ジョグジャカルタ原則・原則26


性的指向と性自認の問題に対する国際人権法の適用に関するジョグジャカルタ原則


詳しい説明および目次はこちら→ジョグジャカルタ原則・序文


以下、ジョグジャカルタ原則・原則26・日本語訳


原則26:文化的生活に参加する権利
PRINCIPLE 26. The Right to Participate in Cultural Life


すべての人間は,その性的指向または性自認を問わず、自由に文化的生活に参加する権利を持つ。そして文化的生活への参加を通し、性的指向性自認の多様性を表現する権利を持つ。
Everyone has the right to participate freely in cultural life, regardless of sexual orientation or gender identity, and to express, through cultural participation, the diversity of sexual orientation and gender identity.


国家がなすべきことは:
States shall:


a)すべての個人に、その性的指向性自認を問わず、またその性的指向性自認を十分に尊重しつつ、文化的生活に参加する機会を保証するために必要な、あらゆる司法上、行政上その他の対策を行う。
a) Take all necessary legislative, administrative and other measures to ensure opportunities for the participation in cultural life of all persons, regardless of, and with full respect for, their sexual orientations and gender identities;


b)国家の中に存在する、性的指向性自認に関する問題に異なる見解を持つ集団を含む、さまざまな文化的集団を提案する者たちの間に、この原則に言及されている人権を常に尊重しつつ、対話と相互の尊重を育む。 
b) Foster dialogue between, and mutual respect among, proponents of the various cultural groups present within the State, including among groups that hold different views on matters of sexual orientation and gender identity, consistently with respect for the human rights referred to in these Principles.

ジョグジャカルタ原則・原則25


性的指向と性自認の問題に対する国際人権法の適用に関するジョグジャカルタ原則


詳しい説明および目次はこちら→ジョグジャカルタ原則・序文


以下、ジョグジャカルタ原則・原則25・日本語訳


原則25:公的生活に参加する権利
PRINCIPLE 25. The Right to participate in public life


すべての市民は、公的な職務の運営に参加する権利を持つ。これには、性的指向または性自認による差別を受けることなく、選挙に立候補する(?)権利、彼ら彼女らの福利となる政策を立案する権利、公共サービスのすべての地位と警察・軍を含む公職への雇用に平等に近づきうる権利が含まれる。
Every citizen has the right to take part in the conduct of public affairs, including the right to stand for elected office, to participate in the formulation of policies affecting their welfare, and to have equal access to all levels of public service and employment in public functions, including serving in the police and military, without discrimination on the basis of sexual orientation or gender identity.


国家がなすべきことは:
States should:


a)それぞれの個人がその性的指向性自認を理由とした差別を受けることなく、またその性的指向性自認を十分に尊重されつつ、政府職務のあらゆる地位と、警察・軍を含む公職への雇用を包含した、公的・政治的生活と事業に参加する権利を完全に享受しうることを保証する法律を、再検討し、改正し、制定する。
a) Review, amend and enact legislation to ensure the full enjoyment of the right to participate in public and political life and affairs, embracing all levels of government service and employment in public functions, including serving in the police and military, without discrimination on the basis of, and with full respect for, each person’s sexual orientation and gender identity;


b)公的生活への参加を妨げ制限する、性的指向性自認に関する固定観念や偏見を取り除く適切な対策を行う。
b) Take all appropriate measures to eliminate stereotypes and prejudices regarding sexual orientation and gender identity that prevent or restrict participation in public life;


c)それぞれの個人が、性的指向性自認を理由とした差別を受けることなく、またその性的指向性自認を十分に尊重されつつ、彼ら彼女らの福利となる政策の立案に参加する権利を保証する。
c) Ensure the right of each person to participate in the formulation of policies affecting their welfare, without discrimination on the basis of, and with full respect for, their sexual orientation and gender identity.

リンクは続くよどこまでも


僕んとこのような寒村ブログでも、ありがたいことに、いろんなリンクを辿って人が来て下さる。
昨日、「クローヴィス・サングレール」の検索語で来たリンクを見て、ちょっと嬉しくなってしまった。サキの作品に登場するこの色男については、半年前このブログを始めた直後にエントリを書いた。たいしたことは書いてないのだが、僕と同じように彼のファンがいるのかなあと思った。


リンクの検索語というのは、「世の中でどんなことが検索されてるのか」というのをうかがわせて、面白い。
キングギドラ 公開処刑」「NTTドコモ キッズ」「エミネム 同性愛嫌悪」「倖田來未 BUT」などの検索リンクがコンスタントにあるのを見ると、これらの問題に関心を持つ人がいるんだな、と心強くなる。


しかし、リンクの検索語は、「なぜこれを検索したのか」分からない状態でいきなりポンと僕の目の前に来るから、ときどき意表を突かれることがある。言葉の組み合わせがシュールな世界をかもし出したりする。


そこで今日は、「印象に残ったリンクの検索語」を取り上げてみたい。
以下に言う「この検索語が面白い」とは、これは「なぜこの検索語なのか僕に分からない」ところから来る面白さなので、これらの検索語でこのブログを訪問して下さった人を笑う意図は、もちろん微塵もない。
どうかその点を寛恕いただいたうえ、一緒に楽しんでいただければ幸いである。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


