アイリス・チャン 資料までに

Timesのonlineでのアイリス・チャンの記事。Searchで、Iris Changと入れたら、11/15日付けででてきます。
http://www.timesonline.co.uk/


本文冒頭はこれ。
THE forgotten war crimes of the 20th century are legion, but few matched in scale and brutality the atrocities committed by the Japanese Army in 1937 in the Chinese city of Nanking (now Nanjing). Perhaps as many as 300,000 civilians were slaughtered during six weeks of massacres, and up to 80,000 women raped. Yet after Hiroshima and Nagasaki, as Japan was slowly rehabilitated by the West as a bastion against Communist China, the victims of Nanking were largely ignored by history until their suffering was brought to light in the late 1990s by a young Chinese American scholar, Iris Chang.


全体を読んで2回考えよう、みたいな文か。


いささか古くなったが、Nicholas D. Kristofの今年初めの文章も興味深く参考になるかも。
この人は、日本にいた時には、日本に対してのシビアな見方で有名だったそうだが、その後はそうは見えないというか、冷静な東アジア地区のエキスパートとして考えられているといった人だろうか。NYTimesの外交専門の記者。

The China Threat?

By NICHOLAS D. KRISTOF (NYT) Op-Ed 738 words
Late Edition - Final , Section A , Page 19 , Column 1

http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F20D16F63E5B0C738EDDAB0994DB404482&incamp=archive:search


全文が読めないので検索したところ、ほぼ邦訳してらっしゃる方があったのでお借りします。しかし世の中熱心な方がいらっしゃって嬉しい。上に英文も付けて、英語の練習に使ったそうです。

http://www.melma.com/mag/99/m00054399/a00000078.html



ま、いろいろ読んで自分で判断するための材料ですので、コメントなし。

 テクニカルな話


もっとテクニカルに考えてみると
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20041017

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歪曲とか捏造とかいうなんだかこう大仰で意味の特定できない、それ自体好悪をはっきりされている言葉を使わずに考えるなら、出版社として事実関係について誤りがあることを承知で、もしくは意図はなくとも調査を行なわずに大量の部数を誇る出版物を出していたとしたらそれ自体、もしその出版社がいわゆる「際もの」とか「トンデモ」を売ることで成っているという認識がないのだとしたら、自社にとって致命傷となるだろう。

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10/17に、「国が燃える」騒動でいささか私も興奮しながら書いたものだが、でも、今になって考えてみると、多分基本線は正しかったのではないかと思う。


で、もう少し言うなら、国内的な常識ではそれでも「いける」と思ったのでしょう。

 トロントスター&メモ

Author Iris Chang found dead
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&call_pageid=971358637177&c=Article&cid=1100171906180


これは私のメモ。11/11付け。一応地場の新聞なので。トーンは淡々。あえていうのなら、本のタイトルを上げる際に、ホロコーストというサブタイトルを使ってないことにちょっと気がいった。


チャイニーズ・コミュニティが大きい街として知られているだけにどんな恐ろしいものが来るのかと、半分期待していたのだが、大筋で期待はずれ(^.^;;


In 1997, Chang published the international bestseller The Rape of Nanking, which described the rape, torture and killing of hundreds of thousands of Chinese civilians by Japanese soldiers in the former Chinese capital during the 1930s.

1997年に、チャンは国際的なベストセラーとなった「レイプ・オブ・ナンキン」を出版し、その中で、1930年代にチャイナのかつての首都で起こった、日本軍兵士による何十万ものChinese civiliansのレイプ、拷問、殺人を描いた。


最初の本「Thread of the Silkworm」については、チャイナ生まれの物理学者で、冷戦時代にアメリカを追放されその後チャイナのミサイル・プログラムのパイオニアとなったTsien Hsue-shenの話、とある。いわゆる「中国ミサイルの父」銭学森のシルクワームのことだ。


上のTimesはこのことをもっと詳しく書いていたが、この本があること自体が、なにかこう、チャンを彩るような時代になってきた、かもよ、という視点の方が今日的にはとても重要ではないのか…。もしかして少なからぬ西洋人にとってはこっちの方がよっぽど目のいく問題だったりするのかと、あらためて考えた。


日本の多くの報道は、南京暴乎罎靴討い襪?蕁陛?海舛稘?海世?法△海旅柔???┐気譴討い襪隼廚Α


別に私が心配する必要はないんだが、アイリスを過剰に英雄視して、過剰にチャイナを正しいものとすることは、チャイニーズ・アメリカンにとって今日困ったことになったりしないのか? 


