【 ブランク2週間 】 人間の限界に迫る装備を担いで東京に行った結果

ROCKtheSniperです皆様こんにちは。


突然ですが、私には、7年来の付き合いになるXBOXフレンドの兄弟がいます。
オフ会をやろうと、お兄さんと東京に集まったり、弟さんはわざわざ関西まで
パソコン組み立てを手伝いに来てくれたりと、今ではすっかり仲の良い友達に
なってしまっている彼らですが、弟さんが最近サバゲーを始め、お兄さんも
装備を買って眠らせているということで、このたび、ゴールデンウイークを
利用して、関東でジョイントオペレーションを敢行してまいりました。


日程は2泊3日。名古屋から東京間は車移動のため、行きと帰りに丸2日を
使うかなりの強行軍です。


夜の肌寒さがまだ残る朝6時。
装備品、ライフルケース、旅行グッズ、ザックという物理的に持てる限界ギリ
ギリの量の装備を担いで、まずは新幹線で名古屋まで向かいます。
そこで愛知県在住の弟さんに車で拾っていただいて、そこから一路東京へ。
普通、5時間も6時間も車に乗っていると、話題も尽きてグダグダになるところ
ですが、そこは流石に同じ趣味。全く会話が尽きることなく、しょうもない会話で
爆笑しながらのドライブとなりました。


数時間の長旅の末、夕方近くに首都入りし、まず秋葉のエチゴヤさんで装備品を調達。
ゴリラ印のゴーゴーカレーで夕食を済ませ、ROCKtheSniperが宿泊するお宿へ向かいます。


さて、サバゲーの話題の前に、今回泊まった宿のお話をさせてください。


今回お世話になったのは、東京は杉並区にある、旅館「西郊」様。
モダンで閑静な住宅街の中にひっそりとたたずむ老舗旅館で、なんと創業は99年前!
奇跡的に前大戦の戦災を潜り抜けた、当時の佇まいが今なお残る、レトロなお宿です。
本館は旅館・宴会場で、新館(といっても竣工は戦前)は、リフォームの上、デザイ
ナーズアパートとして利用されています。
予約を入れてから知りましたが、アイマスのアニメの背景にも(名称は変わってまし
たが)出てたんですね。見たことないですけど。



旦那さんの許可をいただいて撮影。本館の玄関です。
ROCKtheSniperとしては、昔祖父母が住んでいた、「昭和の家」を感じます。
遅い到着にも関わらず、旦那さん、女将さん共々、とても暖かく出迎えてくださり、
丁寧にお部屋の使い方や設備の説明をしていただきました。


建物、旅館業についてたずねると、旦那さんが、戦前・戦後の旅館の歴史を詳しく
説明してくださいましたが、戦後の改装時のエピソードなど、詳細は深すぎるので
割愛します。ぜひ、実際に宿泊して直接聞いてみてください。


非常に歴史ある古い建築ですが、なるほど納得。
日本国の「登録有形文化財」です。つまり、「文化財に泊まる」ということ。
なんという貴重な体験でしょうか。ちなみに、新館と道路の間にある松の木も
「杉並区保護樹木」です。


トイレ、浴室は共用です。洗面台に置かれているカンカンの洗面器や、昔学校に
あった男性用便器(コックで水を出します。ボタンじゃないよ!)など、思わず
「うわあ〜!」と声が出る設備が目白押し。大きい方の浴室にはケロリン
風呂桶もあります。


建物全体とても古いのですが、清掃や保全は十分過ぎるほど行き届いており、
清潔で快適。宿泊する身としても、丁寧に扱おうという気になります。
何より、旦那さんと女将さんの暖かいもてなしが心を打ちます。
「宿に泊まっている」というより、「誰かの家に泊まっている」という感覚が
強いです。


話題を出すとキリがないので、ここでやめますが、何しか、是非是非泊まって
みてほしいお宿です。Wifiも使えます(笑)


そして翌日。実に6年ぶりにフレンド兄弟のお兄さんと再会し、本題のサバゲー
に向かったのですが・・・。それはそれは、色々な意味で凄まじい環境でした・・・。


今回お邪魔したのは、埼玉県にある「デザートストーム川越」さんです。
河川敷に程近い広大なフィールドで、土の山が点在する野戦エリアと、合板で建物が
作られたCQBエリアが繋がっており、前進するには適切なカバーと、結構なダッシュ
必要です。


当日の参加人数は実に300人を超え、今まで体験したことの無いレベルの大規模戦。
ゲーム中、大人数が塹壕に並ぶ様相はまさに戦場でした。



また、その広大さゆえ、交戦距離が40mを超える状況もしばしば発生するため、銃の
ホップ調整は必須。50mレベルのシューティングレンジがあるので、キッチリ調整を
しておかなければ、敵が有効射程に納まらない・・・なんてことも。


これだけ人が集まると、流石に装備も多種多様で、短パンTシャツで挑むアグレッサーから、
M60で武装したきゅうべえ、ベトナムに展開する米兵、旧陸軍の航空兵、SSの将校、ジャガー
ノート、いかついM4を担いで、ブラックライトタンゴダウンよろしく雷ちゃん人形を吊り
下げた方まで、ミリタリーごった煮状態。混沌の極みでした。


今回、特段凄かったのがこちらの方。実戦でミニガンを使う方は初めて見ました。
「死にたい奴そこへ並べ」感がハンパないです。
味方から「前進します!!援護お願いします!!」の声が掛かるや、丘の影から現れ、
菜園の水撒きが如く弾がバラ撒かれます。発射音はもちろん「ブゥゥゥゥゥゥゥゥ!」です。
こうなると、もう敵も味方も笑うしかないという状況でした。


あと、スーパーマリオウォーフェアや、Hey Wolf! come with me!などの変わり種の皆様も
元気いっぱいでした。


当日は天候も良く、実に楽しいゲームでしたが、5月にあるまじき強烈な直射日光と、
このフィールド特有の粒子の細かい黄土で、装備品が自動的にタンカラーに染まっていく
環境は苛酷で、体力の消耗も激しかったため、午後3時には撤退。


その後、お兄さんの自宅で奥様(こちらも6年ぶりの再会)の手料理をご馳走になったり、
息子さんに懐かれたり、マリオカートでロイにライバル心を燃やしたりしながら一日は終了。
翌日帰路につき、夜になって無事和歌山に帰還いたしました。


強行軍ではあったものの、超絶に中身の濃い3日間となりました。


最後になりましたが、デザートストーム川越5月3日の定例会に参加された皆様、お疲れ様でした。
そして、今回の旅で並々ならぬお世話をいただきましたIppanzinX様、Shino3418様、奥様、ユーキくん、
旅館西郊の旦那様、女将様に、厚く御礼申し上げます。