「原発建設」実は株投資

【北京18日時事】中国銀行業監督管理委員会は18日までに、貸出先の企業が契約とは別の用途に投資するのを見抜けなかった大手商業銀行の本・支店計8カ所を処分した。原子力発電所建設」資金が株式に投資された例もあり、処分は最近の株ブームの熱を冷ます意図もあるとみられる。同委員会によると、中国核工業建設集団は、原発建設費として借りた資金23億6600万元(約380億円)のうち、1億3200万元を株式、6億1200万元は不動産に投資。全体の87%は本来の用途以外に使っていた。また、運輸大手の中国海運は運転資金として借り入れた27億元のうち少なくとも24億元を新株の購入に充当した。同委員会は、中国海運に融資した招商銀行上海支店の融資業務の半年間停止、関係した責任者の資格停止などの処分を下した。核工業建設集団と中国海運についても、国有企業の監督当局が処分する見込み。

運転資金を株式・不動産に運用って、つまりは自分たち共産党幹部の儲けうわなにをするやめろ亜qwせdrfgyふじこlp;@

「賃金」守秘義務に当たらず

18日付の中国上海紙・東方早報(A6面)によると、上海市労働社会保障局はこのほど、企業が従業員に対し、内部機密として賃金を、職場の同僚を含め、他人に漏らさないように求めることは「行きすぎた行為」だとの見解を示した。同局のホームページで、市民の質問に答える形で改めて強調した。同局はその中で、企業は、同局が公布した「企業内部工資分配工作を強めるための指導意見」に基づき、健全で民主的な賃金分配制度を設ける必要があると強調。ポストごとに工資(賃金本給)や奨励金、特別手当、補助金などを見直す際にはもちろん、労働単価などについても従業員の意見を広く聞き、従業員の" 監督" を受けなければならないとしている。(6/19時事)

少々説明が必要になる。
中国人というのは、接したことのある人間はわかると思うが、とにかく他人の財布というものを覗きたがる人種である。大阪人が「儲かりまっか」というのよりも性質が悪い。「ぼちぼちでんな」と答えたら「じゃあ、いくらだ」としつこく聞いてくるので、かなり閉口した。
そういうわけで、従業員同士で、いくら貰っているかを教え合うので、自分の給与が低いと思ったら(自分の働きはさておき)すぐ他社に転職する。そういう土壌もあって、中国人の定着率が悪いのだが、それを防ぐために、賃金を同僚に漏らすなというように要求する企業が多い。でないと、収拾がつかなくなるからだ。
それに対して「行きすぎた行為」というのは、どういうことか。まあ、社会主義国家」=「価値創造よりも分配」優先という原則からすれば、当然の帰結なのだが、それを盾に従業員が騒ぎ出す企業があるやなしや、本件の成り行きを注視したい。*1

*1:自分はこのニュースにかなりの危機感を持っているのだが、マイナーなニュースだから気付かれんだろうな。