やしお

ふつうの会社員の日記です。

水島弘史『強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23322330

火加減・塩加減・切り方について通説の誤りその由来、別の方法その実践と、理由を合理的に示しながら丁寧に目からうろこを剥がされる。で、火加減だけ試したけど確かにおいしい。でも火の通りの異なる食材に対して、従来の強火スタート法は投入をずらして出来上がりで合わせてたけど、この中弱火法は投入を合わせざるを得ず、従って終わりをずらさなきゃいけないんだけど野菜炒めとかどうすれば……って疑問には冷厳と「取り分けて下さい」「混ざっちゃってるんすけど先生」「一つずつ出して下さい」ぐらい言いそうな狂気をこの先生にはかんじる。

美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる! (講談社の実用BOOK)

美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる! (講談社の実用BOOK)

岸田秀『ものぐさ精神分析』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23322292

ほんと、こういうことがあるから本を読むってやめられないよ。もうびっくり。個人内パラダイムシフトを強制的に起こさせられる快感ってったらない。いつもはせっせと、どう面白かったのかとか書くけど、もういいや。もう何もいえねえ。とりあえず読んでみてよ!っていいたい。(びっくりするかは読み手との相対的な関係によるので、なんともってとこはあるけど……)2年ぐらい前かな、柄谷行人が何かで言及してるのを読んで「ほしいものリスト」には入れてたんだけどもっと早く買えばよかった。相当広範囲で考える手がかりをもらったよ。サンクス!

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

ものぐさ精神分析 (中公文庫)