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政治学 (ヒューマニティーズ)

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規範理論の探究と公共圏の可能性 (現代社会研究叢書)

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「デモ」とは何か 変貌する直接民主主義 (NHKブックス)

「デモ」とは何か 変貌する直接民主主義 (NHKブックス)

読書

野口雅弘『官僚制批判の論理と心理』中公新書、2011年、を読了していました。

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)

官僚制の今日的意義を、政治思想の観点から見出そうとする試みとして、よい本だと思いました。
デモクラシーの立場からの官僚制批判と新自由主義とが「共鳴」(88頁)し得るというのは、その通りだと思います。その上での問題は、デモクラシーの支えとなるような官僚制が成り立つための条件ということなのでしょう。そして、どのようなタイプのデモクラシーなのかを問う、ということなのでしょう。


ところで個人的には、53頁の次のような叙述が印象的でした。つまり、「官僚制的な組織」における「ルーティン」の中が、組織の内側では「退屈」に思われ、組織の外側からは「怠慢」に見えること、そして、「そうした不満を背景として、粗雑で、突飛な提案が受け入れられやすくなる」ということです。う〜ん、何となく思い当たる節があるなあと。

頂きもの

成 元哲さんから、『中京大学現代社会学部紀要』第5巻第2号、2011年、を頂いておりました。どうもありがとうございます。同誌には、成さんが共著者の下記の論文が収められています。

  • 原田峻・成元哲「NPO法制定・改正をめぐる運動と政治――ネットワークでつくる市民=議員立法」『中京大学現代社会学部紀要』第5巻第2号、2011年。
  • 原田峻・高木竜輔・松谷満・申除・ト・樋口直人・稲葉菜々子・成元哲「政権交代と社会運動――問題関心の表明と論点整理の試み」『中京大学社会学部紀要』第5巻第2号、2011年。