あと、この際ぶっちゃけでメモだらけにすれば、南京の本も、私はさりげなくアメリカの虎の尾を踏んでいた気もする。それは著者がバーガミニの著作に傾倒しているために、この問題に天皇を関与させてしまっていること。しかも、すべてのことと同じように、あまりにも杜撰に。*1)


ということは、彼女の著作を真っ正直に信じていけば、この惨劇をもたらした究極的な悪は日本の天皇ということになる。では、その天皇はなぜ処刑されることもなく生きていたのだ? この答えは、心情的なものを除けば、日本にも日本人にもない。なぜなら、占領軍の前に条件付き無条件降伏したのだから。彼の運命は大きく連合軍に委ねられていた。ということは、あまりにも極端にこの本を信じた場合、では一体東京裁判とは何かの問題を引き当て、考えようとする人はそこから目を離せない。これは・・・国連に過剰に入れ込んでいる人にとっても、自分で作ったくせにイヤがりはじめたアメリカにも、それほどご機嫌な話ではないだろうと私は思う。

誰もそこ泙撚鮴發靴覆い?蕁△海慮従櫃呂海海濃澆泙辰燭里?發靴譴覆い掘△修海泙嚢佑┐燭?覆た佑?燭?辰燭?呂???辰燭?蕕海Δ覆辰燭里?發靴譴覆ぁ


バターンのケースもそうだ。日本軍の野蛮さはそれでいいとしよう。しかし、ではなぜそこでアメリカ人と戦うのか? これはチャイナという地での戦いを実際にはそこにいたわけでもなんでもないが自分の縁故ある地であるが故に憤激して見せることが可能だったという話より、よほど大きな図を描けなければ、単なるセンセーショナリズムさえ構成できないだろう。


私としては本は現に出版されて、それは読まれていたらしいのだから、ではそれを使って、その事実も含めて、もっと大きなピクチャーで起こったことを考えていくことが、ピンポイントで相手を殴りあうかのように「捏造」なる語を投げ付け合うよりもよほど意味のあることだと思う。多分、誰にも幸福な結論はないということになりそうだが(笑)。


1)例えばこのへんを参考に。
南京虐殺」はホロコーストではない
デビッド・M・ケネディ
スタンフォード大学歴史学部
http://www.history.gr.jp/nanking/books_shokun9808.html

 新しいミサイルがあるんだよ

Russia creating new nuclear missile system: Putin
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1100690145165&call_pageid=968332188492&col=968705899037&DPL=IvsNDS%2f7ChAX&tacodalogin=yes


ロシアは、今までどの国も持ったことのない新しい核ミサイルを開発してるんだよ、とプーチンが今日言ったそうだ。

つまり、今、ミサイル・ディフェンスをアメリカが構築しようとしているわけだが、新しいミサイルが来たらダメじゃん? ってこと。笑ってはいけないのだろうが、いい突っ込みだ。ABMの時もナイスだなぁだったが、やっぱり伊達に冷戦やってたわけじゃないな。あはは。

 やるよ、きっと。


なんか著しくニュアンスが違う。


ロシア、数年以内に新型核戦力を配備 大統領が表明
http://www.asahi.com/international/update/1117/017.html

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そのうえで「(米英など)他の核兵器保有国がただちには追随できない新型核ミサイル」の開発がすでに実験段階に入っており、数年以内に実戦配備できるとの見通しを明らかにした。

新型ミサイルの詳しい説明はなかった。

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まだあるかないかもわからないけど、資金がまわればねかもしれないけど、とりあえず、やるよ、ええ、そういうつもり、って発言するところに今日のプーチンの冴え具合があったと思うんだがなぁ。なんかこう、この真面目具合が、勝手な戦争を作りそうで恐い。


ロシアはもう冷戦こりごりでしょう。どうでもいいからまずは閉じ込められないようにしてジャカスカ商売、国際的地位は適当に幾つかの極かあって、適当に自分も大きいってのが基本方針だと思うんだが、私は。エネルギーありまっせの国だからチャイナみたいに騒ぐ必要もないってのもドデカイ理由だろうが。


ちゃんちゃんとしてるよ。

ロシア、ドル連動制廃止・ユーロ連動高める
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20041118AT2M1100Q17112004.html

 人権と聞くたび思い出す


めぐみさんの写真、合成の疑い プロ写真家「影の方向正反対」
http://www.sankei.co.jp/news/041117/sha095.htm


しかしこう、これが本当なら、一体何をしたいの北朝鮮


しかしここに話の焦点を持っていっては本筋を見誤る。本筋は、誘拐しておいてまだゴタゴタ言うとは何事なのか、だ。よくこれで通るよなとしみじみ思う。そうして、この話に反対していた、ないと言いはっていた人びとの存在を私は非常にとても深刻なものとして受け止めている。もちろん、自分も何もできなかったことを本当にまったく情けないと思う。いやしかし、ここの反省もたいがいにしないと、自分で自分を責めて、これもまた本質からそれる。私は求道者になるつもりはない。


と、それらの人びと、その口でよく人権とか言うよなと見下げはてる。まずここに関する省察がないのだったら私には彼らに語りかける言葉など何もない。


しかもまだいる。何回考えても自分でやってることがおかしいと思わないのだろうかという感想しか出ない。いや、おかしいと思えるのなら取って返す道もある。しかしおかしくとも利益がある限り人は動かない。ではその利益を過小にするために何ができるのかを考えないとならない。北朝鮮単体じゃないですよ、日本のことです。