僕のブログに多いリンクは、まずゲイ・同性愛関連である。
それからまあ、有名人の名前。ルーファス・ウェインライトペット・ショップ・ボーイズアンジェリーナ・ジョリーなどなど。
レスリー・チャン」「フレディ・マーキュリーを取り上げたとき、2人の名前のリンクがいきなり増えたのは嬉しかった。さすが、いつまでも忘れられない大スターである。
そういうスターの何に興味があるのか。たとえば、ジョディ・フォスター レズビアンというリンクは常に来る。ナタリー・ポートマンバイセクシュアル宣言で取り上げたのだが、リンクが来るのはそちらじゃなく、「舌禍事件」「黒人問題」との組み合わせのほうだ。この問題について詳しく書いたわけじゃないので、なんだか申し訳ない。

舌禍事件で女を上げたナタリー・ポートマン


そう、つい気になってしまうのは、この手の「希望に添えなくて申し訳ない」検索語である。
僕のところに来る有名人関連のリンクの中で、なぜか多いのが、エミネム アギレラの検索語である。
確かに1度だけエミネムクリスティーナ・アギレラを並べて取り上げたことはある。が、僕自身はこの2人のこと、特にアギレラのことを、ほとんど知らないのである。この2人のなにが問題なのか分からなくて、このリンクがあるたびに動揺してしまう。1度アギレラ エミネム気にしない」というのがあり、そうか、気にしないのか、よかったなと思ったが、何を気にしないのか、僕にはさっぱり分からない。


また、僕のところには、ジェンセン・アクレスの画像を探して来られる方がコンスタントに、かなりいる。彼のことはコメント欄で1度話題に上っただけなのだが、同じコメント欄に「画像」という言葉があったせいだろうか。しかしエントリはもちろん画像なんてないのである。コメント欄のわずかな言及のせいで、「ジェンセン・アクレス 超超超超イケメン画像」「ジェンセン・アクレス 画像 いっぱい」「ジェンセン・アクレス 裸」などの検索語で足労された方には、気持ちが分かるだけに申し訳なくなる。

せっかくなので、ハダカ画像を1枚上げておく。


この画像なら、「イケメン 腰パン 上半身裸 画像」というやたら注文の細かいリンクの要望にもこたえるにちがいない。


そうなのである。
ゲイブログで、なおかつヌードや裸を取り上げすぎたせいか、このブログには男の裸を求めてやってくる人がやたらに多い
ガエル・ガルシア・ベルナル 裸」という、「そんなものあったら俺にも寄こせ」と言いたくなるリンクもあった。
あと、普段あれこれとエラそうなことを書いている手前、ゲイについて恥ずかしいことを書きたくはないのだが、下ネタを匂わせる言葉にはやたら食いつきがいい、よすぎる
エミネム問題でうっかり「ちんぽ」と書いてしまったら、「ちんぽ」のリンク続出である
情けないぞ、おまえら、と、言いたい。
ネットに国境は無いので、イメージGoogleなんかではときどき海外からのリンクもあるが、Google Cnで、「同性愛口愛写真」を探索してこられた方もいる。僕は中国語は知らないが、ホラ、あれだろう。これも提供できなかった。残念である。できれば僕も欲しい。ブルース・ウェーバーばりにセクシーでスタイリッシュな「口愛写真」は、なかなか見つからないのだ。
世界中どこに行っても、男(ゲイ)の考えることは同じである。


最後に、目的が分からないので、シュールに見える検索語の組み合わせで、最近印象に残ったものを、3つほど上げてみる。


セミヌード 奥さん サッカー選手」


大したことないかもしれないが、なんだか不思議である。
サンパウロFCのリシャリソン事件を取り上げたあと、サッカー選手関連のリンクが増えたのだが、サッカー選手がセミヌードなのか、奥さんがセミヌードなのか、どちらなのか分からない。僕はサッカー選手のほうがいいが、検索した人がノンケなら奥さんのほうが良かったのだろう。


次。


「ヴィナス マンコ」


ちょっと衝撃を受けた。「なぜ僕のところに」というのが正直な気持ちである。「女性が好きな男性下着」以来の衝撃かもしれない。


どうして僕んとこが引っかかって、僕んとこに飛ぶつもりになったのかと、 Google検索結果を見るとこうであった。

ヴィナスよ、あなたが渚辺に. 口開かせる生きた貝. あれをあんまり好きなのが. 彼女の小さな咎でした。 ... あれを、「世のヘテロ女どもは俺のちんこを狙ってるかも?」「世の男どもはあたしのマンコを狙ってるかも?」と思いながら読むんだろうか? ...


このエントリこのエントリがつながってるのだが、見ようによっては意味が通っているように見えるのがすごい。コクトーの詩が、すごい読まれ方をしているみたいである。


そして、最近の僕の私的検索語ナンバーワンである。


「老人とゲイ」


検索した人は、ゲイのエイジングという真面目なテーマを考えていたのかもしれないし、フケ専のことでも調べようと思ったのかもしれない。
しかし、このリンクを見た瞬間、僕の脳裏に広がったのはヘミングウェイの世界である。壮大な海である、砂浜である、焼け付く太陽の下で、カジキマグロならぬ男を一本釣りする老人の勇姿である。
あまりにインパクトがあったので、最近、「老人とゲイ」という言葉が頭を離れなくて困っている僕なのである。


だから、なんだ、意味ねえ、ということだが。
ネットで出会うささやかに面白い出会いの一つが、検索語であることは間違いない。