『スーパー!』←今週のオススメ

おれは『キック・アス』が大嫌いなので無邪気に絶賛するオタを見つけるたびに
あなたはツタヤの情報誌で表紙を飾るような作品が好きなんですか。
『しゃべくり007』でくりーむしちゅー有田にイチ押しされるような作品が好きなんですか。
超映画批評で←今週のオススメと書かれた作品が好きなんですか。
と問い詰める毎日を過ごしてきた。
だってもういいじゃないですか。オタが好む題材からオタ的な煩悶を切り捨てた作品をつくるのは。
ラーメン二郎へ行ったら無化調ラーメンを出されるような作品は細田守だけで十分ですよ。
それにストーリーも要約すると
「オタクだって人を殺せば彼女ができるぞ。みんなもレッツ殺人!!」
って内容でしょ。殺人教唆映画ですよ。と核心を突いた所
「違います。絶対あきらめなければ人はヒーローになれる。という前向きな内容です!!」との反論が。
で、でたー。今流行のワード「絶対あきらめない」がでましたよー。
自戒のようでありながら、実際には他者への押し付けとして使われる恐怖ワードが降臨しましたよー。
ももいろクローバーは「絶対あきらめない We are」と歌い
円堂守は「サッカー大好きな仲間が居る限り、俺は絶対あきらめない!」と叫び
東映アニメーションは「ぜったいにあきらめないっ!!」と描かれたプリキュアの壁紙を提供し
菅直人は「絶対あきらめないという気迫が結果をもたらした」と女子サッカーを語る。
あらゆる事象に「絶対あきらめない」を見出してしまうネバーギブアップ国家ニッポンの臣民がココに!
と小馬鹿にしていたら『キック・アス』肯定派からボコボコにされてしまった。
やはり『キック・アス』は危険だという認識を深めながら歩いていたら、こんな記事を見つけた。
キックアス! 映画と原作の相違点、のはなし:ヘボログ:So-netブログ
あーなるほどー。映画の『キック・アス』は原作でちゃんと描いてた苦悩を意図的に取り除いたのかー。
ってことはおれは『スターシップ・トゥルーパーズ』に本気で怒ってた人みたいな感じになっちゃうのかな。
いやでもちょっと違うというか逆だよな。『オトナ帝国の逆襲』の後で『ALWAYS 三丁目の夕日』をつくっちゃった感じだし。
と新たな悩みを抱えていたら、映画の『キック・アス』が気に食わないお前は『スーパー!』を見ろとの牙指令が下ったので行ってきた。面白かった。
おれは食べやすいように魚の骨を取り除いた作品じゃなくて臓物を丸ごとガブリと食いたいんじゃー。臓物を臓物を食わせろー。って飢餓感を満たしてくれる作品だった。
それにエレン・ペイジがエロい。『キック・アス』のクロエ・モレッツは未成年なのでセックスしたら手が後ろに回るけどエレン・ベイジは成人しているので安心だ。
と未成年に劣情を催させる『キック・アス』の危険性を再認識したところで一つ気になったところが。
『スーパー!』って登場人物がfuckやらbitchやら言いまくるんだけど字幕だとビ●チやフ●ックと伏字で書かれてるんだよなー。なんでだろ。
字幕にビッチやファックと書いてはいけないって決まりがあるのかな。伏字を使わない方が作品内容とマッチしてて良いと思うんだけど。
まぁ全体としてはとっても面白かったので『スーパー!』オススメ。超オススメ。
と思ったら『スーパー!』超映画批評でオススメされてる。それに超映画批評『キック・アス』オススメしてなかった。超映画批評ゴメン超ゴメン。