石原慎太郎東京都知事が製作総指揮した映画「俺は、君のためにこそ死に
にいく」のPR会見が19日、大阪市内で行われ、W主演の俳優・徳重聡
窪塚洋介と新城卓監督が出席。特攻隊員を描いた作品で、井筒和幸監督が
「戦争の美化」と批判していることに対し、窪塚は「見る前に言うヤツは
アホ」と猛反撃に出た!「戦争の美化はアカン。若者を右へならえさせた
いだけ」などとこき下ろしていた井筒監督の批判に対し、窪塚は黙ってい
られなかったようだ。

 

内容を観た上で批判するのはともかく、観てもいないうちからこき下ろす
のはフェアでは無いだろう。特に映画の公開前にこのような批判をするの
は、同時期に公開される自分の映画のために、注目を集めさせようとの魂
胆と思われかねない。自身の信念に基づいての発言だったとしても、余計
な誤解を招いても仕方あるまい。「俺は〜」が公開されてから、井筒監督
が自腹で映画を観て評論するコーナーで取り上げて、徹底的にこき下ろす、
それで十分ではないか。

 

同じ映画監督として新城監督も「映画を見てからコメントしてほしい。そ
れがお互いの礼儀でありルール。パフォーマンスとしての発言は、やがて
本人に返ってくる」と反論をしているが、正にその通りだ。井筒監督も反
論があることを当然見越して批判をしたのだろうが、それがしょせんパフ
ォーマンスでしか無いと見透かしているのは新城監督だけではなかろう。
公開までの3週間程度黙って待っていれば良いのだ。