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湿地帯中毒

2016-06-28

論文

堺 淳・森口 一・鳥羽通久(2002)フィールドワーカーのための毒蛇咬症ガイド.爬虫両棲類学会報,2002:75-92.(PDF

野外シーズンまっさかり。梅雨があければもう野外で生き物三昧という方も多いかと思いますが、ここで一度基本に立ち返り、毒生物のお勉強などいかがでしょう。湿地帯でしばしば見かける毒生物といえば、マムシとヤマカガシ。ということで毒蛇咬症を解説した論文を紹介します。非常に網羅的かつ根拠もしっかりした内容で、読んだだけで勉強になります。生態や形態を熟知し、まずは咬まれないための努力を惜しまないことが非常に重要です。また、不幸にも咬まれてしまった場合には、何という種に咬まれたのか?という点がその後の迅速かつ効果的な治療に必要不可欠であることがわかります。同じ「ヘビ」であっても毒の種類はヘビの種類によって様々、治療法も様々なわけです。したがって日頃から図鑑などを読んで、その生態を熟知すると同時に、正確な同定ができるよう勉強しておくことは、いざというときに命を救うかもしれません。

この論文の表2に有毒生物の死亡者数がまとめられています。これを見ると意外にもハブよりもマムシのほうが死者数が多いことがわかります。これは分布域の広さからくる人との出会い頻度の多さと関係しているのでしょう。身近なヘビで基本的に大人しく、不必要に恐れる必要はありませんが、十分に注意をすべき野生生物であることを再認識したいものです。

ちなみにこの表をみると、やはり一番恐ろしい毒生物はハチ類であることがわかります。圧倒的な死者数です。都市にも普通にいますし、オオスズメバチなどは十分に注意する必要があるでしょう。自分も野外で一番おびえているのは、オオスズメバチです。

近年ニュースなどになっているクマですが、環境省クマ類出没対応マニュアル(PDF)に1980年〜2006年の死者数のグラフが出ていました(14ページ、図1-12)。これをみると年間死者数は多くて5名程度となっています。ただ負傷者数は年によっては100人をこえているので、これもまた注意すべき野生生物ではあるでしょう(残念ながら九州では絶滅しましたが)。

ということで安全で楽しい野外活動を行うために必要なのは、何はともあれ「知識」です。知識を得る努力は惜しまず、また生物を見分ける能力は常に磨いておくことが、自分や身の回りの人たちを助けることになるでしょう。まずは惜しまず図鑑を買って勉強しましょう。

2016-06-26

日記

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今日は梅雨の晴れ間で予定していた講話&観察会が無事にできました。さすがに川は増水していたのですが、そもそも観察会はちょちょいと採ってお見せするだけという形だったので大丈夫でした。ドジョウとカマツカ。これらが採れてお見せできたので申し分ありません。しかしこの場所、毎年やっていますがドジョウは三年連続で採れているものの、小さい個体が採れない。そろそろ増えてほしい。昨年とは違う個体なので複数いるのは間違いないのですが。あとカマツカはここ数年明らかに増えました。この県では希少種なので、増えているのであれば良いことです。浚渫から時間がたって砂が堆積しつつあるのが理由かと思っています。

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2016-06-19

日記

今日は湿地ビオトープで観察会。天気がギリギリでしたが何とかいけました。良かったです。

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今日の会場はこちら。数年前から維持されている休耕田ビオトープで湿地度が高いです。

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アオダイショウがいたので、さっそく捕まえました。

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ちびっこたちに触ってもらいます。アオダイショウには申し訳ないですが、ヘビへの偏見をなくすために協力してもらいました。ちびっこは大興奮で触ります。ところで子供で触れない人はほとんどいないのですが、親になると触れない人がけっこういます。なんででしょう。おさわり後は元の場所にお帰りになりました。

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コガムシ幼虫がハエ目の幼虫か何かを肉団子にして食べているところ。教科書通り、水面上に持ち上げて、というか体全体が水面上に出ていましたが、食べていました。右下にもう一個体いるのが写っていますが、ものすごい数の幼虫で、他の幼虫に餌を奪われないように、というのはあるのかもしれません。

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コガムシの成虫と幼虫。結構劇的な変化です。

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アカハライモリの幼生と成体。こちらも結構劇的な変化と言えるでしょうか?

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ちびっこAのプラケース。気づいたら大変なことに・・採りすぎ・・。今日は採った生き物はすべて逃がす決まりなので、これらカエルは皆逃がされています。しかしちびっこでも簡単にこれくらいカエルが捕まえられる環境というのは素晴らしいですね。ここに写っている中にトノサマガエルもいますが、この種は現在県内では絶滅危惧種でなかなか見ることができません。近い将来、県内どこでもこのくらいカエルがいるような状況になると良いのですが。

よゐこパンダよゐこパンダ 2016/06/23 13:23 北九州出身の大分済みです。
いきなり自己紹介からはいってわるいですね。
あまりにもタイムリーだったもんで。
最近の趣味は自分は田んぼ探索なんですよ。

そこで、コガタノゲンゴロウとりました。
大分ですね。

あと、北九州の脇田にウナギいますね。

OIKAWAMARUOIKAWAMARU 2016/06/26 21:42 コメントありがとうございます。コガタノゲンゴロウは最近九州では増えつつありますね。ウナギはポツポツ採れますが全体的に多くないという感じでしょうか。

2016-06-17

日記

某離島(県内)調査。久しぶりに離島感あふれる調査でした。しかも川も湿地帯もない島なので、戦闘力が発揮できません。ただ、一般の人が入島することは基本的に難しい島なので、見たものはなるべく標本にしておこうと、網振り回して虫とかクモとか採っていました。以下写真など。

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バッタと青い海と青い空。離島感あふれます。ヤマトフキバッタでしょうか?

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オオミズナギドリの巣だとか。これも離島感あります。

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マメクワガタ。久しぶりに見ました。これも離島ぽい。

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カナヘビ。この島では記録があるようです。

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アオダイショウ。同じくこの島では記録があるようでした。

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トビズムカデ。海岸の木の下にいました。

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これも一枚目と同じ、ヤマトフキバッタでしょうか?

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第二次大戦中の旧日本軍の高射砲後。九州北部日本海側は本土部も離島もこうした遺物がけっこう残っています。ほとんど誰も訪れることはない照葉樹林の中にひっそりと残っていました。

2016-06-15

日記

今日は調査。暑かったです。

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渓流にたたずむツチガエル。ツチガエルは渓流にも水田にもため池にもいますが、こちらの地域ではどこにでもいるわけではなく希少種です。何なんでしょうか。

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今日はドジョウの楽園を発見しました。

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おそらく在来系統です。素晴らしいです。かっこいいです。

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ドンコ2匹。今日もいろんなところで採れました。

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モツゴ。小さい浅い川の上流にいました。おそらく上のため池から流れ出てきたもの。

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ニホンアマガエルのオタマジャクシ。独特の雰囲気をもっています。