノAOにお墨付きを与えるような医学者だったんですね。化学物質過敏症について健保の適用が長いこと認められていなかった理由の一端をみなさんにご理解いただければと思って、今回のエントリーを書いてみました。



関連記事

■臨床環境医学と化学物質過敏症

■治療にホメオパシーを用いる化学物質過敏症の権威

*1:URL:http://www.tecnoao-asia.com/product.html

*2:URL:http://www.tecnoao-asia.com/about_basic.html

*3:URL:http://www.tecnoao-asia.com/about_data/rinsyo03.html

*4:■眼科臨床医報 第93巻 第11号 別冊 VDT作業負荷による眼機能とテクノAOの効果(URL:http://www.tecno-ao.co.jp/data/tecno006.html)からダウンロードできる。このエントリーで取り上げきれなかったツッコミどころが満載で面白いよ!

*5:たとえば、■ナナオが「ディスプレイの使い方で疲れ目が軽減される」との調査結果を発表では、「平均調節近点延長率が高いほど、疲労度が高い」として、ディスプレイの適切な輝度やVDT指導で平均近点延長率が低下、すなわち目の疲労度が低下する、としている

*6■ECO21の薦めとエコグッズ批判

H.MH.M 2009/06/18 22:29 笑い死ぬかと思いました(笑)っていうかセガサターン!しかも白かよ!絶対近くの中古屋で1000円未満のゲーム機本体買ってきただけだこれ!
そこはデスクリムゾンをやろうよ。てんかん起こすまであるのに(笑)

しかし、この程度のレベルの御用学者の主張が、まがりなりにも厚労省にまで届くとは…しかも、それを(事実上)認めるとは…私はそっちの方に危機感を覚えます。政治家の科学的知識なんて、ちょっと頭の良い小学生未満だとは知っていましたが…。

mimonmimon 2009/06/18 23:15 出だしの、「中にバイオ溶液が封じ込められています。」で、ナメクジの絞り汁が腐ったヤツみたいなのを想像してしまい、怖くて、その先が読めませんでした。

slpolientslpolient 2009/06/19 01:57 ゲームを4時間もさせるとかって、ゲーム脳とも違いますよね…
ところで、宮田教授が御用学者と断定できる証拠は何かお持ちでしょうか…
というのも、この記事だけでは利用されているだけという可能性を否定しきれないからです。

SarutaniSarutani 2009/06/19 03:06 >H.Nさん
 
>笑い死ぬかと思いました(笑)っていうかセガサターン!しかも白かよ!
>絶対近くの中古屋で1000円未満のゲーム機本体買ってきただけだこれ!

私を含めた全国576万人の土星信者を敵に回すような発言は控えた方がいいかと思われます。
『バツグン』も『銀銃』も満足なカタチで出せねぇクセして偉そうな口をきくな!
と、狂信者からのバッシングは避けられませんよ?
 
…畜生、DECOが『グレイトラグタイムショー』『エドワードランディ』『トリオザパンチ』を
移植するまで延命できていれば、今頃ゲーム業界の勢力地図は一変していただろうに…。
 
こげな妄想を口走ってしまう私は、テクノAOと五十歩百歩ですかそうですか。

ナナシーナナシー 2009/06/19 19:46 サターンのソフトは「スーパーリアル麻雀」しか持っていません。「バーチャ」は貸したっきり戻ってきません。もう十数年になります。

