音楽は自由だ!

 昨晩、行ってきました、Ajara*1 & AFNICA*2 共同主催イベント“Impression”!!@unagidani sunsuiに。職場からスーツ姿で直行。AjaraのNon*ちゃんさん*3に「誰かと思た」と言われるくらい、珍しいというか、はじめてなんですけどね、いつもはラフな格好なもんで。すっ飛んでいったおかげで、トップバッターの一二三*4さんに間に合い、 岩熊周子(MPJ)さんのDJとともに、大角竜央("a million bamboo" vo&g)さん、"Sou"Architecture*5mama!milk*6AjaraAFNICA と、バラエティ飛んだラインナップ、たっぷり楽しみました。
そしてあらためて思ったのが、「音楽は自由だ!」ということ。テンポもリズムもメロディーもスタイルも。たとえば、テレビから流れる音楽って、もちろんステキな曲もあるけれど、ちょっとワンパターンなんですよね。どうしても最大公約数的になるというか。これは中村敦さんが言っていたことだけど、「一杯飲みに行くお金で、たまにはライブハウスってのも良いんじゃない?」という感じでね。アマチュア、インディーズ系のライブって、けっこう安いですし、ライブハウスやクラブに行ったことが無い方、一度いらっしゃっては?あるいは、興味あるアーティストがいるけれど、一人じゃちょっと...という方、僕を誘っていただければ(大阪近郊で懐に余裕がある時なら)お伴させていただきますよ!
で、そんなイベントから数組のパフォーマンスをピックアップ。まず、一二三さん。何かのチラシで観たことがあったので、興味津々。まさかトップバッターとは思ってませんでした。キーボードとパーカッションを従えたシンプルな構成でしたが歌がビンビンきましたね。音楽に身を委ねていると、意識が研ぎすまされていくという、久しぶりの感覚。また、キーボードの女の子のプレイが、アタックの強い僕好みの音で、「ピアノって、そもそも打楽器だよな」と思い出させてくれました。
mama!milkアコーディオンの生駒祐子さんと、コントラバスの清水恒輔さんのユニット。
この生駒祐子さんの演奏している様がきれい*7アコーディオンって、あるいは生駒さんのプレイって面白いなぁ、と。楽しさと切なさ、不安と怒り、そんな複数の感情を、同時に表現できる楽器なんだなぁ...と。清水恒輔さんも面白くって。でっかいコントラバスですが、ちっちゃ〜い音出してる時に楽しそうに笑ってるんですよね。締めは「ステキなワルツを」で。
AFNICA。さすが。トリ。圧倒的。番長さん*8って、あんな髪型だったっけ?もとい、ジャズだけど、ジャズだから?自由なジャズで。一曲、「これもジャズ、言わばジャズ」とか紹介して披露されなナンバーは、ドライブ感あってビートが効いててポップなテイストでね。
ジャズって、これは日本だけのことかもしれないが、なんか堅苦しい世界に祭り上げられてしまっているのだけれど、音「楽」なんだからね。僕は一度、トゥーツ・シールマンスを楽しみに、大阪のブルーノートに行ったことあるけど、肌に合わん!なんかハイソな雰囲気ビシバシと。飯も高いし。ニューヨークは(小ちゃいけど)ラフにルーズに楽しめたぞ!で、もちろんトゥーツ・シールマンスのハーモニカは堅苦しくなく楽しめたけど(苦笑)。で、こちらのキーボードは流麗な感じでね。グイグイな感じのメンバーの音がぶつかり合う中で、深みを与えるいいアンサンブルだよね。Keiの歌は、「世界中の子どもが誰一人泣かないように、って願いを込めてね」*9という歌もあり、彼女の視野は遠く広く向けられているようですね。あと、絵も描いているようですよ。

*1:http://ajara.info/

*2:http://afnica.web.infoseek.co.jp/

*3:Ajaraのボーカル。典子さんだと堅苦しいし、*Nonちゃんだと馴れ馴れしいかな、と思い、いつも僕はこう呼んでいる。さすがに*Nonさんじゃ、おっさんみたいだし

