第一回 Cingularだ

まずは、第一回目と言うことで、家族で使っているCingularを取り上げよう。

Cigular WirelessはそもそもSBCという大手長距離電話会社のワイヤレス部門と、Bell Southというドメの電話会社の合併によって2001年に誕生した携帯電話キャリアである。
その後SBCは、あのAT&Tを傘下に収めたため、現在は、AT&TとBell Southとのジョイントベンチャーの形を取っている。今年3月には、AT&TがBell Southを吸収合併すると発表した
から、いずれは完全にAT&Tの子会社となるんだろうね。

"Raising the bar"というキャッチフレーズをロゴにくっつけてブランド展開しているCingular。これは画面左上にある電波の受信度を表すメーターの”棒をあげる”ってことである。ご存知かも知れないが、アメリカの携帯電話のインフラは、まだまだ貧弱で、運転中に突然会話を遮断される事も多い。(ちなみに運転中の携帯電話の使用は、当地でもヘッドセットが義務付けられている)
"Raising the bar"はこの貧弱なインフラを、Cingularは強化していくという意思表示と、利用者の獲得〜シェアの拡大をも宣言したものだろう。象徴的でいいコピーだ と思う。
”バー”が人の頭付近についてまわるTVCMも可笑しい。

そして先日、Cigular直営店に出かけて新しいハンドセットを購入してきた。
Motorola SLVR L7だ。Sony Ericsson W600iとどちらにするか迷ったが、キャンディーバータイプのスタイリッシュなボディと、iTunes対応が気に入ってSLVRに決定。ちなみに、Sony Ericsson W600iはメディアの評価が良くて気になっていたもので、こちらは、Walkmanとの互換があるのでSony製の好きな人にはいいと思うけど、使用時に筐体を開けてスライドする動作がちょいとうっとうしいかな。
同じくMotorolaのRazr V3cは、Cingularではまだ?扱っていなかったので諦めた。

Motorola SLVR L7のCNETでのレビューはあまり良くない。理由は、EDGE(=Enhanced Data GSM Environmentの略で、Global System for Mobile (GSM)よりも早い転送速度(up to 384kbps)を提供する。)対応ではないこと、iTunesの利用が制限されていること、VGAカメラで、搭載メモリが少ないことなどが挙げられている。逆にユーザレビューは結構いいのが面白い。

僕はまだ使いこなしていないけど、今のところは気に入っている。
カリフォルニアでは州法により、電気製品などは購入後一ヶ月以内なら返品/払い戻しが可能なので、もう少し使ってみよう。でも今のCingularのラインアップの中での選択となるとSLVR L7がベストだと思う。
それにしても、一ヶ月以内の返品/払い戻しが法律で認められているって凄いよね。
試しに買って、”気に入らなきゃ返せばいいんだもん”って消費者も多いので、メーカー側は最初からその分のロスを価格に乗せているはずである。実際知り合いでも、Best Buyとかでビデオカムを買って子供を散々撮影した挙げ句に、”これいらない”って返品する輩がいた。

ハンドセット購入ついでに、Bluetoothヘッドホン、カーバッテリー、専用ケースもゲット。
こちらはセットで$99なり。

気になる通話プランだけど、今回は一番安いプランにした。

月額       :$39.99(時間帯制限なし)
通話時間     :450分(残分は翌月持ち越し=Roll Overが可能)
Cingular同士の通話:無料
深夜/週末通話  :5000分
追加通話料金   :$0.45/分

Cingular同士の会話は無料だから、家族や友人間で通話時間の節約ができるのはとてもいい。
そしてこの通話プランに、MEdiaサービスを追加。
こちらは、今回仕事でもばりばり使用するつもりで、MEdia Worksなるプランを選択した。

MEdia Works内容
月額:$19.99
   1,000テキスト/インスタントメッセージ
   無制限マルチメディアメッセージ(写真、ビデオメール)
   5MBのMEdiaネット(リングトーンのダウンロードに16KB、メールチェック4KB)
追加:$0.05 テキスト/インスタントメッセージ
$0.01/KB MEdia Net追加使用

ちょっと高いけど、随時変更も可能だ。
次回は、Sprint Nextelに行ってみよう。

それでは今回はこの辺で。

mt