鮮度を実感してみる

ヤドカリ

 昨日のエントリーでは、補助デンプンが味に与える影響を官能テスト(飲み比べ)で検証(実感)しました。結論としては「……あれ? 意外と違うじゃん」。何というか我ながら空気読めって感じですが。まあでも、補助デンプンの役割がかなりハッキリしたなと私だけは納得しております。皆様も是非ご家庭で追試なさって納得して下さいね。今ならまだ間に合いますよ?
 さて、いい加減ヤキモキされているでしょうから説明しますが、写真はヤドカリです。そんなの見りゃわかる? えーと、隣はナガラミです。シッタカ、の方が通りが良いでしょうか。100円とか言う値段が付いてたんで買い物籠にぶっ込んだんですが、シッタカ的な巻き貝にはたまに入ってるんですよヤドカリ。石ころも入ってやがりましたが二つも。で、昨日の検証時に実験器具として塩ゆでにして美味しく頂いたんですが、酔った弾みでヤドカリも食べちゃいました。その記念フォトです。いやぁ、エビとカニの中間な味でしたね。シャコみたい。
 実験器具は他にもあって、その中に当然って言えば当然ながらアサヒスーパードライも入ってました。ドライビールの擁護に外す訳にはいきませんよね。で、何で昨日はそこに触れなかったかというと。実は補助デンプンの検証の他に昨日はもう一つ、検証していたことがあったんです。

ビールは鮮度が命

 昨日の検証には、不備がありましたって言うかむしろ不備しかありませんでした。対照の取り方がかなり不十分で、特に大きいのが鮮度の問題です。何しろ、入れ替え商品を新商品と比べてしまっています。これじゃ旧一番搾り(及び補助デンプン添加)にかなり不利な条件ですね。一応製造年月日は20日ほどしか離れていませんでしたが。
 そこで。昨日は平行して「ビールの味に鮮度はどれ位影響しているか」も検証してみました。幸い、アサヒにはこんな商品があります。アサヒスーパードライ鮮度実感パック

工場で実感できる、あの「できたてのうまさ」を多くのお客さまにお届けしたい。「アサヒスーパードライ鮮度実感パック」は、原則製造後3日以内で工場を出荷するスーパードライです。

 スーパードライ一番搾りの飲み比べもできて一石二鳥ですね。で、飲み比べて見た所これがまた、結構変わるんですよ味わいが。ただ、何しろいい加減酔っぱらってる状態で、とてもとても冷静に判断できるとは言えません。
 そんな訳なので、今日これから追試を行いたいと思います。いやー、二日酔いで苦しいのに大変な事態になっちゃったなあ。でもこれも皆様にただしいじょうほうをおつたえするためですしょうがないですね。迎え酒。たまりません

レビュー アサヒスーパードライ鮮度実感パック 飲み比べ

 普通のスーパードライ(製造年月日 3月上旬)
 皆様お馴染みの、あのビール。昨日意外だったのは、一番搾りと喉越しに大差なかったことですね。味わいはこちらの方が若干単調、と言うよりまとまりがある感じです。しっかりと香りもあるし、何より後味が爽やかです。なかなか良いビールですよ、と最近思えるようになってきました。


 ついでに、例の実験もやってみましょうかね。取り出したるは、カレー用スプーン。これをおもむろに舌に押し当てて、と。
 ……
 ああ、なるほどスーパードライは後味が舌先に丸く残るんですが、その感じにちょっと似てますね。でも、こう言っちゃなんですが、どんなビールでも後口に鉄分っぽい味が残ることはありますよヱビスでも。後味は印象に残りやすいですし、喉越しの爽快感も人がビールに求める要素の一つです。スプーン味、と全部を一括して言うのは、やはりかなり悪辣な表現だと改めて思います。
 
 
 鮮度実感パック(製造年月日 早くても3月23日)
 先ず感じるのが、苦味と甘み、です。舌にガツンと苦味が乗ってきて、ふんわりほのかな甘みが口の中に広がります。後味はスッキリ。
 一番の違いは、その爽やかな苦味です。なるほどオールモルトのビールのような飲み応えはありません。でも、この霧のような飲み口は、いくらでもどこまででも行けそうな、そんな優しさを感じさせます。そしてこの後味の爽快さ。かなり良いビールですね。何しろ、値段が通常版と変わらないのが素晴らしい。見かけたら、スーパードライ党の方なら買って損はないですよ。ま、気に入らなかったらそのまま置いとけばその内ただのスーパードライになりますし。
 

 結論から言うと、相当違います。その違いたるや別の銘柄のビールのようです。残念ながら数量限定販売で、発売期日も(当たり前ですが)決まっています。次の機会は4月24日ですね。忘れずに、買いに行こうと思っています。気に入りました!

おまけ

 昨日の検証用実験道具、要するにアテですが、シッタカの塩ゆで、バラ・豚足の角煮、蒸し豚、カマンベールチーズ、鰺のたたき――ひたすらタンパク質ですね。こう言うのを淡泊な食事と言うんでしょうか。何でこんな脂っこい肴にしたかというと、一番搾りやドライビールが本格的ビールに対抗できるだけのボディの強さを持っているかどうか「強い」つまみで確かめたかったから、と言う理由は今思いついたにしてはそれっぽいですが、皮付きの豚バラ肉が安かったからです単に。ラフティ、とも思ったんですが、時間もないしせっかくなので半分は蒸してみました。皮付き豚肉の蒸し物と言ったら東坡肉(トンポ−ロー)ですが、今回はただ薄切りにして蒸籠に並べただけなので、ハナからあのトロトロは諦めてましたが、やっぱり下ごしらえしないと臭みが残ってしまいますね。
 で、角煮の方は肉が足りなくなった分を根菜と豚足で増量してみました。

 手前の白いのは気まぐれに入れてみた豆腐です。圧力鍋でものの30分って所ですね。
 今日は余った煮汁で手羽元のガッカリサッパリ煮に。

 これまた煮汁にお酢をぶち込んで圧力鍋でちょちょいのちょい。ほろほろと肉がほどけて美味しいですよ。