川崎医大夏季エクスターン体験実習

こんなスケジュール。一緒に行った悟飯君は循環器中心に回ってたのでこれとはちょっと違う動きをしている。

7/20 13:00〜13:15 病院長・センター長挨拶、オリエンテーション
13:30〜15:00 体験実習(BLS、AED、ウェットラボ等)
15:15〜17:00 施設見学、ドクターヘリ見学
18:00〜21:00 懇親会
7/21 8:30〜9:30 救急カンファレンス見学
9:30〜11:45 ER体験実習、特色ある科の紹介(救急、外科、脳卒中)
11:50〜12:05 先輩研修医の体験談


AEDを取り付ける練習は初めてやったが、電源を入れてそうもしなうちに心電図解析に入ってしまい、まごついていると救命措置が遅れるのは勿論、心電図のノイズにもなるので、スピードが大切だなぁと。
BLSは割と問題なくOK。大学1年の必修保健体育で練習した記憶が残っていたようで。


ウェットラボでは、哺乳動物の臓器が用意され、腹腔鏡下胆嚢摘出の練習などを自由にできる時間が設けられていた。私は下降大動脈解離の開胸手術を想定した人工血管縫合術の練習をさせてもらったが、先にやった別の医学生との縫い目の精巧さは一目瞭然。なんとも不器用な自らを再認識する結果に…(^^ゞ
悟飯君は心拍動下での冠動脈バイパスか何かやってた。



初日の夜は懇親会という名の飲み会。序盤は遠慮してビールをチビチビやっていたが、隣でガボガボ飲んでる教授に乗せられの言葉に甘え、いつものように焼酎とウィスキーを連発。(ノ∀`)


そんな教授は、たとえ酔っ払っても医者。上機嫌で、
教授「酔っ払いの直接死因は何だか知っとるか?」
学生「呼吸不全ですか。」
教授「せや、アルコールの中枢神経に対する薬理作用から呼吸筋が弛緩しよる。だから治療に当たっては…」
などと説き、後世の医師を育てようという精神を常に忘れないあたりは流石だ。w
その中で、結果として患者の健康状態に影響はなかったものの、重大な事故に繋がりかねないミス*1をした経験談なども聴く事ができた。

*1:詳細はとてもここでは書けないので割愛。(^^ゞ

石見銀山

実習を終え、一路北西に向かい動き出す。何しろ、この日の宿は最終列車が19時台という山間部にある為、うっかりしていると辿り着けなくなるのだ。


倉敷から5時間、浜原駅に到着。ここからの50.1kmが、私にとって最後に残った区間だが、この日は途中の石見川本まで乗る。
写真は同駅のもので、奥の列車から手前のに乗り換える。5ヶ月前に来た時は、運休の為この手前の列車がいなかった。




石見川本で下車し、民宿に入った。
部屋の外のトイレに向かい、普通に「男子便所」と書かれた扉から中に入ると、異様に内部が広く、なぜか向こうにもう1つ扉がある。気になったのでそこから外に出て、外側から扉を見た。





「女子便所」






入口分けてる意味ねぇじゃん。www




小便器側に「男子便所」、個室側に「女子便所」の入口がある同一空間。
脱衣所だけが別の混浴風呂とか、更衣室だけが別のプールとかは当たり前だけど、これは新しい。 ((((;゜Д゜)))



そんな新しい民宿で1晩ガッツリ休んで、朝のバスで石見銀山に向かう。
世界遺産登録を経て、観光客の急増が心配されたが、私が到着した9時ごろは、朝早いこともあってか人が少ない。これで一安心…



と思ったら、時間が経つにつれて埋まっていく駐車場。停める場所を失いかけた観光バスから次々に吐き出される人…
事務所の人が鉱石の説明をしているのだが、人だかりで肝心の鉱石が見えやしねぇ。仕舞いには食堂が満員で、できるの待っているうちに帰りのバスが行ってしまう為に昼飯が食えないまである。ヽ(`Д´)ノ


ただ、歴史的遺構を残していこうという地元の人の意気込みが感じられる。観光地ながら、必要以上の手が加わっていない。「この自然も含めて世界遺産なんやな」と言ってた観光客が居たが、まさにその通りだと思えた。
 
左:龍源寺間歩(採掘坑)入口  右:銀山の下町・大森の街並