時々祭りは必要なのだ、たぶん

トリノのオリンピック、日本は不振のようなのでちょっと悲しいけど、カナダは今日は4つのメダルを加え合計18個。現在5位。これってすごいと思う。3200万しかいないことを考えると、なおさら。


しかし、それにもかかわらず、カナダ的には、今日は喜びの日とは呼べない。いや、それじゃ個々の選手にまったく失礼で、うれしいのはうれしいんだろうと確信する。しかし、駄目。どうしても駄目。どうしてかといえば、ホッケーでロシアに負けたから。

What happened to Team Canada?
http://www.cbc.ca/olympics/sports/icehockey/stories/index.shtml?/story/olympics/national/2006/02/22/Sports/teamcanada-torino060222.html


どうしたチームカナダ、というより、チームカナダに何が起こったかと読む。これは深刻なネタなのだ。
もう、ここのホッケー熱というのは、笑ってしまうものがあって、ものすごくシリアスなこととして真剣に討議してしまうネタ。がっかりするでは足らない真剣さで、ほとんどそれは事件と呼ばれるべきものとして扱われる。大の男、真面目なおっさんたちが頭をつきあわせて眉に皺をよせて悔しさをひた隠しに語る、アイスホッケー。なんでやねん、なのだがそうなのだ。とかいっている今も、テレビはソビエト時代からの対戦を歴史的に追って、なぜ負けたのかを語っている。対戦というより、ほとんど「大戦」って感じ。明日は各職場は大変なことと想像。

 ニッポンの冬、ニッポンの祭り


と、それはともかく、昨日の永田メール騒ぎは一体なんだったのだろう? なんでそんな馬鹿なことが真面目に起こるのか、今日になって考えると不思議なぐらいだ。思うに国民的になにかこう、アホなことで騒ぎたかった、そのためのネタが天から降ってきたと考えるのがいいんじゃまいか。あれは、冬の祭りだったのだ。いや、春を告げる祭りだったのよ。


ま、しかし、そもそも、誰かの誰かのなんだかわからない疑惑のために他人の口座をあけようと簡単に言っているおっさま方、おばさま方が議員だという事態が、もはや、補欠以下の選手をリンクに出してしまった失敗といえる。思い起こせば、主権委譲と書いてしまって、いかにこれが個々の本意でもこれをこの立場で人様に向けて広報するのはまずいと思わない人々の集団だとう点で、もはや思想というより、リテラシーにおいて国民の平均を大幅に下回っていたとさえいえる。断固そうだ。そこから考えれば、今般のことなどむしろ軽いエラーといえよう。要するに、信じられない人々を代表にしている。自民党の、殊に地方からのおじさんの頭の中のすごさと言うのも、個人的にいささか心当たりがあるので褒められたものではないのは重々承知だが、なにか蛇の道は蛇じゃないけど、できることとできないこと、だいたい通るところとそうでないものを見分けるへんな能力はある人たちかなど思う。はめたりはめられたりが好きというのも、結局は人を見る目があるかないか繋がるんだから、悪い資質じゃないんだと思う。議員に対してこういう評価はおかしいが、議員さんって、日本に限らず、学者然とした人よりも、ストリートスマートみたいな人(自分で実地で学んだ人、みたいなニュアンスか)が好まれるんだろうと思うし、そういう職種なんだと思う。簡単な常識で考えればこうだ、ああだ、という話を分けられればいいわけだし。その意味ではある程度、なるようになってたんだななど思う。


話はもどって、民主党の処遇だが、ようするにこういう場合は、試合終了までまてないなら、タイムを取って下げるしかあるまい。自爆でもなんでもしてもらったらむしろラッキーと思って、試合終了までペナルティエリアに入れたらもう出さないという処置もありだな。


堀江メール 「永田氏の提訴も検討」 武部幹事長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060223-00000001-maip-pol


昨日書いたように、やっぱり、一杯までひっぱってボロがちゃんと見えるようになったら、こっちは提訴できまっせ、と来ると。で、しないでしょう。が、これで完全にイニシアチブは(もともとそうだが)自民党の側に来る、と。つまりこれはここまでよ、というある種のシグナルなんだろう。なんだかなぁ、だ。

で、うそんこ永田氏のことはどうでもいいのだが、

前原氏は23日昼の党代議士会で、「いろいろ心配をかけているが、政府・与党を徹底追及する気持ちに何の揺るぎもない」と強調した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060223-00000004-yom-pol


前原氏は自分たちが何をしていたのか、まだ理解していないような気がしてしようがない。そういえば、夕べ最後に読んだニュースは、金融機関を特定するとのニュースだったが、それはどうした?