*4:http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=behifumi

*5:http://www.sou-architecture.com/

*6:http://www.mamamilk.net/

*7:正直な表現をするとエロイんだが。ってか僕だけじゃなくNon*ちゃんさんもそう言っているのだが。

*8:BAGDAD CAFE THE trench town

*9:そう意図であったことをバンドのメンバーには言ってなかったらしい。でも、今日のイベントは、すべてをさらけだしちゃえる、そんな温度が上がったステキなイベントで

Ajara

僕的には最大の目当て。じ・つ・は、新生Ajaraの意気込みをひしひしと感じていただけに、なぜか緊張しながら箱に入った僕。でも他のアーティストを楽しみながらドキッとしたり、いつしかリラックスして迎えたAjaraの音は...聴いた瞬間に思ったのが、「たくましくなった!」音がね、音からたくましさを感じました!で、結局最前列左に陣取った僕から観えるステージングは、Non*ちゃんさんを始め、フロントラインにずらりとならぶ様はカッコイイし、パーカッションとドラムスの二人はたのしげだし。このたくましさが、ひょっとしたら新生Ajaraの到達点の一つかな、と思ったり。あまりにもいいライブだったんで、演奏後、中井メガネさんと握手してThumb up !。
そんなAjaraですが、しばらくはアコースティックな編成を組むそうで。昨日の「フロウ」でも垣間見れた、Ajaraの魅力のひとつである繊細でオーガニックな音。はじめてストリートで触れた音が、まさしくそんなイメージだった。ひょっとしたら、そういった方向性にもトライしていくのかな?
昨夜のステージで感じさせてくれた、たくましくてアーバンな質感。ストリートの憩いの泉のような繊細でオーガニックな肌触り。そのどちらも表現できるのがAjaraのポテンシャル。
いまのAjaraには、チャレンジングなスピリットが満ちあふれています。また、ときどきストリートライブも演っているようなので、どこかで見かけたら、彼女たちの音楽に触れてみてください!
また、このイベント、Impressionは、次回は7月とのこと。乞うご期待!です。あ、行く前には予約した方がいいかも、ですよ。今宵はたくさんのオーディエンスが詰めかけてました!
 

俺って天然?!(時々、敬称略)

 ライブ連ちゃん、っていつ以来?それはともかく、行ってきました『ラブハンドルズ presents Good Crew Night 2007 〜 4月の陣』@大阪 梅田 Shangri-la。罰ゲーム*1、ってわけではないけれど、中田浩二在籍時の赤の5番を身にまとい。*2方向音痴な僕は、例によって早めに現地へ。なんかこう、ヨドバシカメラの北側って、刻々変わっていくのよね、いま工事中で。地下道抜けて、ファミマ目印に箱を探せば...あった、あった、僕的には順調な到着(開場15分前ほど。開演はさらにその1時間後)!まだ、お客さんは誰もならんでないな〜、と、ガラスのドア超しに覗くと、ラブハンドルズ若林利和さん(Vo,AG)と目が合って!会釈してくれたのでこちらも、つい〜っとドアを開けて挨拶を!
WISH「ごぶさたしてますぅ〜」
若「いや〜(略)」
W「久しぶりですけど、最近テレビで拝見してますからね〜*3(略)」
(中略)
W「あれ?!僕ってここに入って良かったんでしたっけ?」
若「たぶん、開場まだと思いますよ」
W「!せやせやせや、開場6時でしたわ。溝下さんにもよろしくお伝えください〜」
と、そそくさと、外に出まして。
いや〜、あやうくフラミンゴ商会*4の社長でもある若林さんの邪魔をするところでした(すでにしてたかも)。

*1:今期の鹿島アントラーズは...(泣)

*2:かつて、これを着て梅田を歩いていると、偶然に梅田に居合わせた草サッカーのチームメイトに見つけられたことがある。ええ、そうです、僕にとっては普段着ですから

*3:絢香ライブサポートと、テレビ出演時のサポートとして年末年始テレビに出まくり。4月4日にリリースされた絢香、初のDVD作品『ayaka Live Tour “First Message”』にも登場。http://music.livedoor.com/catchup/149.html で、試聴できるが、「そりゃ国立に呼ばれるわな」級に、充分目立ってます、はい。アコギかきならして、バチっとコーラス極めてます。絢香コブクロとのコラボに至るヒントがここにあるのでは、と、私、勝手に思いこんじょります、はい