Pz-4Pz-4 2009/06/22 12:23 >DECOが『グレイトラグタイムショー』『エドワードランディ』『トリオザパンチ』を・・・

いやいや、そらないわwww
特にその3タイトルではw

H.MH.M 2009/06/25 03:19 エロゲが自主規制で死にました。その内、他の創作物にもこの流れは及ぶでしょう。
日本からどんどん自由が消え失せていってますね。自身の目で自由主義の終わりを見ることになるとは思いませんでした。愚痴終了。以下レス。
>slpolient
御用学者というのは、その権威を利用して出鱈目な学説を唱える学者の事です。根拠はこの記事そのものでしょう。
>セガ・サターン
地方のオタクはゲーセンより家ゲーが主流です。その中でもセガ・サターンはロードが早く、キラーコンテンツが多く、丈夫で、安いという最強のハードの一つでした。
ティンクル・スターとか移植版ぷよ通とかヴァンパイアセイバーとか、死ぬほどやったなぁw

tektek 2009/08/16 00:07  本項と直接の関係はないのですが、高周波のつながりで言うと、どうして高周波治療器や低周波治療器を「トンデモだ」と非難しないのでしょうか? これらは科学的には未解明ですが、実際には効能がいくらかあります。普通の薬と同じ程度には効能があります。それでも経験的には有効でも、科学的には未解明です。だったら「トンデモだ」と非難して、「これを撲滅しよう」というのがNATROMさんの方針では?

NATROMNATROM 2009/08/16 00:24 >どうして高周波治療器や低周波治療器を「トンデモだ」と非難しないのでしょうか?

してますよ。「代替医療全選手入場」とかで。あとは優先順位問題です。それから、「トンデモを撲滅しようとするのが方針」というのは、tekさんの誤読です。撲滅できるわけないじゃん。

tektek 2009/08/16 07:41 ヘルストロンという詐欺商品じゃなくて、パナソニックやオムロンの商品のことです。薬事法で承認されたやつ。そっちの方をトンデモ扱いしてください。ついでに、漢方薬も。(西洋医学みたいに科学的に解明されたわけじゃないので。)
なお「撲滅しよう」は「撲滅した」とは違います。医者は病気を「撲滅しよう」と願いますが、撲滅できるわけないじゃないですか。それでも理想へ一歩頑張るでしょ?

TAKESANTAKESAN 2009/08/16 10:04 お早うございます。

>tekさん

tekさんが仰る「科学的に解明」の意味を教えて下さい。何をどのように調べ、何が解れば、「科学的に解明された」と言えるのでしょうか。

NATROMNATROM 2009/08/16 10:06 エビデンスは不確かのようですが、トンデモと断定できるだけの根拠は発見できませんでした。癌に効くなどと主張されているのならともかく、肩こりでしょう?癌が治るという主張や、取り上げて面白いと思える主張をしているというのなら教えてください。やはり優先順位として低いと思われます。高周波治療器や低周波治療器に問題があるとお考えなら、tekさんがおやりになればよろしいのではないでしょうか。なぜ人に頼るのですか?

医者は病気を「撲滅しよう」と願うと言いますが、やはり優先順位やコスト問題を考えるに、現実的には「すべての病気を撲滅する」ことはできません。単なる風邪を持ってきて「病気はすべて撲滅しようというのが医者の方針では?風邪を撲滅させるために努力すべきだ」などとtekさんは言っているようなものです。風邪なら暖かくして寝てれば治ります。撲滅を願うなら、ウイルス性肝炎や気管支喘息や麻疹のほうにコストをかけるべきです。優先順位問題です。あと、批判する/しないは専門性の問題もあります。

NATROMNATROM 2009/08/16 10:12 TAKESANさんのコメントで気が付きましたが、「実際には効能がいくらかあります」とtekさんは書いていますね。それが事実だとしたら、トンデモとは異なりますよ。実際に効能があるのなら、別にメカニズムが不明でもいいのではないですか。漢方の一部もそうです。TAKESANさんの質問の答えに、私の興味があります。ぜひ、tekさんはTAKESANさんの質問を優先して答えてください。「メカニズムの解明」と「効果の科学的な証明」との違いをtekさんはご理解されておられますか?

pikapika 2009/09/30 19:10 こんばんは。このエントリーが書かれたとき、「眼科臨床医報 第93巻 第11号 別冊 VDT作業負荷による眼機能とテクノAOの効果」を読んだのですが、以来疑問に思っていることがあるので教えてください。