民主党には、正選手はいないのか? 隠し球をずっと隠しちゃって、どうだ俺はえらいだろーというような選手じゃなくて(これはつまり、ルールが読めない、リテラシーがない)、隠し球ってどういう場合に使ったら有効なのかをわかるリテラシーのある選手はいないのか??

 疑問:なぜ民主党の代議士はこうなのか


いきなり問いを書いてしまったが、いやまさに、寝るまえに頭の上にでっかい文字で浮かび上がったこの問い。なぜ?

上で、前原さんが、人々が何に失望しているのか、怒っているのか全然わかってないようだと書いたが、このひとだけではなく、民主党の議員の中にどうやら共通している何かがマジでげろありみたいだ。リテラシーの欠如といってしまえばそれまでで、で、なぜかそういう人が民主党議員の中に多いとしたら、それは民主党議員になるための資質の一つなのか、それともあそこに所属すると後天的に獲得されてしまう特質なのか。これも疑問だ。


finalventさんがクリップされていた長島議員のブログをざっと見たが(とても読めない)、コメントを付けているいわゆる一般人って人々が、まぁほんとにまともってか、普通ってか、とても地に足のついたところから批判しているのが私には強烈に印象的だ。

やっぱりあなたは何も判ってないですね。 「炎上」という表現を用いたことを
責められたと思っているんですか? ここに書き込む人は炎上という言葉が
あったからといって、ことさら(あなた方民主党のように)言葉尻をつかみ
揚げ足を取るようなマネはしません。 それは有意義な議論なり、考え方なりを
交換する場だと認識しているからです。あなたが思っている以上にネットやブログ
という場はマトモな場所です。 マスコミのアホな理論に振り回されている人は少な
いといっても過言ではないでしょう。 それがわかっていてブログを今までの
メディアと同じような感覚で展開されているとしたら、止めた方がいいでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/nagashima21/e/92ef00581485652f4c37d553272e8318


まったく。と、この方に代表されるように、ひと昔前に主流だった、なんかこう学級委員が「そんな言い方はよくない」的な、後に言葉狩りへと繋がるようなコメントとかは主流ではなくて、炎上って言ったかどうかなんてどうでもいいから、実のある話をしろ、証拠っていうならなんなのか言え、それができていないのならそれは証拠とは呼ばないんだ、みたいなのがいっぱい。


それに対して、長島氏はあきらかに一つ世代前の認識でブログをやってると見える。つまり、言葉尻をあわせて、調子よく、景気よく、あるいは大きな仕事をしてることを書けばいいんだな、みたいなノリが見て取れる*)。中身はないが、多分自分が書いてやってるだけで価値があると考える系に住んでいるみたいな感じか(特に悪意はない。著者ってそういう自負も必要だから。ただしそれに対応できるだけの中身があればだが)。それは今でも日本の紙メディアの一部では主流だが、今でも主流ではないところはあり、ブログでは全然主流ではない。これが氏は飲み込めていない模様。そして、民主党全体がそういう感じということか。
 ということは、本日これらの前提からだけ出せるものは、氏もしくは民主党はまったくブログ的でなく、ブログ的であるとは、太鼓たたき風言論ではないということ、とても普通であること、みたいなところか。


1)この批判の最中に、永田メールをすっとばし(自分で昨日まで振っていたにもかかわらず)

じつは、留学時代にご指導いただいたカール・ジャクソン教授がクエール副大統領の安全保障担当補佐官だったこともあり、ワシントン・ゴシップもふくめ、大いに盛り上がった。

という話題を書いている呑気さというのもリテラシーのなさと言えるだろう。そして、2度読んだが、徹底的に中身、具体的なアイデアの開示またはコンテンツはない。自分がこうしたああしたしかない。

その前の時間で正味50分ぐらいだったが、対中戦略からイラン情勢、テロとの戦い、中東における民主主義の在り方など、多岐にわたり興味深い議論ができた。


多岐にわたる、興味深い議論を、be specificと、ペーパーでその教授に指摘されなかったか?など問いたいものがある。