*4:ラブハンドルズが全ての活動の発信拠点とするべく2006年に立ち上げた自主レーベル

素朴なぬくもり

 僕にとってははじめての箱。ある程度、座席が容易されていたので、前の方に座ってみる。この日、タイバンの相手のThe LOVE*1さんファンがけっこう多い。彼らの手売りチケットを手にしているからよくわかる。徐々に埋まってきたところで、振り返ると、テラスというか踊り場のような場所があった。僕は立ち見で良いからと、そこへ移動。そこの最前をキープしたつもりで、カバンを置いて、ドリンクを交換してきてもどってみると、あらあら女性が一人。ま、キープしてたわけじゃないから別に構いやしないけど、横に二人しか並べないようなスペースだから、さすがに隣には行きにくくて、若干、斜め後ろに陣取って。
 で、オープニングアクトぶんやともあき*2登場。ぶんやともあきだけど、ユニット名。すると、前の彼女がなかなかいいタイミング(僕と同じタイミング(苦笑))で拍手を送る。ぶんやともあきのファンなのかな?ライブ慣れしてるな?とふと思う。オープニングアクトって、演る方もけっこうドキドキでね。温かな拍手が場を造るんですよ。僕は学生の頃は、ちょっと頑で、まずは「音」を聴いてから、とか思ってたけど、最近はいい意味で、場を造りたいなぁ、と思う。もちろん、演奏が始まれば、のるかのらないかはあくまで僕の主観。
 で、ぶんやともあき。素朴で太めの歌声が、説得力ありましたね!ピアノ、そして、一曲の前半をアコーディオンで奏でた増田さんもいい感じ!オーディエンスもあったかい反応でね、いい雰囲気になりました!

結局、ベスト盤買っちゃったい!

 The LOVE。どっかで聴いたことがある、と思ったら、物販で売ってたベスト盤観て思い出した。これ、売れてたわ、と。もちろん、今回のために「吐息でネット」*1とかで軽く聴いてたけど。ライブが全然良かった!とくに、一曲目の『君と僕』、背筋がゾクゾクした。「こりゃ、スゲーや!売れてないのが不思議や!」と思った*2。ひたむきさ漂う平義隆のボーカル、いま、ラブハンドルズのサポートも行っている中村勝男の力強いベース。歌、キャッチーなメロディーが良いんですよ。でも、それだけではない。内田敏夫のエッヂの効いたギターがいい!時にはフランジャーちっくにかまし、時にはボトルネックで、ポップな楽曲を、ただのポップスに終わらせない凄みをフェンダーテレキャスターで与えている。MCによると、いまはナナムジカなんかのサポートもやっているそうだ。そりゃ引く手あまただろう*3
 すが結成10年。パフォーマンスが素晴らしい!最前列などに陣取った、The LOVEファンを中心に、多いに盛り上がる。ひょっとして、The LOVEファンの方が多いか?大丈夫かラブハン?!とか、おせっかいにもちょいと心配に(苦笑)。

*1:http://www.voiceblog.jp/flamingo-shokai/

*2:後で気づくが売れてるんだけど、すでに。ところで、CDよりライブの方が全然良いぞ

*3:CDじゃあんまり魅力が伝わんないよ〜(寂)その録音時から急激に進化したのかなぁ?

ベスト・パフォーマンス!

 興奮の、the LOVEのステージが終わる。僕の斜め前にいらした方が、The LOVEの最後の一曲あたりで場所を離れたので、僕がその踊り場?の最前に。で、後ろの女の子が観やすいように、声をかけてあげて、僕のとなりに来てもらう...その時に後ろを振り返ると!人・人・人!いっぱいです!あふれそうです!今さら座席どかして立ち見に、って無理か...。僕が驚いていると、その女の子たちが「今日、平日だからね、みんな遅くなるのよ。ちょうど、the LOVEが終わるころに、どんどん入ってきてたの」。そう言えば、平さんがMCで、途中から入ってきた人に飯島愛ネタ*1の説明してたっけ。
 で、ラブハンドルズ登場。
 名手、溝下創の最初のレスポールの一音、アコギ抱えた若林がアコギ抱えてステップを踏んだその瞬間!会場の空気を一瞬でラブハン色に染めた!
 やっぱり、否、成長したからこそか?ラブハンドルズはすげー!慣れ親しんだ菅野綱義のドラム、The LOVEの中村勝男のサポートを得、溝下がのレスポールが歌い、若林のボーカルも熱と力を帯びていく!『情熱の向こう』は素晴らしい。若林の歌声を、溝下のギターソロを、いつまでも聴き続けていたい!
 ところで、タイバンのイベントの難しさも、それなりにある。それぞれのアーティストを求めてきたオーディエンスが混在する箱の中は、微妙な空気が漂うこともある。それはそれで良いし、僕はそれを楽しんだりもするが、若林は『LOVE SONG』で面白い方向にもっていく。オーディエンスにシングアロングを求める*2ときに、演奏しながら、照明に指示を送り、フロアを暗くする。明るかったら歌うのに、ちょっぴり恥ずかしいでしょ、ってことだ。あげくの果てには真っ暗になるのだが(苦笑)、たしかに歌声がラウドになる!ここらあたりのコール&レスポンスは、さすが関西、爆笑ものだったが、それは今宵の、あるいは今後のお楽しみってことで!
 そっからは怒濤のアッパーな展開に!『ダイス』や、会場へ行く途中、iPod nano (PRODUCT) RED*3でリピートで聴いていた『トンネルの向こう』へ向けて、溝下のソリッドなカッティングが冴え渡り、若林の歌声はさらにパワーを増し、バンドのグルーヴは加速していく!最近、ラブハンに行けなかった僕では説得力がないかもしれないが、少なくとも僕にとって、今宵のパフォーマンスはWAGがヘッドライナーをつとめたイベント(何年前やったっけ?)でのオープニングアクトでラブハンに出会って以来でベスト!素晴らしかった!

