追憶のかけら/貫井徳郎
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
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ただ、ミステリ的な観点から、少しだけ。
風の便りに聞いたのだが、貫井徳郎ないし出版社はこの作品を「日常の謎+ロバート・ゴダード」と認識しているらしい。非常に気になる。『追憶のかけら』は、日常の謎でもロバート・ゴダードでもない。主人公の日常が揺らぐのであれば、それはもはや日常の謎ではあり得ない。主人公のスキルが低くない時点で、それはもうロバート・ゴダードではない。しかも時間も、まだまだ最近に過ぎる。巻き起こる情動は、追憶と呼ぶには余りにも新鮮過ぎる。
出版社が誤解しているだけなら問題はないのだが。真実は何処?