将棋クイズ(問題と回答)

将棋とは相手の王様を取れば勝ちで、取られれば負けというルールに従ったゲームである。しかし実際には「詰み」という状態で終わる。そこで以下のような問題を思いついた。

  • 問題1:(自分の)王様で(相手の)王様を取ることができるか?
  • 問題2:王手をかけずに(相手に)勝つことができるか?
  • 問題3:相手に勝つために必要な自分の駒は王様および持ち駒を含め最低何枚か?

ただし前提として、ルールは通常の将棋のルールに準ずるものとする。王様を取られれば負けだが、「王手による詰み」をもってゲームセットとする。(王手による詰みの次の手はない。)相手は、何か差す手があれば必ず何か差さなければならないものとする。相手は投了しないものとする。相手は、少なくとも最後に1手について最善手を指すものとする。また持将棋千日手入玉は考えないものとする。
回答:問題2の回答は以前示したように可能である。相手は王様以外に動く駒がなく、かつ王様が動けば自分の駒に取られてしまう、という状態が作れる。
問題1の回答は賛否あると思うが、上記の条件(王手による詰みのみでゲームセット)の下では可能である。問題2の回答が正にそれに相当する。相手の王様がどこに動いても自分の王様に取られてしまう、という状況が作れる。
以上は以前に回答・解説を示していたが、問題3のみ答え(王様のみでよい)しか示していなかった。
問題3の回答は、詰め将棋風の局面(王手をかけずに勝つ、詰めない詰め将棋)を作ってみた。それがこちら:

すべての駒は相手が持っているが、グローバルデッドロック状態になっていてどれも動かせないところがミソ。自分の駒は王様だけ。手順は非常に簡単なので示すまでもないが、6二王、9二玉、7一王、9三玉、8一王、9四玉、9二王、9五玉、9三王、9六玉、9四王、8七玉、9五王、7七玉、9六王、6七玉、8七王、7七玉、同王。まで19手で相手の王様が取れて勝ちとなる。つまりこの局面は問題1〜3全てに対する回答例にもなっている。
2ヶ月ほど前にネタにして、コメントを頂いたり、自分の回答を自分で訂正したり、そこから改良したり、更に別の問題が出来ちゃったりと、当初の想定を遙かに超えるクイズだったなぁ…。
かなりその後:これ(問題3)、藤井くん(6段昇段おめでとうございます)出来ないんじゃないかな??