*1:芸能生活15年ということで、僕らもがんばらな、的な話だが、この場で説明は難しいが、盛り上がった。けど、途中から入場した人からすれば、「なんで飯島愛?」的な展開

*2:若林さんは、みんなの歌にハモるのが楽しい

*3:http://www.apple.com/jp/ipodnano/red/

The LOVE handles

 今宵のアンコールは、The LOVEと、luvhandlesが合体バージョンで、the LOVEのヒット中のナンバー『桜』とラブハンの『キセキ』を。途中、the LOVEの内田さんのバースデー(4/4)を祝う。ケーキをもってきたのは、ぶんやともあきさん。キャンドルを吹き消した後に、なぜか「一気、一気、一気」コール。「ダイエット中ですから」と、やんわり断る内田さん、すごく嬉しそう。
 楽しい夜は、ひとまず終幕。あ、ボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』が流れてら。

変わらないもの

 コーラを飲み干して、エントランスが空きはじめたのを確認してそちらに向かうと、溝下さんが、みなさん一人一人にご挨拶中。こういう誠実なところが変わらないね。若林さんには最初に会えたし、ここで溝下さんとも話せたし、思い残すこともないな、と会場を後に。春・本番と言えども、夜も10時をまわればさすがに寒いよね。ガードレールに三さん五ーごーと腰をかけてる女の子たち*1。ライブ後の高揚したときの夜風は気持ち良いんだけどね〜と思いながら、家路へと...と思ったら、あれま若林さん!社長として、いろいろ残務処理してるかなぁ、と思ってたら、ここでみんなに挨拶してたんだ!
あらためて、今日、再会できた嬉しさと、ライブの素晴らしさを伝えた。この日、若林さんはステージで、こう挨拶した。「溝下と出会って、ラブハンドルズをはじめて...何の根拠もないけれど、ラブハンを続けていくと、きっと楽しいことができる。そう思って続けてきた。その根拠のない自信が、時として確信として感じられるのが、このライブだと思う。お忙しい中、足を運んでくださった方もいるでしょう」そして、少し照れながら、詰めかけたオーディエンスに感謝の意を伝えた。それを受けて、「僕がラブハンを応援する根拠が、あるとすらならば、僕がラブハンを好きってことかな」と言いつつ、握手のために手を伸ばした。すると、若林さんの手が冷たくなってる!長いことファンと話してたのかな?風邪をひかなければいいのだけれど、と思う一方、そういうファンに誠実なところがラブハンドルズだし、梅田の歩道橋の上で、蒸し暑い時も、木枯らし吹くときも、ストリートでライブしてはファンひとりひとりに対応していたころと、変わらない誠実なその姿勢。それもまた、ラブハンドルズ。昨夏リリースされた、2ndアルバム、『風街らまん』のフライヤーに寄せた、音楽プロデューサー(1stアルバム担当)の森俊之さんのコメントに、「「自分たちの音楽を信じ切っているんだ」」とあった。たしかに、ラブハンの音は、あの時の歩道橋の上から、ストリートから続いている。そして、再び、ここで出会えたのだ。
 変わらないで挑戦を続けるラブハン。そして、変化を求めて新展開に挑戦している昨夜のAjara。その両者にとって、「変わらない」のが、ファンやオーディエンスに、自分たち自身に、そして、音楽そのものに、誠実である、ということだと、僕は思う。

*1:昨夜のイベントも女性が多かったけど、今宵は8-9割女性かも