夏目漱石「こころ」

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

前に読んだけど、学校の宿題で論文書かないといけないんで再読。
個人的には「明暗」の方が好きなんだけどなぁ。

いろんな表現媒体における長所・短所を思いつくままにかいておく。

  • 小説

つまりは文字媒体。

・長所

・味覚や触覚、嗅覚の描写はたぶん一番しやすい。
・登場人物の心情や内観を書きやすい。
・読み手の想像に任せる部分が多い。
・あらかじめ言語化してあるから、読み手の意識にダイレクトに働きかけられる。
・本という形式にすれば、いつでもどこでも鑑賞できる。また、読むスピードを読み手がコントロールできる。

・短所

・読み手の想像に任せる部分が多い。
・無意識に働きかけるのが難しい。文章のリズムとか、それくらい。

  • マンガ

・長所

・小説の長所はほとんどそのまま当てはまる。
・小説と違って絵を使っているから、作者の脳内にあるイメージを小説よりはそのまま伝えられる。

・短所

・小説と違って絵を使っているから、読み手の想像に任せる部分が少ない。

  • アニメ

・長所

・マンガと違って絵が動き、音も使えるため作者の脳内にあるイメージをマンガよりはそのまま伝えられる。
・ディティールの量は圧倒的。鑑賞者の無意識に働きかけやすい。
・実写映画にはできないアングルでとれる。
・実写でやったらキモイことも、アニメならあまり違和感がない。例えば、シンジ君の「僕はここにいてもいいの?」という自問自答は、実写でやったら見てられない

・短所

・人物が極度にデフォルメされている。
・小説やマンガと違い、「いつでもどこでも」見れない。
・鑑賞者が自分のペースで見れない。
・鑑賞者の想像に任せる部分が少ない。

  • 実写映画

・長所

・作者の脳内にあるイm(略
・ディティールの量はアニメ以上。
・生身の人間を使うから、リアリティがある。特に表情などは繊細な描写が出来る。
・CGを使えばアニメみたいなアングルでとれる。

・短所

・いつでもどこでも見れない。
・鑑賞者が自分のペースで見れない。
・鑑賞者の想像に任せる部分が少ない。