明日から夏休み

 行く先はお決まりの札幌。昨日の愚痴の原因もすっかり解消されたので心おきなく休めます。
 車を買ったばっかりのころは色々行くところもあったんだけど、最近じゃ直行直帰ばかりです。いかんせん函館→札幌だとルートが限られるので飽きてしまう。本も読めるしいっそ電車で行こうかと思うことも多くなりました。これも年なのかな・・・。
 
 せめて晴れてくれればいいんだけど、台風も近いというし難しいか。今年は全然オープンにしてないし、ユーノスの立場がないですよ、本当に。
 
 とりあえず今日は酒抜きで早寝だ。妻の実家へのおみやげには栃木の銘酒『鳳凰美田』を持っていくので1日くらいなんのその、なのである。値段の割りに猛烈にうまいという評判を聞いているのですげー楽しみ。札幌行くことより楽しみかもしれないです(笑)
 

恩田陸ワールドの原点

 伊坂幸太郎とともにマイブームが来ている作家さんです。ただ恩田さんはキャリアも長いので、完読するまでには相当かかりそうです。なのでまずは最初から読んでみました。

六番目の小夜子

六番目の小夜子

 デビュー作だけあって多少荒削りなところはあるけれど、美しくはかない青春時代をかすかにホラー風味で味付けたスタイルは、その後の活躍を彷彿とさせるものでした。特に学園祭での「サヨコ」の描写は逸品です。
 釈然としない部分は確かにありました。犬とか、沙世子の能力(?)とか。もう少し超自然的要素を削った方がしっくり来るかもしれません。そういう意味では話の要素を詰め込みすぎなのかも。
 ただしこの作品の楽しみどころはホラーやサスペンスの謎解きではなくて、不思議な現象をスパイスにした青春物語にあると思うのですよ。沙世子と雅子、雅子と由紀夫、由紀夫と秋、秋と沙世子、この4人の間に展開する静かに流れる友情の物語こそがキモだと感じました。読者も彼らと同じように疑問を抱えながら、解消されないままに物語から退場していく、そんなことも作者は描写したかったのではないでしょうか。物語の最初と最後に流れ行く川に例えた一節があるのですが、それはやはりこの物語が青春を追体験させることを主として書かれたという証拠なのでしょう。
 
 ところで、関根秋って「ふたつのスピカ」の鈴木秋のモデルだったりして・・・と思ったけど微妙かな。父親のキャラが全然違うし。だけど二人のミステリアス&天才なところを見ていると似ているようなきがするんだよね。
 鈴木杏×栗山千明でドラマ化もされているらしい。久々にドラマ見てみようかな〜。
 
28/100