もうもどれないとおもったよ

Shipbuilding2004-07-20


ここ何年も昼休みに有明方面を走っている。いやあ、夏は歩くよりもいっそ走った方が気持ちいいですよ。ハハ。と笑っていたがすいません。今日のところは、そんな言いわけありえない。熱さが上と下から熱気囲まれ状態。もう永遠に戻れないと思った。でもいったいどこに?

家出

わたしは、今まで3回家出をしたことがある。人生の一番目の家出は4歳の時。どうしてぼくの布団は親の布団と比べて薄いのだ。という深刻な親子の制度的家族関係に怒りを覚えて家出をし、夜の江戸川区を放浪した。江戸川の堤防を歩いたこともないところまで歩いた。とにかく歩き疲れて、後ろを振り向いたときも、ああ、もう戻れないや。と思った。たぶん、あのときの「もどれない」感。というのは、ただ距離とか方向のことではなかったと思う。
まあしかし、結局のところパジャマ姿で一人夜の堤防を歩いていた幼稚園生は、自転車で通った女性に後ろに乗せてもらい、難なく家に帰ったらしいのだが、ここらへんのことは全く覚えていない。いつもいいところは覚えていない。そして、ここでおよそ我が人生の女性運を使い果たしてしまったような気がする。

Michelle Shocked ミシェル・ショクト@京都「拾得」

http://www2.odn.ne.jp/jittoku/index.htm
パンクフォークロックの放蕩娘、ミシェル・ショクト来日。京都のライブハウス「拾得」で。実際はいろいろ事情があっての一日だけのライブ。しかも、セットリスト http://www.michelleshocked.com/setlists.htm があって、当日はミシェルといっしょにジャムりませんか。って。。

小中千昭 「深淵を歩くもの」

小中千昭という作家の名前を意識したのは、まったく偶然テレビでみた「serial experiments lain」のとある一回だった。そこから、しばらく serial experiments lain ブームがわたしを襲った。そして、決して熱心ではないのだけど、小中千昭 という人の恐がらせ方がとても好きになった。
 この短編小説集も、すてきに恐い。わたしが、鈴木光司をはじめ角川のホラー作家達にあまり恐さを感じられないのは、貞子だったりバイオであるような、どれも現実とは別の世界であるくせに、きちんとした理由をつけようとしているところ。わたしが本当に恐いのは、D・リンチのような。あるいは村上春樹のような、現実と奇妙にねじれて繋がった世界の理由がわからない恐さなのかもしれない。と、作者があとがきに書いた内田百けん岡本綺堂の名前を見て、そうだ日本にも、ここがどこだかわからなくなるような恐い小説があったのだと思い出す。

Little Tempo 「MUSICAL BRAIN FOOD 」

リトル・テンポは、その名前の通り、緩やかなリズムのイメージだったのだけど。またこのアルバムもさらに陽気さ200%増しとなっていた。この音楽を聴くと、たしかに感情をもらえる。ああ、どんな夏のカンカン照りでも、この音が流れていれば、何もかも許せるよ。
フジロックの初日は、まず赤犬のオレンジにと決めていたけど、リトル・テンポ次第では、最後まで離れられなくなるかもしれない。赤犬は暑苦しいしっ。