重箱の隅をつつくような事をしていると、社会は停滞する。

安倍内閣は、研究者に高給を認めるなど理化学研究所を優遇する法案の今国会成立を断念する方向で調整に入ったそうだ。法案は、理研を世界最高水準の研究機関にしようと「特定国立研究開発法人」に指定する趣旨。
 この法案を巡って【何か指令が下った】のだろうか?

 ハーバード大学バカンティ教授はSTAP細胞の論文を取り下げるべきではないと主張している。
 香港中央大学ではSTAP細胞生成を再現できたと発表している。

 理研側は写真の切り貼りを問題視しているが、商業写真ではよくある「トリミング」作業である。論文では許されないのかも知れないが、ネイチャーの限られた紙面で分かりやすいように加工した、という小保方さんの主張はあくまで善意の事であり、咎め立てするような性質ではない。もう一点の写真は問題が発覚する前に間違いの申告は行われていた。

 ホテルを定宿にしていたのは、ハーバード大学の研究員であった時期で、ハーバード側が費用負担を行っていたそうだ。日米間で研究者の待遇差があるのも実情のようだ。

 推測だが、小保方さんでないと出来ない「属人的」な作業内容があったのではないかと思われる。バカンティ教授は「細い管を通す」事がSTAP細胞を作る上での秘決だとしている。この細かい作業を効率よく行える人物が小保方さんだったのではなかろうか?と、私は考えている。

 青色LEDを開発した中村修二氏は試験に使うガラス管の加工を毎日繰り返す事により、高度な職人芸を身につけた事を自著で述べている。

 私がいらいらするのは、この程度の瑣末なミスを針小棒大に天地がヒックリ返らんかのように報道し、それらを鵜呑みにする連中である。何事にもミスはある。しかも、善意でやった写真の加工作業で論文撤回なんて、あまりに馬鹿馬鹿しい。
 御用媒体は言論統制機関として稼働しているのみならず、標的とした人物を徹底的に「人格破壊」する。背後には霞ヶ関米帝様が鎮座して、統率を執っている。いじめ大好き日本人が集まっているのだから、なるようにしてなったともいえるが、実態は特権階級による人民弾圧である。
 記者というのは文化大革命に活躍した【紅衛兵】であって、検察情報垂れ流しの冤罪捏造犯罪組織でもある。御用媒体へのカネを出すのは一切止め、浮いたカネを用いて、自分の責任で情報収集及び発信作業をするべきである。

 重箱の隅をつつくような事をしていると、社会は停滞する。今回のSTAP細胞を巡る御用媒体の【攻撃】や理化学研究所による【放逐行為】は、研究者や技術者の前進する意欲を削ぐことになる。
 情けないのは理研野依良治理事長である。本来、所属の研究者を守るべき立場の人物が、一人の研究員に責任を押し付けるような記者会見を行った。野依氏は研究云々以前に、組織のトップに立つような人間ではない。

 愚民様はローマのコロシアムでの試合を見て喜ぶように、「それみたことかー」と溜飲下げて、今日もフラットパネルテレビの監獄に囚われているのだろう。

(補足)
被曝問題に対するスピン説もある。
※ はなまま ‏@hanamama58 氏の2014/4/9のツイート
NHKまで中継した小保方さん会見。福島に避難者を戻そうと必死の上昌広教授が昨日に引き続きミヤネで小保方さんを叩きまくり、会見会場では「放射能は安全」の安斎育郎を絶賛するサイエンスライター片瀬久美子が小保方さんに噛みつく、と。何かコレ、原発放射能と関係あんのか?
・・・なんか関係があるらしい、と私も思う。放射能関係で新しい研究成果が出てくると困るのでそれを封じ込める練習か?

※ 島田明子 ‏@yomenagiku 氏の2014/4/10のツイート
小保方さんをテレビで執拗にバッシングする人は何故か原発推進派が多い。そして「スタップ細胞論文疑惑」がテレビで一斉に報じられたのが3月11日だった。これは単なる偶然だろうか?オリンピックも決まった今、汚染水問題や被バクによる健康被害の現状をなるべく世間の目から隠すのに利用されてる?