楽しく甘い、おひな祭り

♪きょうはお仕事 ひな祭り〜♪

『うれしいひなまつり』 の歌詞も、私の場合はこうなってしまう。去年一昨年も、おひな祭りの日は梅の花を観に出掛けていた。今年は梅の花も遅れているみたいだから、 「お仕事でも仕方がないねぇ」 と諦めがつく。でもでもやっぱり今日は、おひな祭り。心穏やかに過ごしたいなぁ。



家を出たときは曇っていた空も、赤坂見附に着く頃は青空になっていた。
桃の花も梅の花も観れないので、交番脇のフユザクラを眺めた。次々と小さな花が開き、ずっと咲き続けているように見える、このフユザクラ。この間、この木のことを書いたのは1月27日の日記。まだまだ順番に咲く小さな小さな花は、とても愛おしい。
私の少し前に同じ木を携帯電話のカメラで撮影していた若い男性。撮りながら顔がにっこりしていた。お花の持つパワーだね。


「今日はおひな祭りだから、女子の日だよー。頑張ろうね」 と言ってお仕事スタート。しかし、現実はそんなに甘くない。
トラブルが次々起こり、同僚派遣ちゃんはキーキー!のちグッタリ。

「じゃぁ、おひな祭りだから一緒に美味しい外ランチしよう!」 と彼女を誘い、赤坂東急プラザ2Fのウエストパークカフェへ。
炙りサーモンとアボカドのサンドウィッチは、ボリュームが凄かったぁ!&美味しかったぁ!ナイフとフォークがセットされていたのに、これをガシッと掴んでガブッと食べた。うーん、たまらん。お向かいの彼女は、チーズとアボカドのオムレツをオーダー。いつもは外国人がいっぱいのお店なのに、今日は全く見掛けなかった。残念。でも、美味しい食事とおしゃべりで、ふたりとも元気復活!姫たちのご機嫌を真っ直ぐにするのは、意外と簡単なのよね。


今日、うちの島でいちばん最後にお昼休みを取ったのは、いちばん年上の男性社員。おっちゃん、ランチから帰ってくると、 「今日は、ひな祭りだから、コレ・・・」 と箱をひとつ差し出した。

中は何と、赤坂青野上生菓子。 「うわぁ、可愛い!」 と声を上げる私たち。
ひとくちサイズの小ぶりな上生菓子は、左上から時計回りに鼓・蛤・橘・桃。これね、写真で見るよりももっともっとキレイな色で、本当に可愛らしいんだよねぇ。派遣ちゃんがあみだクジを作ってくれて、私は桃を頂いた。
「あー、練り切りの枕に顔を埋めたい!」 と言うと、若い派遣ちゃんたちに 「その気持ちは分かりませんねぇ」 と軽くあしらわれた。それほど、この上生菓子が美味しいってことなんだよー!中の薄色のこし餡が最高に美味しかった。幸せ。


小さい頃からずっと我が家では、おひな祭りの日は必ず、ちらし寿司とケーキを食べる。ケーキは、おひな祭り用のひし形のケーキ。お内裏様とお雛様の人形が載っていて、いつもお雛様を従妹と取り合った。私のおじいちゃんは、ひな祭りの日にケーキを買いに行くためにバイクに乗ろうとした時に突然、倒れた。だからおひな祭りの日は、亡くなったおじいちゃんを思い出す日でもある。


会社で上生菓子を食べたのに、やっぱりケーキを食べないとおひな祭りが終わらないような気がする。帰りにコージーコーナーを覗くと、たくさんの扇形のひな祭りケーキが並んでいた。

でも、どれも大きすぎる。。。ショートケーキの方を見ると、可愛らしい小さいひな祭りケーキがあるではないかっ!白い衣のお内裏様モンブランと、桃色のお雛様モンブラン。これにしよう!
さぁ、お内裏様にするか、お雛様にするか。どちらかひとりなんて選べない!ということで、ふたり並んで連れて帰った。今日と明日と二日間に分けて食べればいいもんね。


やっぱりおひな祭りは女の子の日。いくつになっても、楽しく甘い日。