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湿地帯中毒

2017-02-23

日記

ここ2年ほどずっと取り組んでいた『日本のドジョウ 生態・形態・文化と図鑑』ついに手元に来ました!書店に並ぶのは3月1日頃になるということです。出版社HP→リンク

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圧倒的な存在感!表紙はアリアケスジシマドジョウです。なかみは3章構成になっておりまして、第1章 ドジョウの魚類学、第2章 ドジョウと文化、第3章 日本のドジョウ図鑑、となっています。加えて日本産ドジョウ類検索、簡易識別法、参考文献などもついています。

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中身ちょこっと紹介。まずは3章の図鑑編から。全種類について横からと上からと胸鰭のプレート写真を出しています。また学術誌としての側面を重視しておりますので、図鑑パートでは英文要旨、参考文献も明記しています。参考文献170報もすべて巻末にまとめて掲載しています。

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写真は内山りゅうさんの美しいものが満載!魚の写真集としても十分に楽しめる内容になっています。ほとんどの写真が今回初出ですので、内山さんファン必携。

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G類検索風全種検索も作成しました。絵は私の描き下ろしです。

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第1章ではドジョウ総説という感じで、進化や形態について詳しく解説しています。ドジョウ属とシマドジョウ属全種類の骨質盤の写真も掲載しています。世界初です。

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第2章ではドジョウに関連する文化や雑学をまとめました。食文化や祭事についても紹介しています。したがいましてこういったあたりに興味がある人にもオススメです。

ということで全体的に狂気を感じる素晴らしく美しい学術的な作品になっております。世の中に二つとない個性的な本ができたと、思っていますので多くの人に手にとってもらいたいです。

2017-02-14

日記

ここ2年ほど没頭して作成しておりました、「日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑」という本がようやく完成しまして、今月末に出ます→ 出版社リンク

狂気を感じる素晴らしい本になったと思いますが、その内容はまた出たら詳しくこちらで紹介します。

それからNHKの「ダーウィンが来た!」で3月19日にドジョウが主役の「田んぼ大好き!里山の珍魚ドジョウ」が放映予定です → リンク

ちょっと作成にはかかわれせていただきました。すごい映像がかなりありそうで、楽しみです。

さらにさらに3月18日〜5月14日に北九州いのちのたび博物館において行われる特別展「ホントはすごい動物展」の一部として、「大ドジョウ展」を開催します。 → リンク

こちらも少し関わらせていただいています。アユモドキの生体展示はじめ、見所がたくさん。ぜひ見に来て下さい。

こうした発信を通して、日本列島のドジョウの多様さや素晴らしさ、そしてその危機的状況を多くの人に知ってもらいたいです。絶滅寸前という種も多い状況で、少しでも保全につながればと思います。

2017-02-08

日記

調査の様子

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シマヨシノボリ

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オオヨシノボリ

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タカハヤ

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ヤマトシマドジョウ。Y82っぽい雰囲気。

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カマツカ。かわいらしく撮れました。

2017-02-07

日記

今日、2月7日はフナの日だそうです。SZ−1さんからNHKのフナ動画を教えていただきました(リンク)。1953年の佐賀平野での鵜飼いによるフナ漁の映像(!)です。こんなものが残っているとは、NHK恐るべしです。採れたフナはすべて在来のフナに見えます。現在、この地域でみられるのは放流されたヘラブナばかりですが、この頃はそういう外来種はほとんどいなかったのではないでしょうか。行ってみたい過去です。

ということでついでにフナの画像です。

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気になっている長崎県某所のフナ。変わっていますね。いわゆるオオキンブナでしょうか。正体ははてさて。

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こちらは幼少期から馴染み深い、東京のキンブナ。これほど美しく魅力的なフナは世界的にも珍しいでしょう。もっと大事にされて欲しいフナです。

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青森県でゲンゴロウを採っている最中に採れたフナ。ナガブナでしょうかキンブナでしょうか。ゲンゴロウ採集に熱中していたので、この写真一枚とってその場に逃がしてしまったことを、後で後悔しました。

フナは各地にまだまだ保全すべき地域固有の集団が残っていることがわかってきています。どこの馬の骨とも知らないフナを放流すると、そのような在来の貴重なフナ集団が消滅することになります。放流は絶対にやめましょう。

フナの分類についてはまだまだ混乱が続いていますが、最新の研究ではだいぶ真実に近づいているようです。夜明けは近いです。3年ほど前にフナの分類について考察した雑文は、こちら。暇つぶしにどうぞ。

2017-02-03

日記

図鑑のほうも最終段階となってまいりました。もうすぐです。しかしミスなく出せるのか・・

昨日は世界湿地の日だったそうで、湿地の写真などこちらに載せておきます。

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石垣島の清流。色々なヒメドロムシがいました。今も清流でしょうか。離島にこういう清流があるのはとても素敵なことです。

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与那国島の湿地帯。これまでで、一番感動した湿地帯です。もちろんこれより良い、というか色々な生き物がいる湿地帯などたくさんありますが、あの時の知識であの時の気持ちで、こういう湿地帯に出会ったというタイミングにより得た感動は、もう一生味わうことはないでしょう。

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有明海の干潟。もう一つ、これまでで大きく感動したのがこの湿地帯です。どこまでも広がる干潟の上に、ごろごろと転がる大きな魚。まさに異世界でした。九州に来てよかったなあと、思ったのを覚えています。こんなイセウキヤガラ群落を背景に、ムツゴロウを見ることができる場所は、実はほとんどないのですが。もう少し、干潟環境が良くなることを、願っています。

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場合によってはこういう湿地帯も、生物にとっては重要な環境です。川とのつながり方、気候など色々条件はありますが、特にコンクリ集水桝でありながら、中に植物がたくさんあるのが良い。

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タナゴモドキがいました。どこでもかしこでも、採集禁止の筆頭になっている魚ですが、個人的には、環境構造をうまく再生することで、個体数を増加させることは、それほど難しくないと考えています。現状で個体数がそう多くない、というのはそうなのかもしれません。しかし、採集禁止を解除するだけの、環境構造の再生と個体数の回復の取り組みを、指定した行政には真剣にやっていって欲しいものです。