夏休みならぬ秋休み…帰省5日目


お天気に恵まれた5日間。最終日の今日もイイ天気。
今日は、亡くなったお義姉さんの命日。3日前の誕生日で下のチビが14才になったということは、お義姉さんが亡くなって14年ということだ。チビが生まれて3日後、お義姉さんが亡くなった。あの日からの数年間は、我が家はとにかく大変だった。思い出したいけれど思い出せないぐらいに大変だった。
でも14年が経った。チビたちは元気に育ち、今のお義姉さん (ママちゃん) が来て、私は未だに東京に居る。あの時こうだったら、あの時こうしていたら、あの時、あの時、あの時。。。思うことはたくさんあるが、今この状態が現実なのだ。


お義姉さんの命日に実家に居るのは久しぶりだ。お兄ちゃんとママちゃんは午後、お墓参りをするらしい。私は朝のうちに、お母さんとお墓参りをすることにした。お掃除道具と必要なものを自転車のカゴに入れ、ふたりで歩いてお墓へ。キレイにお掃除をして、お線香をあげて、お義姉さんに手を合わせる。
いつもみんなを見ていてくれてありがとう。家族がずっと仲良く暮らせるように、受験で頑張っている上のチビが報われるように、下のチビがこのまま元気で学校に通えるように、このままずっと見ていてちょうだいね。それにしても、早いねぇ。お義姉さん、いま何を思ってる?お話したいねぇ。お話したいよ。いま、すごく話したい。


お墓参りの帰り、お寺さんの敷地内を歩いていると、ある建物の軒下にぶら下がっているものを見た。
「あら、お寺さんでも干し柿を作っているのねぇ」 と思って見ると、それは柿ではなく石。ゴロゴロの石が、縄で結ばれて吊るされていた。
これは何の意味があるのかなぁ。今度、和尚さんに聞いてみよう。


この町には、造り酒屋が何軒もある。その中のひとつ、月の輪さんは、お寺さんのお隣。
お店が開いていたらお酒を買いたかったのだが、残念ながら時間が早すぎた。たまたま通り掛かったお店の方が 「裏の事務所からどうぞ!」 と言ってくれたが、開店前の忙しいときだろうからお礼を言ってお店を後にした。
また、冬に来よう。



家に戻って荷物をまとめ、東北本線盛岡駅へ。 「お母さんも盛岡駅まで行ぐがなぁ」 と言うので、一緒に。せっかくだからお昼ご飯を食べてから解散しようか、ということになり、駅前のマリオスに入っているお店へ。超高層ビルであるマリオスのアトリウムには、1891年建設の旧国鉄盛岡工場レンガ壁が復元保存されている。ビルの中にレンガの壁、なかなか見応えがある。
ランチをしながら5日間を振り返る。八幡平や宮古へ行けたことが余程嬉しかったようで、そのことばかり話していた。楽しかったねぇ。秋の帰省もイイかもね。


帰りの新幹線。ずっとお天気に恵まれてきたが、北上辺りから雲行きが怪しくなり、一ノ関辺りではこの空。
あー、あそこまでは晴れていて、あそこからは雨だね、とハッキリ分かる空。不思議だねぇ。自然は凄い!黒くて分厚い雲が出来るのも、体の動きが止まってしまうほど木々が色付くのも、果物がその時期に実るのも、全ては自然に起こっていることなんだもんね。人が手を加えられることって、ほんの僅かしかないのかもしれないなぁ。
受け入れること、手を下すこと、そのバランス。生きるって大変だなぁ。。。明日からお仕事がんばるどー!