告白(評価:★★★)
レビュー2本目。
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※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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1.評価
終劇後の沈黙がこの映画のすごさを物語っている
★★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
2.基本情報
(2010年/日本映画/106分/R-15)
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
出演:松たか子
岡田将生
木村佳乃
とある中学校。1年B組。終業式後のホームルーム。担任が"あの事件"…数か月前、学校のプールで彼女の一人娘が死亡した事件…の真相を話し始めた。事故死と判断された彼女の娘は、実はこのクラスの生徒に殺されたのだという。彼女は、少年法に守られた犯人たちに、ある想像を絶する方法で罰を与えると宣言する。
3.コメント
昨年、劇場版エヴァンゲリヲンの"翼をください"が流れるシーンを観て、
うわあああぁぁぁ、なんつーことをしやがる
と震え上がった俺です。まだあっちの作品は続編があるんでなんとも言えませんが、告白はもう続編もないだろうからはっきり書きます。
松たか子が好きなだけの人は、絶対この映画を観ちゃだめ!!
俺、映画を観た直後、まだ劇場から出てもいないのに、感想をベラベラしゃべるやつ大っきらいなんスよ。薄っぺらい感想か、「どうせインターネットであらかじめ調べたんでしょ?」的なテンプレートな「一風変わった感想」しか聞こえてこないから。
でもねー、劇場にはお姉さんとおばちゃんしかいなかったのに、この映画終わった後、誰ひとりしゃべらなかったです。
これが、この映画のすさまじさを端的に物語るエピソード。ただのグロテスクでショッキングな映画じゃない。でも、何を伝えたいのかわからない。本当は伝えたいものなんてないんじゃないか、とも断定できない。そこには明らかに何かがある筈なのに、それが何なのか、恐らく観た者の誰にも分らないのだ。
それが故の沈黙。笑う者も泣く者もなく、お互いに顔を見合わせるだけの観劇後。
まどかっつ氏の指摘どおり、しばらくこれを超えるインパクトを持つ映画は現れないだろう。でも、自分はこの一回で十分だと思った。この映画の持つ真意がわからない理由は、恐らく、それを知りたくない自分自身の防衛本能のせいだという気がしてならないのだ。
すごいことは認める。
でも、二度と観たくないので星三つ。
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