チョロQダグラム

4月からのキッズステーションは色々と狂気を感じる放映ラインナップを展開中。そのひとつが先週の「ドキュメント太陽の牙ダグラム」そして「チョロQダグラム」!

「ドキュメントダグラム」も非常に思い切りの良い構成で予想以上に面白く、なかなか見応えがあったのですが(でも唐突にモノクロになる演出は見づらいだけだよね…)、ここであえて取り上げるのは8分弱の短編(完全新作!)「チョロQダグラム」のほう。それも、筋がなんだのキャラがどうだの、当時のそしてその後のタカラの商品展開がどうしたのという話は抜きで、細部のお遊びだけを拾ってまいります。
 
まずはキャラクター編。

冒頭、開会式の群衆にミンキーモモの配色の人、『ガンダム』のカイっぽい人、クラッシャージョウとアルフィンがまぎれています。

開会式の別カット。チアガールの背後に『Dr.スランプ』のアラレちゃん、でかでかと『ダンバイン』のチャム・ファウ、今度は色違いのミンキーモモが登場。さらに…。

バイファム」御一行様。顔の濃いクレーク博士、帽子という特徴のあるジミーはまず間違いないのですが、マルロ、バーツはちょっと判然としません。

いきなり飛んでラスト間際、ゴール会場の観客。このあたり、いかにも元ネタがありそうなんですが判別できませんでした。
(↓5月2日追加)
コメント欄で『うる星やつら』御一行(ラム、あたる、竜之介)との指摘。さらにググってみると……。

チョロQダグラム(劇場/1983) 原画(NC)
ゴールしたクリンに声援を送る観衆(アニメージュ1983年9月号より)
上記のカットにうる星のキャラがモブとして描かれているスチルがアニメージュ1983年9月号などに掲載されているが、
ソフト化されたバージョンでは修正が入っている。

http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/1592.html

作画@wiki西島克彦の項に上記のように書かれていました。今回放送されたのも修正後のものでしょう。
(↑追加ここまで)
 
続いてメカ編、といってもワンシーンだけ。

映像ではここから横パン(→)していきます。

一瞬だけ映ってテキーラガンナーの陰に隠れる位置に……これは仮面ライダー? 目の形と触覚、マフラーがそんな感じ。

胴体がヌケて背景になっているため、見返すまで分からなかったのですが『クラッシャージョウ』のドンゴ。
その隣のカーキ色のもなかなか判別し難かったのですが、同じく『クラッシャージョウ』の、キリーのパワードスーツですね。背中から羽が生えているかのように見えたのは肩アーマーでした。

不明1。尖った頭、耳の位置から生えているアンテナ状の角などはコン・バトラーVっぽいけど、ちょっと違うんじゃないかなー。そして『ダグラム』の後番組、『ボトムズ』の主役メカ、スコープドッグ

元ネタが分からないのが続きます。小さく描かれているし、色が違うと分かんないよね。

そんな中でよくウグ(バイファム)が判別できたなと自分に感心する。隣のはたぶんまた『クラッシャージョウ』のパワードスーツだけど、こちらは確信が持てない。

ブッシュマンがその名のとおり槍を持っていたり、アイアンフットの肩のミサイルランチャーが米俵になってたり。
BAcライトニングのお尻みたいな顔が特徴的な『バイファム』のディルファムは、この後で手前の海(!?)からいきなり浮上するマッケレルに隠れてしまいます。

ここは色々ごちゃごちゃしてます。

空にはダンバイン。小さくて単色で横向きでもそれとわかるんだから優れたデザインだよなと思う。地上には不明その6と、おそらくバイファムと、また出たスコープドッグ。不明6とバイファムの間にいるのはもちろん『ダグラム』のマッケレルですが、この格好がどういうネタなのかわからない。サバロフ・ニコラエフのほうは唐笠お化けですね。

砂漠なのに端っこは寒冷地になるナンセンス。本編でも防寒服を着ているコンバットアーマー、ビッグフットは鬼太郎のちゃんちゃんこを着用(妙に妖怪ネタが多いね)。そして出ましたガンダム
……こうして見ると、キャラもメカも併映の『ザブングル』ネタが無いことに気付く。
 
最後に小ネタというか作画ミスをいくつか。

最初からいきなりコレ。ブロックヘッドのミサイルポッドは左肩のみなのに右肩に付いてます。

アイアンフットのミサイルポッドは本来は赤ですが本体色の紺で塗られてます。これはワンカットですし、あげつらうほどのミスでもありませんが……。

……これはリテイク出せなかったのか。ずっと茶色のクラブガンナー(テキーラガンナー)だったのが、ダグラムを踏みつけるカットで水色になり、またカットが変わると全体が水色に。