論文のP34の「考按」の中で、「VTD作業者の角膜上皮症はすでによく知られている。この発症機序として、涙液産生の減少や瞬目回数の減少を指摘する報告もある。しかし、TV画面を凝視するわけでもなく、もともと瞬目運動も示さないマウスのTV曝露実験でも角膜上皮症が認められている事実はCRT画面から放射される電磁波の関与を考慮せざるを得ない。日本製のCRT画面からは1MHz以下の通信障害にならない電磁波が放射されている。」と書かれています。

私はこの箇所を読んだとき、「日本製のCRT画面から1MHz以下の通信障害にならない電磁波が放射されていることを実証するためには、角膜上皮症の発症の有無を調べる必用があるが、対象が例えヒトであったとしても、ヒトだと「角膜上皮症の発症機序として、涙液産生の減少や瞬目回数の減少を指摘する報告もある」ので、マウスだと「TV画面を凝視するわけでもなく涙液産生の減少は起こらない」「もともと瞬目運動も示さない」ことから、余計な角膜上皮症の発症原因を取り除くために、敢てマウスを実験に使用しその写真を掲載した、と理解しました。

>対象はヒトのはずなのに、なぜマウスの角膜の写真が載っているのか意味不明です。

ですからエントリーのこの文章を読んだとき、「どこが意味不明なのだろう?」と疑問が起きました。宮田先生は、CRT画面から放射される電磁波の関与を科学的に実証されるために、余計な角膜上皮症の発症原因を取り除く必用があったからマウスを使用されたのだと思うのですが、そうであってもヒトが対象である以上、マウスを使用するのは不適切なのでしょうか?

NATROMNATROM 2009/10/01 12:00 「余計な角膜上皮症の発症原因を取り除くために、敢てマウスを実験に使用」したのは、宮田らではありません。宮田らは、マウス実験に言及しただけで、マウス角膜の写真を引用すらしていません。でもって、テクノAOのサイトを見るに、あたかも宮田らがマウスの実験をしたかのように、さらに言うならマウスに対してもテクノAOの有無による比較実験をしたと誤解させかねないように書いています。

宮田らがマウス実験に言及するのはpikaさんが提示したような理由でもって意味不明ではありません。しかし、テクノAOが宮田らの実験を紹介するときに、宮田らの論文にもないマウスの角膜の写真を載せるのは意味不明です。だいたい、引用元が不明です(たぶん、宮田らの論文で参考文献に挙げられている樋口の1992年の日眼の論文からでしょうが)。

「意味不明」と書きましたが、実はこれは最大限に好意的に書いたのであって、内心は、「テクノAOは、消費者の多くは引用元をしっかり読まないだろうと高をくくって、不適切かつ引用元不明の引用を行い、あたかも宮田らがマウス実験したかのように誤解させ、角膜の写真を出して恐怖を煽る悪徳業者」だと思っています。

pikapika 2009/10/02 10:20 あはははは・・・ヤダなぁ、もう。
見事に騙されちゃいました。(笑)

>あたかも宮田らがマウスの実験をしたかのように、さらに言うならマウスに対してもテクノAOの有無による比較実験をしたと誤解させかねないように書いています。

私が、その誤解した良い例ですね。(汗) 
あー、ヤダヤダ。

それにしても、「調節近点の延長」を「焦点距離の反応性」に改ざんしたり、意図的とも思える不適切な引用を行う株式会社テクノエーオーアジアは論外ですが、原著である宮田先生らの論文の「結果」「考按」「要約」の「調節近点の延長」に関わる箇所を読んだとき、患者として、私は悲しい気持ちになりました。
原著の論文を読む前は、株式会社テクノエーオーアジアが、宮田先生らの論文を自分等に都合の良いように利用したのでは、と思いましたが・・・非常に残念です。
いつもながら、丁寧に説明してくださってありがとうございました。